中古車購入チェックポイント
更新日:2022.01.06 / 掲載日:2022.01.06
中古車を売買したい!業者の選び方のコツは?判断するチェックポイントを説明
中古車の売り買いをする時は、どんなお店・業者を選ぶかが最も重要だと言われています。
しかし、実際には中古車の専門業者はたくさんあり、一体どれを選べばいいのか迷ってしまうという方も多いでしょう。
ここでは、中古車販売店とディーラーの違いや、販売店の良し悪しを判断するチェックポイントを説明します。
業者に対して信頼が持てないと、疑心暗鬼の状態で取り引きをすることになってしまいます。良質な業者を見極めるための参考にしてください。
しかし、中古車のことをよく知らない方にとっては、こうした確認作業は簡単ではありません。細かいチェックをせずとも済むような安心できる優良店を探すことが重要になります。

車の販売店は、ディーラーと中古車販売店の2つに大別できます。
ディーラーの特徴は特定の自動車メーカーと契約している「正規取引店」である点で、そのメーカーの車に特化した販売や整備を行うことになります。
中古車販売店は、ディーラーとは違って特定のメーカーとの契約はありません。そのため特定のメーカーについての専門知識という点ではディーラーに劣りますが、複数のメーカーの車両や部品に幅広く対応できます。
販売店側で、それぞれの品物の価格を自由に決めています。また、さまざまなメーカーの製品を幅広く取り扱えることから、お客のニーズにも柔軟に対応してくれるでしょう。
違うメーカー同士の車や取り付けられているパーツなどを比べることも可能で、スタッフからも中立的な立場でアドバイスをもらえます。
その一方で、特定の自動車メーカーの名前を背負っていない分、品物に対する責任や専門知識がディーラーと比べて「浅く広く」になりがちです。よって、中古車を購入する場合は、車両の状態についてお客様側もしっかり確認しなければなりません。
自動車メーカーには、それぞれ推奨している安全基準があります。しかし、それを網羅することは不可能なので、販売店としては独自の最大公約数的な基準で安全管理や点検整備を行うことになるでしょう。
また、中にはいわゆる悪徳業者と呼ばれる類の販売店も存在し、優良販売店は自力で探す必要があります。車選びやお店選びに慣れていない方にとっては、これらの点がデメリットです。
さらに、ディーラーはアフターサービスについて独自の手厚い内容を設定しており、保証の充実ぶりも特徴的です。料金をプラスすることで保証期間の延長が可能で、期間内であれば主だったパーツの修理はほぼ無料で受けられることが多いです。
これらのメリットは車を購入する上で大きな魅力ですが、ディーラーゆえのデメリットもあります。
例えば、車の点検整備やアフターサービスの質が高い分、その料金は全般的に高額になりがちです。ディーラーが扱う品物の価格設定にはメーカーの意向が大きく影響するため、何かと高額になってしまいます。
ただし、最近はメーカーやディーラー側でもこうした傾向を見直しているのか、全てが高額だとは限らないケースもあります。
また特定のメーカー品の扱いに特化しているだけに、限られたニーズにしか対応できず、そのメーカー品に限ったアドバイスしか期待できません。これも大きなデメリットと言えるでしょう。
・お店の業績などをチェックする
・お店のホームページをチェックする
・実際にお店に足を運んでみる
これらのポイントについて以下で詳しく説明します。

全国、あるいは地域で大規模に展開している業者であれば、車の専門知識や在庫量については期待が持てるでしょう。
さらに、買取・販売実績を公表しているか、出張査定を行っているかなども大きなポイントになります。
多くの中古車販売店の中から自分に合った店舗を探すためには、とりあえず全国各地に展開しているような販売規模の大きい店舗を選ぶのがおすすめです。
規模が大きい店舗はネット検索でも簡単に見つけることが可能で、実用的な口コミ情報も集めやすくなっています。また、実績が豊富で信頼性も高く、多くのリピーターの支持を得ています。
そして、このような店舗は多くの場合アフターサービスも充実しているので、安心・安全な買い物ができるでしょう。
公式ホームページを開設している中古車販売店では、売買の実績を公開しているところも多くあります。過去の実績を調べれば信頼性が高まりますし、さらに、将来的に自分が愛車を手放す際には買取価格がいくらになるかまで事前に確認することができるでしょう。
査定には、買取業者の店舗に持ち込む「持ち込み査定」と、指定場所へ店舗スタッフに来てもらう「出張査定」の2つの方法があります。
買取業者を選ぶ時は、この「出張査定」に対応しているところを選ぶと良いでしょう。店舗に行く必要がなく、自宅や駐車場など、どこにでも来て対応してくれるので便利です。

気になる販売業者の公式ホームページがあれば、必ず展示車の写真の質、口コミの内容、スタッフの顔出しの有無、トータルのサービスなどをチェックしましょう。
ここからは、それぞれの項目のチェックポイントを説明します。
写真の撮り方が雑でないか、光や角度にある程度のこだわりを持って撮影しているかどうかがポイントです。
自社で販売する商品ですから、きれいに見せたいと思うのは当然のことです。これが雑に撮影されていて、それを気にすることもなくホームページに掲載していたら、お客様への対応やサービスも雑である可能性があります。
ただし、口コミの内容が「やらせ」や「自作自演」である可能性も否定できないのが難しいところです。サイト内にネガティブな意見も載せているかどうか、文章がわざとらしくないかなどを基準に判断していくのがいいでしょう。
お客様のインタビュー記事があることも判断基準の一つです。これも「サクラ」の可能性はありますが、納車後にわざわざインタビューに喜んで応じるユーザーは多くはありません。
こうしたインタビューを載せているお店は、優良店の可能性が高いと言えます。
逆に「売ったもん勝ち」というポリシーの業者であれば、トラブルが多いので顔やスタッフ名などは掲載できません。
また、ホームページ上に販売前の点検整備や販売後の保証に関する情報が載っていない場合、そうした内容が粗雑であることも考えられます。お客様と揉めないようにあえて掲載していないという可能性もあります。
注意すべきなのは、「車の整備状況が記された管理簿がきちんと保管されているか」「鑑定書はあるか」「購入前の点検整備や購入後の保証はどうなっているか」などです。これらをきちんと確認させてくれるなら優良店舗と言えるでしょう。
その販売業者がお客様と長い付き合いを望んでいるのか、それとも「売ってしまえばおしまい」という考え方なのかは、サービスの内容からも判断できます。
中古車の売買もある種の人間関係ですので、関係をないがしろにしない業者を選ぶようにしてください。

店舗を持っている業者であれば、直接足を運んでお店の清潔さや雰囲気、売られている車の状態や管理状況などをチェックしましょう。これだけでもお店の良し悪しは何となく感じられます。
最初から「値引きする」と言って売り込んでくる業者には注意が必要です。こうした業者はそれだけマージンを多く設定しており、「値引き」というだけでお得感を演出している可能性があります。
スタッフの外見や態度などで第一印象が決定づけられることは、車の販売店に限らず誰しも経験があるものです。
こうした点を踏まえて信用できないと感じる場合は、価格面などで魅力的な言葉をかけられても冷静に判断するようにしましょう。
優良店の場合は、よい雰囲気を出すべく掃除を徹底したり、社員教育をきちんと行ったりしています。お客様の目線を想定して、時間や手間を惜しまず随所に気を配っているものです。
敷地の雑草が生えっぱなしではないか、ゴミが落ちていないか、店内は整頓されているか、トイレは清潔か…など目に入る範囲で十分なので確認してみましょう。
人を出迎える準備が整っていないお店は、来店者のことを軽く考えていると思われても仕方ありません。そうなると、販売品も雑に扱われている可能性も出てきます。
展示されている車の外装、内装、タイヤやエンジンルームがきれいになっているかどうかもチェックすることをおすすめします。
車の外観の良し悪しは、前の持ち主が大切に扱っていたかどうかを判断する手掛かりになります。傷や凹みがあったり清掃された形跡がなかったりする車は、粗雑に扱われていたのかもしれません。
修復歴の有無や走行距離が実走行かどうかを確認できる「鑑定書」も、あるかどうか確認してみましょう。鑑定書があれば車の内容についてかなり安心できます。
逆に鑑定書がない上に外装・内装が汚い車は避けた方がいいと言えます。
その際、「車体やエンジンから異音がしないか」「ランプやワイパー、ウインカーなどの車内装備はきちんと動くか」などを確認し、不安があれば販売店側にすぐ聞いてください。
販売店によっては、販売品の不具合がバレるのが嫌だとか面倒くさいといった理由で試乗を渋るところもあります。そうした点を見極めるためにも試乗は必要です。
逆にお店側から積極的に試乗を勧めてきて、質問にも答えてくれるなら言うことなしでしょう。
普通に考えて大幅な値引きをすれば利益は出ないはずなので、この場合は表示価格が最初から値引きありきで設定されていた可能性があります。つまり、見積価格に最初から値引き分を上乗せしている業者もいるということです。
大幅な値引きと聞くと誰でも心が動くものですが、買い手は実質的に損をしていることになります。
優良店は無意味な値引きを一切することはありません。なぜかというと全てのお客様を公平に扱おうとするからです。変な駆け引きをせず、いつでも誰に対しても適正な価格を提示することで、お客様との信頼関係を構築しています。

車を売却する際、いくつかの買取業者に査定をしてもらい、算出された査定価格を比較する方も多いかもしれません。
しかし、このように複数の業者に依頼することによってトラブルを招くこともあるので注意しましょう。
以下では、実際にあるトラブルの事例や、その対処法について説明します。
トラブルの中で特に多いのが、複数の業者に査定を頼んだところ、業者からしつこく電話やメールがくるようになったというものです。
しかし、多くの業者にコンタクトを取れば、良くない業者と関わる可能性も高まります。その結果、「営業の電話がしつこく来るようになった」とか、「契約締結後に車だけ持っていかれて代金が支払われなかった」といったトラブルに巻き込まれることもあります。
後者の例は特に悪徳業者にあたってしまったケースですが、とにかく出張査定とネットだけで売却を進めるのはリスクも大きいです。実際に相談して信頼できる業者と取り引きをするのが堅実だと言えます。
もしもこうした営業・勧誘が目に余る場合やトラブルにまで発展した場合は、消費生活センターに相談するという方法があります。
また、日本自動車購入協会にも窓口がありますので、そちらに相談するのも一つの方法です。
しかし、実際には中古車の専門業者はたくさんあり、一体どれを選べばいいのか迷ってしまうという方も多いでしょう。
ここでは、中古車販売店とディーラーの違いや、販売店の良し悪しを判断するチェックポイントを説明します。
業者に対して信頼が持てないと、疑心暗鬼の状態で取り引きをすることになってしまいます。良質な業者を見極めるための参考にしてください。
この記事の目次
中古車の購入は「業者選び」が大事
中古車購入にあたり「車の選び方」を情報サイトで調べると、走行距離や年式を見る、ボディや内装や下回りを丁寧にチェックする、また不明点は販売店員に詳しく確認する…といった項目がいくつも挙げられているのに気付くでしょう。しかし、中古車のことをよく知らない方にとっては、こうした確認作業は簡単ではありません。細かいチェックをせずとも済むような安心できる優良店を探すことが重要になります。
中古車販売店とディーラーは何が違うの?

ディーラーの特徴は特定の自動車メーカーと契約している「正規取引店」である点で、そのメーカーの車に特化した販売や整備を行うことになります。
中古車販売店は、ディーラーとは違って特定のメーカーとの契約はありません。そのため特定のメーカーについての専門知識という点ではディーラーに劣りますが、複数のメーカーの車両や部品に幅広く対応できます。
中古車販売店を利用するメリット・デメリット
中古車販売店を利用する大きなメリットは、価格設定にメーカーの意向が関わってこないため、ディーラーよりも安い価格で車を入手できることです。販売店側で、それぞれの品物の価格を自由に決めています。また、さまざまなメーカーの製品を幅広く取り扱えることから、お客のニーズにも柔軟に対応してくれるでしょう。
違うメーカー同士の車や取り付けられているパーツなどを比べることも可能で、スタッフからも中立的な立場でアドバイスをもらえます。
その一方で、特定の自動車メーカーの名前を背負っていない分、品物に対する責任や専門知識がディーラーと比べて「浅く広く」になりがちです。よって、中古車を購入する場合は、車両の状態についてお客様側もしっかり確認しなければなりません。
自動車メーカーには、それぞれ推奨している安全基準があります。しかし、それを網羅することは不可能なので、販売店としては独自の最大公約数的な基準で安全管理や点検整備を行うことになるでしょう。
また、中にはいわゆる悪徳業者と呼ばれる類の販売店も存在し、優良販売店は自力で探す必要があります。車選びやお店選びに慣れていない方にとっては、これらの点がデメリットです。
ディーラーを利用するメリット・デメリット
特定のメーカーと特約店契約を結んでいることから、ディーラーはそのメーカーが定める安全基準を厳守しなければなりません。部品交換の際も純正のパーツを使うことから、たとえ中古車であっても高水準の整備が期待できます。さらに、ディーラーはアフターサービスについて独自の手厚い内容を設定しており、保証の充実ぶりも特徴的です。料金をプラスすることで保証期間の延長が可能で、期間内であれば主だったパーツの修理はほぼ無料で受けられることが多いです。
これらのメリットは車を購入する上で大きな魅力ですが、ディーラーゆえのデメリットもあります。
例えば、車の点検整備やアフターサービスの質が高い分、その料金は全般的に高額になりがちです。ディーラーが扱う品物の価格設定にはメーカーの意向が大きく影響するため、何かと高額になってしまいます。
ただし、最近はメーカーやディーラー側でもこうした傾向を見直しているのか、全てが高額だとは限らないケースもあります。
また特定のメーカー品の扱いに特化しているだけに、限られたニーズにしか対応できず、そのメーカー品に限ったアドバイスしか期待できません。これも大きなデメリットと言えるでしょう。
業者を選ぶときのポイント
中古車を購入する際は、自分に合った販売店を見つけることが何よりも大切です。そんな業者を選ぶときのポイントは以下の3つです。・お店の業績などをチェックする
・お店のホームページをチェックする
・実際にお店に足を運んでみる
これらのポイントについて以下で詳しく説明します。
ポイント①お店の業績などをチェックする

さらに、買取・販売実績を公表しているか、出張査定を行っているかなども大きなポイントになります。
全国展開しているか
中古車の販売店は、メディアで広く周知されている大手企業に限りません。中小企業が経営するチェーン店もあれば、特定のエリアに特化した個人経営の店舗もあります。多くの中古車販売店の中から自分に合った店舗を探すためには、とりあえず全国各地に展開しているような販売規模の大きい店舗を選ぶのがおすすめです。
規模が大きい店舗はネット検索でも簡単に見つけることが可能で、実用的な口コミ情報も集めやすくなっています。また、実績が豊富で信頼性も高く、多くのリピーターの支持を得ています。
そして、このような店舗は多くの場合アフターサービスも充実しているので、安心・安全な買い物ができるでしょう。
買取・販売実績は多いか
中古車販売店を選ぶ時は、買取実績だけでなく販売台数の実績も目安にしてください。買取台数と販売台数が多ければ多いほど、それだけ多くの方が利用していると言えます。公式ホームページを開設している中古車販売店では、売買の実績を公開しているところも多くあります。過去の実績を調べれば信頼性が高まりますし、さらに、将来的に自分が愛車を手放す際には買取価格がいくらになるかまで事前に確認することができるでしょう。
出張査定に対応しているか
車を売却する場合は買取業者に査定を依頼し、金額を提示してもらい、その内容に納得した上で売買契約を結ぶという流れが一般的です。査定には、買取業者の店舗に持ち込む「持ち込み査定」と、指定場所へ店舗スタッフに来てもらう「出張査定」の2つの方法があります。
買取業者を選ぶ時は、この「出張査定」に対応しているところを選ぶと良いでしょう。店舗に行く必要がなく、自宅や駐車場など、どこにでも来て対応してくれるので便利です。
ポイント②お店のホームページをチェックする

ここからは、それぞれの項目のチェックポイントを説明します。
展示車の写真はきれいに撮られているか
まず、ホームページに掲載されている展示車の写真がきれいに撮影されているかどうかを確認しましょう。写真の撮り方が雑でないか、光や角度にある程度のこだわりを持って撮影しているかどうかがポイントです。
自社で販売する商品ですから、きれいに見せたいと思うのは当然のことです。これが雑に撮影されていて、それを気にすることもなくホームページに掲載していたら、お客様への対応やサービスも雑である可能性があります。
口コミではどのように書かれているか
2つめのチェックポイントは、口コミサイトに掲載されている一般のお客の評判です。販売会社の公式ホームページ内に、口コミ掲載ページへのリンクがあれば確認してみてください。ただし、口コミの内容が「やらせ」や「自作自演」である可能性も否定できないのが難しいところです。サイト内にネガティブな意見も載せているかどうか、文章がわざとらしくないかなどを基準に判断していくのがいいでしょう。
お客様のインタビュー記事があることも判断基準の一つです。これも「サクラ」の可能性はありますが、納車後にわざわざインタビューに喜んで応じるユーザーは多くはありません。
こうしたインタビューを載せているお店は、優良店の可能性が高いと言えます。
ホームページにスタッフの顔が出ているか
最近は親近感や信頼感を高めることを目的に、ホームページに会社の社長やスタッフの顔写真を掲載しているサイトも増えてきました。こうしたお店は、顔が出ていることでお客様に対して不誠実なことはできにくくなるため、サービス提供についての自信や覚悟があると言えるでしょう。逆に「売ったもん勝ち」というポリシーの業者であれば、トラブルが多いので顔やスタッフ名などは掲載できません。
また、ホームページ上に販売前の点検整備や販売後の保証に関する情報が載っていない場合、そうした内容が粗雑であることも考えられます。お客様と揉めないようにあえて掲載していないという可能性もあります。
トータルサービスの内容はどうか
中古車を買う時に、年式・走行距離・価格を気にするという方が多いかもしれません。車の状態や値段も大切ですが、販売店側のトータルサービスの内容も同じくらい重要です。注意すべきなのは、「車の整備状況が記された管理簿がきちんと保管されているか」「鑑定書はあるか」「購入前の点検整備や購入後の保証はどうなっているか」などです。これらをきちんと確認させてくれるなら優良店舗と言えるでしょう。
その販売業者がお客様と長い付き合いを望んでいるのか、それとも「売ってしまえばおしまい」という考え方なのかは、サービスの内容からも判断できます。
中古車の売買もある種の人間関係ですので、関係をないがしろにしない業者を選ぶようにしてください。
ポイント③実際にお店に足を運んでみる

最初から「値引きする」と言って売り込んでくる業者には注意が必要です。こうした業者はそれだけマージンを多く設定しており、「値引き」というだけでお得感を演出している可能性があります。
スタッフはきちんと対応してくれるか
店舗スタッフについては、誠実な対応をしてくれるかどうかはもちろん、服装や挨拶、立ち居振る舞いも注目ポイントです。スタッフの外見や態度などで第一印象が決定づけられることは、車の販売店に限らず誰しも経験があるものです。
こうした点を踏まえて信用できないと感じる場合は、価格面などで魅力的な言葉をかけられても冷静に判断するようにしましょう。
お店はよい雰囲気か
どんな販売店でもいい雰囲気かそうでないかは来店した瞬間に何となく分かります。まずは、店内の作りや来店時のスタッフ対応をチェックしてみましょう。優良店の場合は、よい雰囲気を出すべく掃除を徹底したり、社員教育をきちんと行ったりしています。お客様の目線を想定して、時間や手間を惜しまず随所に気を配っているものです。
展示場・店内・敷地内は清潔か
店内や展示場の状態もポイントです。敷地の雑草が生えっぱなしではないか、ゴミが落ちていないか、店内は整頓されているか、トイレは清潔か…など目に入る範囲で十分なので確認してみましょう。
人を出迎える準備が整っていないお店は、来店者のことを軽く考えていると思われても仕方ありません。そうなると、販売品も雑に扱われている可能性も出てきます。
展示車はきれいか
一般的に、外観がきれいな車にはハズレがなく、逆に見た目が汚い車は調子が悪いことが多いです。展示されている車の外装、内装、タイヤやエンジンルームがきれいになっているかどうかもチェックすることをおすすめします。
車の外観の良し悪しは、前の持ち主が大切に扱っていたかどうかを判断する手掛かりになります。傷や凹みがあったり清掃された形跡がなかったりする車は、粗雑に扱われていたのかもしれません。
修復歴の有無や走行距離が実走行かどうかを確認できる「鑑定書」も、あるかどうか確認してみましょう。鑑定書があれば車の内容についてかなり安心できます。
逆に鑑定書がない上に外装・内装が汚い車は避けた方がいいと言えます。
試乗することはできるか
どんなに外見や内装がきれいでも、試乗しなければ車の調子は分かりませんので、必ず一度は試乗してみましょう。その際、「車体やエンジンから異音がしないか」「ランプやワイパー、ウインカーなどの車内装備はきちんと動くか」などを確認し、不安があれば販売店側にすぐ聞いてください。
販売店によっては、販売品の不具合がバレるのが嫌だとか面倒くさいといった理由で試乗を渋るところもあります。そうした点を見極めるためにも試乗は必要です。
逆にお店側から積極的に試乗を勧めてきて、質問にも答えてくれるなら言うことなしでしょう。
「値引き」を餌に契約を迫ってこないか
商談に入った段階で注意すべきなのが、そこで大幅な値引きを提案して契約を急ごうとする業者です。普通に考えて大幅な値引きをすれば利益は出ないはずなので、この場合は表示価格が最初から値引きありきで設定されていた可能性があります。つまり、見積価格に最初から値引き分を上乗せしている業者もいるということです。
大幅な値引きと聞くと誰でも心が動くものですが、買い手は実質的に損をしていることになります。
優良店は無意味な値引きを一切することはありません。なぜかというと全てのお客様を公平に扱おうとするからです。変な駆け引きをせず、いつでも誰に対しても適正な価格を提示することで、お客様との信頼関係を構築しています。
車の買取時に業者とトラブルになることもある

しかし、このように複数の業者に依頼することによってトラブルを招くこともあるので注意しましょう。
以下では、実際にあるトラブルの事例や、その対処法について説明します。
トラブルの中で特に多いのが、複数の業者に査定を頼んだところ、業者からしつこく電話やメールがくるようになったというものです。
車の買取時のトラブルの実例
インターネットで検索すれば、中古車買取業者の比較サイトや一括査定サイトは簡単に見つかります。それらを通して、複数の業者に車の査定を依頼することで、気軽に査定価格を比較することができるでしょう。しかし、多くの業者にコンタクトを取れば、良くない業者と関わる可能性も高まります。その結果、「営業の電話がしつこく来るようになった」とか、「契約締結後に車だけ持っていかれて代金が支払われなかった」といったトラブルに巻き込まれることもあります。
後者の例は特に悪徳業者にあたってしまったケースですが、とにかく出張査定とネットだけで売却を進めるのはリスクも大きいです。実際に相談して信頼できる業者と取り引きをするのが堅実だと言えます。
ひどい場合は消費生活センターなどに相談する
良くない業者と関わりを持ってしまい、しつこく営業の電話などが来るようになった場合は、「買取業者を他に決めた」ときっぱり告げて諦めさせましょう。さらにしつこく問い詰められても応じる必要はありません。もしもこうした営業・勧誘が目に余る場合やトラブルにまで発展した場合は、消費生活センターに相談するという方法があります。
また、日本自動車購入協会にも窓口がありますので、そちらに相談するのも一つの方法です。
まとめ
①中古車の購入は業者選びが大切
②中古車販売店とディーラーの違いを理解しておく
③業者選びのポイントは、お店の業績・展開の規模・買取と販売の実績など
④ホームページの写真や口コミ、スタッフの顔出しの有無などもチェックする
⑤実際に店に足を運び、スタッフの対応やお店の雰囲気も確認する
⑥展示車の清潔さや試乗できるかどうかもチェックする
⑦「値引き」を強調する業者は避ける
⑧車の買取時のトラブルには注意する
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