中古車比較・ライバル車対決
更新日:2018.11.30 / 掲載日:2014.06.13
国産車 VS 輸入車!ワールドクラスの名車が揃い踏み!

世界のスーパースターが一堂に会する、スポーツ界きってのビッグイベントがまもなくブラジルで開催!それに合わせて今回は、世界中で愛され続けるクルマと、日本代表と呼べる2台をチョイスして、名車たちによる「クルマの祭典」を開催しよう!
CASE 1 ダテ男によく似合うダンディズムカーで美女をアズーリな海へ颯爽とエスコート!
性別:男性 年齢:36歳 家族構成:妻・子供2人

●何よりもデザイン性を重視したい
●大きめより扱いやすいサイズがいい
●FFタイプで加速性能の良いクルマ
オススメのクルマ アルファロメオ アルファ147 (絶版型・平成13年10月~平成23年3月)

中古車の相場:18万~184万円 流通台数:約240台 ※平成13年~23年式の相場です。
ポイント
●トルクフルでレスポンスの良いエンジン
●一日眺めていても飽きない美しいエクステリア
ユーザー口コミレビュー
昔のラテン車のイメージである、故障しやすい、雑というところが無い。十分一般ユーザーの普段乗りにも使える。
『ヨーロピアン・カー・オブ・ザ・イヤー』の受賞歴も持つアルファ147。イタリアが誇るカーブランドだけあり、エクステリアの美しさは万人を魅了してくれる。しかし、素晴らしいのは外観だけではなく、走りの方も充実している点だ。前輪駆動方式を採用し、パワフルな直列4気筒DOHCツインスパークのエンジンを搭載するなど、こだわりを持つ人も十分納得の一台だ。
ココに注目!

美しいエクステリアに惹かれるこのクルマだが、車内のパネル類も「さすが!」と感じさせるほどのこだわりを見せている。販売時期やグレードにより若干の違いはあるが、どれも「走る楽しさ」を与えてくれるデザインが特徴的。
緩やかに下落傾向へ

昨年までの相場は横ばいが続いていたが、販売終了から3年が経過したことでこれから下落していくことが見込まれる。
CASE 2 人と人との繋がりを!仲間との輪をミニバンでさらに深めたい!
性別:男性 年齢:28歳 家族構成:独身

●仲間と出かけやすい5人乗り以上がいい
●広さ、開放感のあるクルマが欲しい
●車検を考えて5ナンバーサイズを狙う
オススメのクルマ トヨタ ヴォクシー (先代型・平成19年6月~平成26年1月)

中古車の相場:93万~237万円 流通台数:約2500台 ※平成19年~26年式の相場です。
ポイント
●5ナンバーでも余裕の広さを持つ6、7人乗りを実現
●多彩なシートアレンジによりいろいろな使い方が可能
ユーザー口コミレビュー
ファミリーでのレジャーでも余裕の広さ。高速などでもブレることも無く、シートもゆったりで乗り心地が良いです。
ココに注目!

2列目と3列目シートは多彩にアレンジ出来るので、使い方次第でいろいろな工夫が可能。また、3列目シートを写真のように折りたためば、広い荷物スペースにもなるので、大きな荷物への対応も十分可能だ。
これから下降気味へ転換

一見、上昇気味に見えるが、今年1月にNewモデルが登場したこともあり、これからは下落に転じると予想。
CASE 3 ビックでワイルドなアメリカンSUVでのんびりと初夏の高原レジャーを楽しむ
性別:男性 年齢:46歳 家族構成:妻

●走破性と安定性のよいクルマが欲しい
●やはりデカイクルマに憧れる
●見るからにアウトドアなクルマが狙い
オススメのクルマ フォード エクスプローラー (先代型・平成13年10月~平成23年8月)

中古車の相場:22万~271万円 流通台数:約160台 ※平成13年~23年式の相場です。
ポイント
●カーブコントロールを始めとした安全装備が充実
●5m X 2mというビッグボディならではの安定感
ユーザー口コミレビュー
四輪独立サスペンションの足回りは、この手のSUVのなかではダントツだと思いますし、ハンドリング感覚もとても良い。
アメリカンSUVの代表格であるフォード・エクスプローラー。見るからに「デカイ!」と、感じさせるワイルドボディなこのクルマの楽しみ方といえば、やはりオフロード走行。最大296馬力を誇る、V型8気筒SOHCエンジン搭載車なども用意し、操作性に優れた先進4WDシステムを採用するなど、走破性は文句ナシ。荒れた道も山道も、ガンガン突き進みたいところだ。
ココに注目!

世界初の採用となる、オーバースピードによる旋回中のコースアウトを未然に防ぐ「カーブコントロール」システムを後期型から搭載。先進4WDシステムと合わせて、安心度の高いアウトドアドライブを楽しめるが、まずは安全運転を心がけるように!
上昇のピークを迎え、ここから買い時となる下降期へ

高年式モデルが市場に増えたことで相場は上がったが、平成19~22年発売モデルに絞れば価格はそれほどでもない!
CASE 4 今年の夏休みはキュートなカブトムシに乗って息子の遊びのサポートを!
性別:男性 年齢:44歳 家族構成:妻・子供2人

●見た目がユニークなクルマにしたい
●妻も運転しやすいクルマがいい
●安全装備が充実したタイプが欲しい
オススメのクルマ フォルクスワーゲン ザ・ビートル (現行型・平成24年4月~)

中古車の相場:184万~223万円 流通台数:約120台 ※平成24年~26年式の相場です。
ポイント
●伝統と革新性を融合させた外観デザイン
●エコカー減税対象車で節税効果も高い
ユーザー口コミレビュー
外観はやはり丸っこくて愛着も湧きやすい素敵な感じです!昔の方が丸々していましたが、今のも十分可愛いと思います。
全体に丸みが強かった旧型から、ややスマートなフォルムに進化した新型ビートル。可愛らしさばかり注目されるが、実はJC08モードで17.6km/Lを記録し、エコカー減税(50%)対象車両にも指定されている。また、横滑り防止装置(ESP)や、頭部保護機能付きのサイドエアバッグなどの安全装置を充実させているなど、ファミリー層にもオススメしたいクルマであるのだ!
ココに注目!

このクルマの注目といえば、やはり丸みを上手く表現したボディなのだが、そこに輪をかけ、さらに個性的にしているのが、このオープンカーモデル。これから迎える夏シーズンを前にして、最適なチョイスといえるかも知れない!
前年から価格は安定傾向

人気車種ということもあり、価格はここ1年間でほとんど横ばい。よって、欲しいときが買い時!ということになる。
CASE 5 クルマにも日本らしい美意識を求めたい!和の文化を詰め込んだ上質カーで旅に出る!
性別:男性 年齢:46歳 家族構成:妻・子供1人

●高級車らしい上質な乗り心地を実感したい
●なめらかな走りをするクルマに乗りたい
●安全装備面でも充実したものがいい
オススメのクルマ 日産 フーガ (現行型・平成21年11月~)

中古車の相場:213万~428万円 流通台数:約350台 ※平成21年~26年式の相場です。
ポイント
●不快な臭いを防ぐフォレストエアコンを装備
●FR駆動らしい素直なハンドリングと旋回性
ユーザー口コミレビュー
シックな雰囲気が楽しめる高級車。走りを追求するタイプではないが、ゆったりとしたドライブに最高な一台と言えます。
美しいボディラインに、和のテイストを盛り込んだ内装デザインを施し、上質感あふれる空間を作り上げたフーガ。音楽のフーガのように周囲と調和し、上品で風雅な雰囲気を詰め込んだこのクルマだからこそ、優雅なドライブを楽しみたい大人に乗って欲しい一台と言えるだろう。時間にせかされない、のんびりとしたドライブをこのクルマで心行くまで満喫したい。
ココに注目!

足を伸ばしてゆったりできる、助手席のありがたい機能であるパワーオットマン機構。体型に合わせてふくらはぎを支えてくれる位置まで、クッション調整が可能。ロングドライブで足が疲れてきたときの休息に有効活用したい機能である。
前年から引き続き下降

価格が引き続き下落傾向にあるので、これからはより高いグレードのものも、手頃な価格で買えるようになってくるだろう。
※すべての価格は参考価格です
※相場・口コミレビューに関してはGoo-net2014年5月調べ

今回、清水草一が選出したのは、現在サッカーで盛り上がっている日本とドイツを代表するクルマたち。どちらも国産車、輸入車でトップクラスの人気を誇り、高い実用性を誇るスタンダードモデルだが、買いの一台は、はたしてどっち!?
ベテラン評論家が独断と偏見で判定を下すライバル対決コラム クルマライバル 勝手にジャッジ
PROFILE 清水草一
PROFILE 清水草一
1962年生まれ。自動車ライターにして交通ジャーナリスト。大の中古車マニアとしても知られ、格安車からフェラーリまで、その生涯で25台以上もの中古車を購入している。
清水草一s「私の選択」
フォルクスワーゲン ゴルフ(先代型・2009年4月~2013年5月) 中古車価格帯:116~348万円
全方位に優れる世界のスタンダード
6代目となる先代型は、定評のある優れた使い勝手に、好感度の高い実直なデザインを備える。RやGTIなどバリエーションも豊富。トヨタ プリウス(現行型・2009年5月~) 中古車価格帯:126~258万円
元祖にして大人気のハイブリッドカー
世界初の量産型ハイブリッドカー。3代目となる現行型は、最高の燃費スペシャルで32.6km/Lをたたき出す(最新モデルのJC08モード)。
ついに相場が200万円を切り狙い目になった。グレードによって幅はあるが、ベースのTSIシリーズでも高い基本性能を備えている。
「しっかりした走りにクルマ好きはメロメロ」
日本で一番売れている輸入車は、VW(フォルクスワーゲン)ゴルフ!実は世界に目を向けると、一番売れてるクルマの座はフォード・フォーカスとトヨタ・カローラの対決だが、日本でスタンダードな輸入車といえば、このゴルフで間違いない。
VWゴルフは、昨年発表された新型が、輸入車として史上初めて日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したが、さすがに新しすぎてタマが少ない。狙いは09年から日本に導入されている先代ゴルフだ。
エンジンは全車、いわゆる「ダウンサイジングターボ」のTSIエンジン。パワーと燃費を両立させたドイツらしいハイテクだ。燃費ではプリウスにまったくかなわないし、ハイオク仕様なのでガソリン代は多少かさむが、この走りの軽快感やしっかり感を知ってしまったら、クルマ好きはメロメロになる。
その他、飽きのこないデザインや適度で使いやすい居住性、内装の質感の高さなど、どの部分をとっても世界のスタンダード。輸入車だからといって、特に心配することはない。
予算的には、支払総額150万円からが目安になってくる。この点でも、日本代表である現行プリウスといい勝負だ。今年に入って相場が一気に5万ほど下落。新車ではアクアやフィットと販売首位争い中だが、車格の違いで直接のライバルではない。
「UFOのように走りひたすら燃費がいい」
今やプリウスは日本の国民車であり、日本を代表する工業製品でもある。この、世界初の量産ハイブリッドカーは、誕生から17年を経て、日本のプライドにまでなった。これ以上日本代表にふさわしいクルマはあり得ない!
せっかくの日本代表だ。価格的には先代モデルがお買い得で魅力的だが、ここはひとつ奮発して、現行モデルを狙ってみようじゃないか。現行型プリウスに乗っていれば、誰にだって認めてもらえる。なにせプリウスは国民全員が知ってる現役のスターなのだから!
性能については、今さら繰り返す必要もないだろうが、UFOのように静かに走り、ひたすら燃費がいい。平均燃費は掛け値なしに20km/L超。アクセルを床まで踏んだ時のエンジン音は魅力的とは言い難いが、そうやって走っても16km/Lは割らないのが凄い。
予算的には、マイナーチェンジ前の09~11年モデルで支払総額150万円、12年以降のマイチェン後モデルで200万円が目安だ。
マイチェン後は乗り心地が大幅に改善されているので、せっかくの日本代表ということで、できれば高年式でほどよい価格の物件を見つけて勝負したいところではある。
ライバル興亡史
2009 ゴルフ
先代型(6代目)へフルモデルチェンジ。
デザインイメージはより精悍な印象に。「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」を獲得している。
2009 プリウス
現行型(3代目)へフルモデルチェンジ。
先代型を全面的に見直し、すべての面でブラッシュアップ。またたく間にトップセラーになった。
2010 ゴルフ
Rを追加。
先代R32の後継的なグレード「R」を追加。スポーティモデル「GTI」より走行性能を高めている。
2011 プリウス
プリウスα販売開始。
プリウスとしては初の派生モデル。5人乗りのワゴンタイプと7人乗りのミニバンタイプが選べる。
2012 プリウス
プリウスPHV販売開始。
充電して一定距離までEV(電気自動車)走行することが可能なプラグインハイブリッドカー。
2013 ゴルフ
現行型(7代目)へフルモデルチェンジ。
新型プラットフォームを採用して一新。軽量化、エコエンジン搭載などで、より現代化された。
ジャッジの決め手は感動できるかどうか
日本代表か、輸入車代表か!?価格的にはおおむね同レベルにあるだけに、実に熾烈な戦いだ。サッカー日本代表も、世界の強豪と熾烈ないい戦いをしてもらいたい!思わずそんなことを思ってしまいます。
で、ジャッジだが、非常に簡単明瞭。もしあなたがまだハイブリッドカーに乗ったことがないのならプリウスを、もしあなたがまだ輸入車に乗ったことがないのならゴルフがおすすめだ。理由は、「感動するから」!恐らく自分が日本代表として試合に出場するくらい感動するだろう。なぜならそこには、自ら手に入れた異次元体験があるからだ!
プリウスがもたらすトヨタ製ハイブリッドの世界は、「未来からきたクルマ」そのものだ。この電気モーターとガソリンエンジンの得も言われぬハーモニーは、男女の愛の形ように奥深い。かくいう私も、数年前に中古のプリウスを購入して、乗った経験があったにもかかわらず大感動した。ぜひ一度は手に入れたい。
一方のゴルフ。この走りの堅牢感は、まず国産車にはないものだ。速度無制限のアウトバーンがある国でしか作れない何かを感じる。これまた、買ってみなければわからない驚異の世界だ。
「両方乗ったことないよ!」と言うならば、VWゴルフをおすすめする。坂本龍馬のごとく、まずは海外に目を向けよう!プリウスに乗るのは、その次でもいい。
今回のジャッジ

国産車では味わえない感覚を一度味わってみる
ハイブリッドカーと輸入車、まだ自分が乗ったことない方を選ぶのが大正解。どちらも未経験というなら、まずは輸入車を試してみるのも一興だ。
※すべての価格は参考価格です
※中古車市場データはGoo-net5月調べ