中古車比較・ライバル車対決
更新日:2018.11.28 / 掲載日:2015.11.20
最強ミニバン 御三家 徹底比較

セレナvsヴォクシーvsステップワゴン
ミニバンクラスのなかで圧倒的な人気を誇っているのが5ナンバーMサイズクラスに属する3台だ。今回はミニバン御三家に的を絞り、あなたにとってのベストチョイスを探っていこう。
5ナンバーハイルーフミニバンが売れている理由
理由1 家族のためを考えた装備が充実
飲み物やお菓子を置くのに便利なシートバックテーブルは家族での移動に最適な装備のひとつ。
家族みんなが快適にドライブを楽しめるように便利な収納が数多く備わり、車内の快適性を高める装備が豊富に用意されている。パワースライドドアやリヤオートエアコンなどはどの車種にも標準で搭載されており、そのうえでシートヒーターやロールサンシェイドをはじめとした、とくに後席の乗員に配慮した家族想いの装備が充実している。
飲み物やお菓子を置くのに便利なシートバックテーブルは家族での移動に最適な装備のひとつ。
理由2 取り回し性に優れ運転がしやすい
大きそうに見えても運転がしやすいので、駐車する際にも狙った位置に停めることができる。
一見、ボディが大きいと感じる人もいるかもしれないが、5ナンバーサイズに収まっているので取り回し性は抜群だ。さらに、箱型のボディ形状とアイポイントの高さ、ウインドウ面積の広さによって良好な視界が確保されているので、車両感覚が掴みやすく安心して運転ができる。ママが日常のアシとして使うにも扱いやすいサイズだといえる。
大きそうに見えても運転がしやすいので、駐車する際にも狙った位置に停めることができる。
理由3 広い室内を駆使して便利に使い倒せる

車中泊を快適に行えるほどの広い空間をもち、家族でロングドライブを楽しむにもうってつけ。
シートアレンジのパターンが豊富で、用途に応じて室内空間を最大限に使い倒せる点が魅力だ。荷物の量が多いときや自転車などを載せるときにはシートを前倒しにしてラゲッジスペースを拡大したり、シートをフルフラットにすれば車内でゆったりと寝転ぶこともできる。家族のさまざまなニーズに対し柔軟に応じる利便性の高さが人気の理由だ。
理由4 中古車の流通台数が多くて買いやすい
選択肢は比較的多い。ニーズに合った装備内容か、納得のいくコンディションかを確認したい。
ファミリーカーの定番として新車が好調なペースで売れていることから、中古車市場に流通している台数も多い。先代・先々代型も選択肢に入れれば、現行型に比べ相場価格がこなれてきているので手が出しやすい。とりわけ装備内容やグレードなどに強いこだわりがない限り、それほど苦労しなくても目当ての物件に巡り合うことができるはずだ。
選択肢は比較的多い。ニーズに合った装備内容か、納得のいくコンディションかを確認したい。
ライバルとの関係性
日産 セレナ
トヨタ ヴォクシー
ホンダ ステップワゴン
御三家の情報をしっかりと把握しておこう
日産 セレナ
現行型は登場から5年が経過し、流通台数は増加傾向にある。相場価格もこなれてきた。
トヨタ ヴォクシー
現行型はまだ新しく相場は高値。年式と価格を考慮すると先代型を狙うのがベターだ。
ホンダ ステップワゴン
モデルチェンジを行い、先代型の流通台数が増加するとみられる。安く買うなら先々代型。
※中古車市場データはGoo-net11月調べ
※すべての価格は参考価格です

ミニバンに必須の能力といえば使い勝手 三つ巴比較バトル1 実用性対決
似ているようでじつはまるで違うハイルーフ3車3様
能力は各車ともハイレベル「+α」の装備で一線を画す
ミニバンを求めるユーザーがもっとも重視するポイントは、実用性と居住性だ。シートが自在にアレンジできるか、荷室空間には十分な容量が確保されているか、フル乗車した場合でも乗員の快適性が保たれるかどうかなどが、おもなチェックポイントとなる。とはいうものの、ミニバン自体がそうしたユーザーのニーズに応えるべく作られているので、各車とも一定のレベルは満たしているといっていい。ただし、すべてのクルマが同じ機能を備えているわけではない。シートアレンジの方法や収納の数、荷室の使い勝手、後席空間の広さなどは、それぞれのクルマが個性をアピールするポイントであり、ユーザーにとっては自分のニーズに合致する利便性が備わっているかを見極める判断材料となる。
とくに、5ナンバーMサイズクラスのハイルーフタイプに属し、熾烈なトップ争いを繰り広げるセレナ、ヴォクシー、ステップワゴンの3車は、他車との差別化を図るべくオリジナリティ溢れる装備や機能が充実している。たとえば、セレナは多彩なシートアレンジを可能にする機構を採用し、家族で遠くに出かけたり、自転車などの大きな荷物を積み込む機会が多いユーザーにうってつけの能力をもつ。すべての人がその能力を使い倒せる扱いやすさが魅力だ。かたやヴォクシーはミニバンクラス最大級の広々とした室内空間を活かして、多くの荷物を積み込めたり、それぞれのシートが十分なサイズとなっているので乗員の快適な移動を可能にするなど、室内空間を無駄なく活用する工夫がなされている。ミニバンに求められる実用性と居住性をバランスさせている点が他車に対する優位性だ。さらにモデルチェンジで独創的なテールゲートを備えたステップワゴンは、3列目に座る乗員の視界にも配慮した設計を採用。家族みんなで過ごす時間をより楽しくするアイデアを豊富に取り入れ、存在感をアピールしている。
3車とも家族のためにミニバンの購入を検討している人を十分に満足させられるだけの能力をもち合わせているのは確かだ。そのうえで、オリジナルの機能や装備を充実させて実用性や居住性を高めている。3車は似ているように見えても、その使い勝手はまるで違う。強みだけではなく弱みも含めた各車の特徴をしっかりと把握して、自分が選ぶべきクルマはどれかを考えてみるといい。
荷室の利便性は広さと扱いやすさがカギを握る
日産 セレナ
シートアレンジのパターンが豊富
座席と座席の間にセットすることで柔軟に活躍する「スマートマルチセンターシート」を採用。2列目の中央にセットすれば3人乗車ができたり、1列目の中央にセットして2、3列目のウォークスルーを作り出すなど、14通りの多彩なシートアレンジを可能にしている。荷室は幅、高さともに十分なスペースが確保され、2名乗車時で自転車を4台も積載できるだけでなく、床下のラゲッジアンダーボックスにはベビーカーなどもしまえる広さをもつ。
セレナのここがGOOD!
3列目シートは4つのステップの作業をするだけで簡単に跳ね上げることができる。低い位置に格納されるので後方視界は確保される。
1、2列目をフラットにしたモードは、シートのクッション性が高いので移動先での仮眠時も快適に過ごせる。アレンジは容易に行える。
ココがちょっと気になる

2列目シートの座面下には収納スペースが設けられている。一見すると便利に思えるが、容量が小さく、取り出しにくいというのが難点だ。
トヨタ ヴォクシー
女性でも簡単にシートを動かせる
セカンドシートには580mmのロングスライドが可能な6対4分割チップアップシートを採用し、後方へスライドさせれば車両の中央部にスペースをつくることができる。前方へスライドさせれば3列目シートへの乗降性が高まり、フル乗車時でもストレスを感じさせない工夫がなされるなど家族に優しい設計だ。荷室には床下収納スペースを設け、高さのある荷物も難なく積み込める。日常のさまざまなシーンで実用性の高さを感じられるだろう。
ヴォクシーのここがGOOD!
3列目はシート下のレバーを引けば、ロックが解除されて跳ね上がる。左右独立して操作できるので用途に応じて使い分けられる。
3列目シートにはダンパーが備わっているため所定の位置で自立できる。力の弱い女性でも荷室のアレンジには手こずらないはずだ。
ココがちょっと気になる

リッド付きアッパーボックスをはじめとした容量の小さな収納は、サイズが限られるため入れられるものが少なく使い勝手に乏しいと感じる。
ホンダ ステップワゴン
新たな価値を提供するテールゲート
テールゲートが縦、横方向どちらにも開くのが現行型の特徴。横に開けば後方から車内にアクセスでき、狭い場所でも荷物の積み降ろしが容易に行える。開口部が大きく設計されているので、縦に開けば大きな荷物の乗せ降ろしがラクにできる。シートアレンジのバリエーションが豊富にあることも相まって、日常のアシとしてだけではなくレジャーユースにおける使い勝手もいい。家族の時間をより楽しませてくれる実用性が備わっている。
ステップワゴンのここがGOOD!
新発想の「わくわくテールゲート」を採用し、荷室や3列目へのアクセスが容易になるとともに車内空間を最大限に活かすことができる。
2、3列目シートをフラットにしてつなげると、車内でリラックスして休むためのスペースが現れる。長尺物の積載にも最適なアレンジだ。
ココがちょっと気になる

3列目シートを床下に収納できるのは他車にないアピールポイントだが、収納するための操作には慣れが必要。段差ができるのもマイナス。
フル乗車しても快適に過ごせるのがポイント 三つ巴比較バトル2 居住性対決
快適性が問われる3列シート
日産 セレナ 3列目に座る乗員に配慮した機能が備わる
助手席側の2列目シートは横方向にもスライドできるので、人やチャイルドシートが乗ったままでも3列目への乗降性に優れている。3列目シートはアレンジがしやすいよう設計されているものの、乗り心地が損なわれておらず長距離でも快適に移動できる。

頭上・足もとともに1列目から3列目まで、どの席にも十分なスペースが確保されている。後席へのウォークスルーも容易に行える。
トヨタ ヴォクシー 常時フル乗車するユーザーも安心できる
室内空間はクラス最大級の広さを確保し、3列目シートの足もとは膝まわりのスペースが十分に保たれているので大人が乗車しても窮屈には感じない。3列目はあくまで短距離移動用としてではなく、長距離移動でも快適性をキープしたまま乗車できる。

ひとつひとつのシートが十分な大きさをもち、どの席に座っても圧迫感は受けない。体格の大きな人でもゆとりをもって乗車できる。
ホンダ ステップワゴン 乗員全員の視界にも考慮してシートを配置
3列目シートをセレナやヴォクシーのそれと比較すると、ホイールハウスの影響で足もと空間がやや狭く感じるものの、頭上スペースには十分に余裕があるので圧迫感は受けない。それぞれのシートが居心地のよさを追求した設計で居住性の高さは抜群だ。

3列目シートをやや高い位置に設置することで、3列目からの視界にも配慮。低床化により、頭上には広々としたスペースを確保する。
中古車市場の動向を踏まえて要チェック 人気3車の新旧比較
新型が優れているのは当然である。しかし、中古車を購入する人にとっては機能や装備が新しい必要はない。むしろ現行型と同等の能力をもっているなら、旧型のほうが断然買い得だといえるだろう。
中古車で購入するなら最新よりも旧型がベスト
ミニバンのような実用系車種の場合、モデルチェンジするときには、従来型の弱点を解消してパフォーマンスや機能のアップデートを図る。例えば室内がさらに広くなったり、シートアレンジが多彩に、使いやすくなったり、運転のしやすさや走行性能をワンランクアップさせることにより、ユーザーがよりメリットを感じられるクルマへと進化を果たすというわけだ。なおかつライバルを研究して得た情報もフィードバックされる。これも競合車との性能差を補うとともに、優位性を高めることでクルマの魅力が深化する。これが「最新こそ最良」と言われる所以なのである。
しかし、中古車でクルマを購入する場合は、なにも最新を積極的に選ぶ必要はない。なぜなら、中古車の場合は、自分に合った機能的なクルマをリーズナブルなプライスで手に入れることが大前提だからだ。多人数が乗れて、機能性に優れているなら、相場が高値安定にある最新型よりも旧型を狙うほうが得策なのだ。
そこでここでは人気ミニバン御三家の旧型に的を絞って、それぞれの特徴や相場動向について解説していこう。どのモデルにも共通しているのは販売価格が安いということだが、それ以外にも最新型にはない機能が備わっていることにも注目しよう。「なぜ最新型で採用されなかった?」と思う便利な機能があって、それらがニーズに合っているなら、じつはかなり買い得だといえる。
日産 セレナ
現行型 シンプルなHVシステムを搭載
現行型 シンプルなHVシステムを搭載
’10年にフルモデルチェンジを行った現行型は4代目となる。デビュー当初は、2Lガソリン仕様のみの設定だったが、’12年に実施した大がかりなマイナーチェンジでスマートシンプルハイブリッド(S-HYBRID)をラインナップした。一般的なハイブリッドシステムよりもコンパクトであるため、居住性や実用性に影響がなく、低燃費を実現する。
相場動向(現行型)
初期型は100万円台から市場に流通している。S-HYBRID仕様やエマージェンシーブレーキを装着したグレードの相場は高めの傾向となる。
S-HYBRIDを搭載したモデルは、低燃費という付加価値をもつため相場は高め。現行モデルは初期型を狙う。
先代型 利便性や優れた居住性は現行型に比肩する
中古車市場データ 中古車価格帯:53万~164.2万円
先代型 利便性や優れた居住性は現行型に比肩する
取り回しのいい5ナンバーサイズボディとしながら、現行型と比較しても遜色のない広々とした室内空間を確保している。1列目から3列目まで、どの席でも足もとや頭上空間にゆとりがあるのでフル乗車しても快適だ。前後左右のウインドウ面積を大きくしたことにより、運転視界が良好な点は現行型にも継承されているポイント。誰にとっても運転がしやすいというのは、家族で乗るクルマとしてはじつに理想的だ。機能や装備の充実ぶりも現行型に引けをとらない。
相場動向(先代型)
両側電動スライドドアやバックモニターなど、ミニバンにとって必須の機能をフル装備したモデルでも100万円を切る価格で購入できる。
荷室は床がフラットで開口部も大きくて使いやすい。
1840mmの全高を活かした室内スペースは、デビュー当時クラストップレベルを誇っていた。
デジタルメーターとなった現行型に比べるとシンプルなデザイン。スイッチの配置は扱いやすさが重視されている。
先々代型 狙いは室内空間にゆとりがあるハイルーフタイプ
中古車市場データ 中古車価格帯:19.8万~101.9万円
先々代型 狙いは室内空間にゆとりがあるハイルーフタイプ
デビュー当初はディーゼル仕様もラインナップしていたが、’01年のマイナーチェンジでガソリン仕様に一本化。市場ではディーゼルの流通台数は少なく、排ガスの問題もありあまりオススメできない。ターゲットとなるのは、標準仕様よりも全高を高めに設定した『ハイルーフ』がベスト。室内高にも余裕が生まれ、車内は一層居心地がよくなる。ナビが標準装備された仕様も選べるが、純正のナビは地図データが古いのでナビなしを選ぶのが理想といえるだろう。
相場動向(先々代型)
デビューが’99年で、中古車市場に流通している車両の大半が10年落ち。走行距離も多めとあって、低価格で入手することが可能だ。
スタイリッシュな印象を際立たせたエアログレードもラインナップされている。
年式が古いモデルでは、シートのクッションやドアトリムの汚れなどを要チェック。
オーディオまわりに古さを感じるものの、シンプルなデザインで使い勝手のよさが魅力だ。
ホンダ ステップワゴン
現行型 他車にはない機能が満載
現行型 他車にはない機能が満載
ホンダの売れ筋モデルとして、ミニバンクラスでは常に安定した人気を誇っている。5代目となる現行型は、ホンダとしては初となる1.5L直噴ターボエンジンを搭載したのが大きなトピックだ。実用面ではテールゲートに横開き式のサブドアを備えた『わくわくゲート』や床下格納式の3列シートなど、ライバルにはない機能が注目すべきポイントだ。
相場動向(現行型)
’15年4月にデビューしたばかりとあって流通台数が少ない。新車との価格差もほとんどないので、中古車で購入するメリットが感じられない。
横開き式のテールゲートは、荷物の積み降ろしのみならず、車内に乗り降りするときにも有効な装備となる。
先代型 低床・低重心設計で走りのよさがセールスポイント
中古車市場データ 中古車価格帯:126万~236.9万円
先代型 低床・低重心設計で走りのよさがセールスポイント
ホンダ製ミニバンの特徴である、低床・低重心設計を特徴とし、それがもたらす操縦安定性の高さはライバルと一線を画すポイントといえる。ハイルーフタイプでありながら、カーブでのふらつきが抑制されるなどドライブの安心感は絶大だ。3列目シートの床下格納や2列目の6対4分割タンブルシートは、操作方法が容易で乗車人数や荷物の量に応じて使い倒せる。中古車市場ではスタンダードなGに両側スライドドアを標準装着したGLパッケージが狙い目となる。
相場動向(先代型)
平成23年~24年式あたりが狙い目。流通台数が多く、走行距離は2万~3万kmといった車両なら値頃感があり、買いやすくなっている。
レバー操作だけで簡単にスライド&座面が跳ね上げられる機構を採用。
2列目シートは左右の間隔にゆとりがあり、快適に乗車できる。
ナビやメーターといった情報系とスイッチ類の操作系を明確に分離させたデザインとすることで運転のしやすさを強調。
先々代型 フローリングフロアで車内はリビング感覚
中古車市場データ 中古車価格帯:39.7万~134.8万円
先々代型 フローリングフロアで車内はリビング感覚
3代目のステップワゴンは、「使って、過ごして、走って楽しいFUN-derful Mover(ファンダフル・ムーバー)」をコンセプトに開発された。乗用ミニバンとしては初となるフローリングフロアやカジュアルなデザインのシートは、今どきのミニバンにはないもので、それだけでも買う価値は大いにある。搭載エンジンは2Lと2.4Lの2タイプを用意しているが、中古車市場で流通しているのはもっぱら2Lモデルとなる。スパーダは’07年のマイチェンで追加された。
相場動向(先々代型)
価格がこなれているのは平成18年~19年式で、100万円以下の値付けをされた車両が多い。最終型でも150万円台で手に入る。
乗用車初のフローリングフロアは、リビングルームのような感覚が味わえる。
1列目から3列目までシートには適度な厚みを持たせることによって座り心地は良好。
薄くワイドなデジタルメーターは運転時の視線移動が少なく、スムーズにドライブできる。
※中古車市場データはGoo-net11月調べ
※すべての価格は参考価格です

トヨタ ヴォクシー
現行型 ミニバンクラストップの人気を誇る
現行型 ミニバンクラストップの人気を誇る
ミニバンの王道ともいえるモデルで、兄弟車のノアとともにクラストップの売れ行きを維持している。現行型は新開発の低床フラットフロアによる革新のパッケージを採用することにより、十分な室内空間を確保するとともに乗り降りのしやすさや使い勝手のよさを実現。さらにハイブリッド仕様をラインナップするなど、選択肢の幅を広げている。
相場動向(現行型)
人気モデルとあって中古車相場は高値安定。新車時価格とほぼ変わらない価格をキープしている。魅力的だが中古車としては推奨しづらい。
ハイブリッドシステムを搭載したグレードをラインナップする。JC08モード燃費は23.8km/Lを達成している。
先代型 現行型にはない便利な機能を備えた実力派
中古車市場データ 中古車価格帯:89.5万~243.2万円
先代型 現行型にはない便利な機能を備えた実力派
世界初の『ワンタッチスペースアップシート』や『チャイルドケアモード付ロングスライドマルチ回転シート』といった機能を備え、使い勝手のよさは現行モデルを凌ぐ。5ナンバーサイズボディにより、取り回しのよさをセールスポイントとしているが、縦列駐車や車庫入れを補助するインテリジェントパーキングアシストなどの先進的な機能をプラスすることで誰にでも安心して運転できるクルマに仕上げている。機能、装備ともにハイレベルな実力をもっている。
相場動向(先代型)
新型が登場して1年が経過し、中古車市場における先代型の流通台数が増加している。これにより相場は下がる傾向を強めている。
7人乗り仕様には外側方向に回転し、乳幼児をチャイルドシートに乗せ降ろしをしやすくする機構が備わる。
7人乗り、8人乗りともに多彩なシートアレンジが用意されている。
浮いたイメージのモダンなセンタークラスターにより、先進性と広がり感を表現。
先々代型 年式の古さを優れた利便性でカバーする
中古車市場データ 中古車価格帯:37.4万~126万円
先々代型 年式の古さを優れた利便性でカバーする
5ナンバーMサイズミニバンクラスで抜群の人気を誇り、優れた実用性や居住性は2代目、現行型に継承されている。全長4560mmの扱いやすいボディサイズとしながら、広々とした室内空間が確保されている。2列目はもちろん、3列目シートも頭上、足もとスペースともに十分なゆとりが確保され、長時間のドライブも快適だ。跳ね上げ式の3列目シート、豊富な収納スペースなどによってもたらされる優れた利便性は、年式が古くなった現在もまるで色褪せていない。
相場動向(先々代型)
初期型は30万円台の車両もあるが、古さが目立つ。平成18年~19年式の車両が価格、コンディションのバランスがよく買い得となる。
広さと座り心地のいいシートにより3列目はすこぶる快適だ。
車内には便利な収納スペースが豊富に備えられている。
インパネ中央に機能を集中して配置することで優れた操作性を実現。見やすさとデザイン性にこだわりセンターメーターが採用されている。
トヨタ エスクァイア

トヨタの5ナンバーMサイズミニバンのラインナップに加わったエスクァイアは、プレミアムな雰囲気を漂わす高級感をウリにしたモデルだ。メカニズムや基本的な構造はヴォクシー&ノアと共用しているが、内外装ともに上質な作りがなされている。プレミアム志向のモデルだが、ミニバンとしての能力はベース車譲りであるため、ファミリーユースにはうってつけといえる。現行ヴォクシー(ノア)と同様に、中古車相場は高値にある。
黒木目調加飾やシート表皮に全面合成皮革を採用。さらにインテリアカラーにバーガンディを使用するなど上質な雰囲気は満足度が高い。
やっぱり買うならスペシャル仕様が◎ 標準車じゃ物足りないあなたにはコチラ!
家族のためにミニバンを購入するとしても、個性は主張したい。そう考えるあなたにオススメなのが、標準車をベースに専用装備をプラスしたグレードだ。市場でも人気があり狙い目となる。
相場価格は高めであっても所有する満足感が得られる
ミニバンとしての利便性や居住性はそのままに、スタイリッシュなイメージを強調する専用のエクステリアアイテムを装着したスペシャルモデルは、装備内容が充実しながら買い得な価格設定でお得感があるため新車市場でも人気がある。それらが中古車市場にも多数出回っており、標準車ではちょっと物足りないと感じている人にとっては、うってつけの選択肢なのだ。
標準車にはない装備が備わっていることにより相場価格は高めとなる。しかし、所有する満足感が得られるという点を加味するとエクストラを支払う価値は大いにある。専用エアロが装備され、ボディは3ナンバーサイズとなるが取り回しには大きな影響がないのでMサイズミニバンのメリットは十分に享受できるはずだ。
日産 セレナ ハイウェイスター
セレナをベースに専用エアロを備えたモデルだ。さらにハイウェイスターに人気の装備をプラスした特別仕様車も市場に流通している。
日産 セレナ ライダー
先代型 トヨタ ヴォクシー 煌

中古車市場データ 中古車価格帯:64.8万~268万円
要所にメッキ処理を施すなど、その名の通り煌びやかでスタイリッシュな印象を際立たせた特別仕様車だ。標準車よりも人気が高い。
先々代型 トヨタ ヴォクシー 煌

中古車市場データ 中古車価格帯:14.8万~143万円
初代ヴォクシーから設定された『煌』は、2代目、現行型でも好評を博している。カーナビを標準装着した煌・ナビスペシャルも用意。
先代型 ホンダ ステップワゴン スパーダ

中古車市場データ 中古車価格帯:108万~324万円
専用サスペンションや大径タイヤを装着し、ミニバンらしからぬ走りが味わえる。相場は高めなので低年式で状態のいい車両を狙おう。
先々代型 ホンダ ステップワゴン スパーダ
’07年のマイナーチェンジで追加された。ステップワゴンの低全高フォルムに専用エアロや専用サスペンションが備えられている。

中古車市場データ 中古車価格帯:44.5万~188万円
まとめ
最新型よりもコスパに優れた旧型に注目するのが賢い選択
ミニバンは“家族のために”を念頭において開発され、家族にとっていかに便利なクルマになれるかを追求し進化を遂げてきた。今回クローズアップした3台はミニバンクラスを代表するモデルで、ファミリーにとって最適な機能、装備、パフォーマンスを備えている。これが市場で人気を集めている大きな要因だ。
最新型は装備や機能が洗練され、日常的な用途での使い勝手、多人数乗車をしたときの快適性についても高い水準の能力をもつ。それゆえ魅力的な選択肢であることは間違いない。しかし旧型も十分な魅力をもち、最新技術が備わっていない点を除けば、現行型と比較しても遜色のない選択といえるだろう。むしろ、中古車では価格が安いという経済面を考慮すると、コストパフォーマンスの高さは新型に対して圧倒的な優位性となる。人気御三家は中古車市場での流通台数が豊富。数ある選択肢の中から、あなたの用途や予算に合った1台を見つけてほしい。
※中古車市場データはGoo-net11月調べ
※すべての価格は参考価格です