中古車購入チェックポイント
更新日:2019.09.24 / 掲載日:2019.09.24
【グー連載コラム】車両チェックマイスターへの道 (2019年9月)

実際に中古車販売店を訪れた際にどんな部分をどうチェックすべきか。
クルマの部位ごとに見ておくべきポイントを紹介していこう。
(掲載されている内容はグー本誌2019年10月号の内容です)
【車種別チェックポイント】 スバル レヴォーグ編

KEY POINT
ブランニューモデルゆえに機械的な部分の不安要素は少ないが、先進機能やサスペンションの仕様は年式ごとに異なるので注意したい。
中古車中心相場
140万から290万円
新車販売時期
2014年6月から
今や貴重な存在となった、スポーツ性の高さが楽しめるワゴンモデルとして人気のレヴォーグ。デビューは14年春と、新しいモデルなだけに機械的なコンディション面の心配要素は少なく、弱い部分もそれほどないので中古車としての安心度は高い。パワートレーンは5代目レガシィからのキャリーオーバーだが、20万km程度までで深刻なトラブルを起こした事例は少なく、多少過走行気味でもコンディションが良ければ過度な心配は無用だ。
唯一気になるのは年式によって装備内容とサスペンションの仕様に大きな違いがあること。運転支援機能のアイサイトは初期モデルでもバージョン3という最新モデル並みの仕様となるが、ハイビームアシストや後方警戒機能が備わる「アドバンスドセイフティパッケージ」は2年目のアプライドB型以降、全車速域でステアリング操作のサポートも備わる「ツーリングアシスト」は17年7月発売のアプライドD型以降となるので、先進機能面を重視する場合は年式のチェックを忘れずに。
サスペンションの仕様もアプライドD型を境に大きく異なっている。前期型はやや硬く、リアサスの収まりがあまり良くないと指摘されがちなので、乗り心地重視の人は後期型を選ぶといいだろう。
【チェックポイント1】 アイサイトは耐久性も高い

人気装備のアイサイトをはじめとする運転支援システムは、車体と同程度の耐久性テストがなされている。トラブル例も少ない。
【チェックポイント2】 CVTの耐久性は極めて高い

全車CVTで、完全メンテナンスフリー。20万km走行してもトラブルは少ないが、マウント類の劣化で振動が出ることはある。
【チェックポイント3】 リアサスは多少跳ねがち

前期型は空荷だとやや硬さを感じるため、重い荷物を積む機会が少ない場合は後期型を。荷室容積の大きさではレガシィの方が上回る。
【チェックポイント4】 オススメは2Lモデル

エンジンは2Lと1.6Lの2種類。税制は同じで燃費もそれほど変わらないため、オススメは2L。両者とも信頼性は高い。
【チェックポイント5】 グレードごとに足は異なる

年式とグレードにより足の硬さが異なるので、詳しいスタッフに相談したい。助手席側ドアを開けるとアプライド表記があり確認可能。
【チェックポイント6】 シートで選ぶのもアリ

上級グレードGT-S系のフロントシートはスポーツ性とサポート性が高く、疲れにくい。STIスポーツはボルドーレッド表皮となる。
操縦性は年式を問わず高く スポーツ性能は全車心配なし
操縦性は年式を問わず高く スポーツ性能は全車心配なし
乗り心地に関しては前期型と後期型で大きく異なるなど、選ぶ際に注意が必要となるが、ハンドリング性能については年式を問わず評価が高いので、スポーツ性を重視するなら前期型もオススメできる。
撮影/フォッケウルフ
※中古車価格はグーネット 2019年8月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。