中古車購入チェックポイント
更新日:2021.04.10 / 掲載日:2021.04.10
【グー連載コラム】車両チェックマイスターへの道 (2021年4月)

実際に中古車販売店を訪れた際にどんな部分をどうチェックすべきか。
クルマの部位ごとに見ておくべきポイントを紹介していこう。
(掲載されている内容はグー本誌2021年5月号の内容です)
【車種別チェックポイント】 トヨタ ハリアー編

高級クロスオーバーSUVのパイオニアは中古車でも人気が高い。購入時は多彩な機能や装備が違和感なく作動するかを重点的に確認したい。
[先代型]中古車中心相場:170万から320万円 新車販売時期:2013年12月から2020年6月
[現行型]中古車中心相場:280万から460万円 新車販売時期:2020年6月から
高級クロスオーバーSUVという新ジャンルを確立したハリアーは、97年に登場した初代から最新型の4代目まで、上質な作り込みや重厚な運転感覚を持ち味としてきた。走行時の安定性が高いうえに、快適で使い勝手がよく、安全面の機能も充実していることから、幅広いユーザーに支持されている。
その人気の高さから、中古車相場は高値を維持しているが、20年6月に現行型が登場して以降、初代から3代目までの旧型は、いずれも値頃感を強めている。特に先代型は歴代モデルのなかで中古車の流通台数が最も多く、ニーズに合った選択がしやすい。しかも質感や機能性、走行性能は、現行型と比べても遜色がないという点も中古車で選ぶ意義は大いにあるだろう。
注意点としては、高級SUVならではの充実した装備や機能が、いずれも正常に作動するかということが挙げられる。なかでもパワーシートやパワーテールゲートをはじめとした電動系装備の確認は必須だ。
また、ボディサイズが大柄なうえに躍動感を重視したデザインとしているため、運転席から死角になる領域が大きい。日常的な場面でスマートに扱えることや、外装、ホイールのキズの有無と損傷度合いも要確認ポイントとなる。
【チェックポイント1】 特性の違いと燃費で選ぶ

パワーユニットはガソリンとハイブリッドが選べる。燃費だけでなく、動力性能に不満がないかどうかも選択時のポイントとなる。
【チェックポイント2】レザーの擦れ具合は?

座面、背もたれともに、外側が乗り降りするときに擦れて傷みやすい。パワーシートの動作に違和感がないかもチェックしておこう。
【チェックポイント3】電動の開閉がスムーズか

パワーバックドア装着車は、開閉動作に違和感がないことや、車内のスイッチ、スマートキーのリモコンでも正常に作動するかを確認。
【チェックポイント4】サイズ感をしっかり確認

SUVのなかでも大柄な部類となるので、取りまわし性能はもちろん、自宅駐車場に収まるかという点も踏まえてサイズ感を確認しよう。
【チェックポイント5】擦りやすいのは左側

死角になりがちな左側ホイールはダメージを受けやすい。キズがある場合は程度を確認して許容範囲か否かを判断するといいだろう。
【チェックポイント6】乗り降りで傷つきやすい

SUV以外の車種から乗り換えるときは、ステップの位置が高く感じる。乗り降りのしやすさについては、家族の意見も参考にすべき。
専用の装備でスポーツ性を極めたG’sもラインアップ
専用の装備でスポーツ性を極めたG’sもラインアップ
先代型ではスポーツコンバージョンモデルの「G SPORTS(G’s)」が選べる。内外装だけでなく、走行性能についてもベース車と差別化を図っているため、相場は高いが、価格に見合った満足感が得られる。
撮影/フォッケウルフ
※写真はすべて現行型。
※中古車価格はグーネット 2021年3月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。