中古車購入チェックポイント
更新日:2020.01.28 / 掲載日:2020.01.28
【グー連載コラム】車両チェックマイスターへの道 (2020年1月)

実際に中古車販売店を訪れた際にどんな部分をどうチェックすべきか。
クルマの部位ごとに見ておくべきポイントを紹介していこう。
(掲載されている内容はグー本誌2020年2月号の内容です)
【車種別チェックポイント】 トヨタ ノア編

KEY POINT
ファミリーカーということで、雑に扱われていなかったかどうかを見極めたい。ただし流通台数は多いため、好みの物件を選び出しやすい。
[先代型]中古車中心相場20万から200万円新車販売時期2007年6月から2014年1月
[現行型]中古車中心相場130万から290万円 新車販売時期2014年1月から
3列シートのミニバンが欲しい、という多くのユーザーから選ばれているモデルで、兄弟車のヴォクシー、エスクァイアとともにミニバンクラスの売れ筋となっている。それだけに先代、現行型ともに中古車市場での流通台数が多く、予算やニーズに合った選択が可能だ。
ただし、台数の多さゆえに同じ条件でも複数の候補がピックアップできるため見極めが難しくなる。車両の状態については今回クローズアップしたポイントを参考にしつつ、さらに家族向けの実用車ならではの要素も加味しておきたい。たとえば、荷室の汚れやキズの有無、シート表皮の状態なども要確認だ。キズや汚れが目立つようなら雑に扱われていた可能性があると判断できる。
また、購入時の検討材料として乗車定員、機能・装備が用途に合っているかという点にも注意。3列シートミニバンの場合、7人乗りと8人乗りを選べることが多いが、それぞれ2列目シートの仕様が異なるうえに、アレンジの種類も変わってくる。購入後に「あの機能が欲しかった」とならないよう、仕様やグレードによる違いを踏まえて、隅々まで確認するのが肝要だ。
良質物件を見極め、間違いのない選択をして、家族と一緒にカーライフを存分に満喫してほしい。
【チェックポイント1】 顔は好みに合わせて選ぶ

フロントまわりのデザインは、型式はもちろん、標準仕様とエアログレードでも異なる。バリエーションが豊富なので好みで選択しよう。
【チェックポイント2】2列目で異なる乗員数

2列目はキャプテンシートとベンチシートが選べる。シート仕様でアレンジ方法も変わるので乗車人数と用途を踏まえて検討したい。
【チェックポイント3】 大型テールゲートに注意

荷室は開口部が広くて荷物を積みやすいが、テールゲートが後方に大きく開くので自宅の駐車スペースで問題なく使えるか確認が必要。
【チェックポイント4】 ぶつけやすいドアの下

低床設計を特徴とするが、エアログレードは地上高がさらに低いのでドアやサイドステップの下などに擦った形跡がないかチェック。
【チェックポイント5】 床下収納の容量は必要?

荷室の床下収納は、ハイブリッド、スペアタイヤ装着車ではスペースが狭くなる。用途を踏まえて容量を確認しておくといいだろう。
【チェックポイント6】 ボディ後方の傷やヘコミ

乗り込んでみると意外と大きく感じられ、死角も多い。ボディサイド後方やリアバンパー、ホイールなどのキズもチェックしよう。
3列目シートは使い勝手をライバルと比較して決める
3列目シートは使い勝手をライバルと比較して決める
3列目は軽い力でスムーズに跳ね上げられるワンタッチスペースアップシートを採用。アレンジする頻度が多いなら、セレナ(跳ね上げ式)やステップワゴン(床下格納)と使い勝手を比較するといいだろう。
撮影/フォッケウルフ
※中古車価格はグーネット 2019年12月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。