中古車購入チェックポイント
更新日:2019.07.10 / 掲載日:2019.07.10
【グー連載コラム】車両チェックマイスターへの道 (2019年7月)

実際に中古車販売店を訪れた際にどんな部分をどうチェックすべきか。
クルマの部位ごとに見ておくべきポイントを紹介していこう。
(掲載されている内容はグー本誌2019年8月号の内容です)
【車種別チェックポイント】 トヨタ アクア編

※写真はすべて現行(初期)型。
KEY POINT
流通物件の多いモデルで選びやすいが、運転に不慣れなユーザーが乗っていた可能性もあるので、整備歴や外観のキズなどには注意。
中古車中心相場
40万から170万円
新車販売時期
2011年12月から
優れた燃費性能を誇るハイブリッドカーが手頃な価格で手に入ることから、11年12月のデビュー当初から圧倒的なセールスを記録したコンパクトモデル。そのため中古車の流通台数も豊富で、年式や走行距離、グレードやボディカラーなどニーズに応じた選択が可能だ。
流通台数が多いというのは物件選びがしやすく、相場の変動が緩やかといった購入時のメリットをもたらすが、数ある物件のなかからベストの1台を選ぶという難しさもある。
18年6月の時点で、大小合わせて5回の改良が実施されているが、どの年式を選んでも特にハズレはない。グーネットのデータでは12年から14年式のボリュームが大きく、価格が100万円を下回る物件が増加傾向にある。ちなみに、SUV風に仕上げたクロスオーバーやスポーティなGR SPORTなどは、標準仕様に比べると台数が少なく相場はやや高くなる。
運転しやすく低燃費で、幅広いユーザーに支持されてきた大衆車なので、扱われ方も千差万別である。気軽に乗れる車種ゆえに、ついつい扱いが雑に……ということもありがち。アクアを所有していた人の多くがクルマに無頓着とは言わないが、物件のチェックは、そうした車種の特徴を踏まえることもお忘れなく。
【チェックポイント1】 運転席シートの擦り切れ

乗り降りのときに擦れる座面外側のヤレ具合や、クッションのヘタりをチェック。購入時はグレードによる表皮の違いも知っておこう。
【チェックポイント2】 エアコンの作動具合は?

エアコンの仕組みが一般的なクルマとは異なり、故障時の修理代が割高になる。低年式車は不具合が生じていないか確認しておきたい。
【チェックポイント3】 車体損傷の具合はどうか?

老若男女問わず選ばれているモデルとあって、運転歴やスキルもさまざま。ボディの擦りキズや凹みでどう使われていたか判断しよう。
【チェックポイント4】 ハイブリッドは距離次第?

近年のクルマは信頼性が高いので故障する確率はそれほど高くない。心配であれば、メーカー保証が付いている車両を選ぶといいだろう。
【チェックポイント5】 怠りがちな整備は履歴確認

定期点検やメンテナンスを怠っていないかどうか車載されている記録簿で確認しよう。記録簿がない車両は安くても避けたほうが無難。
【チェックポイント6】 走行多い車両のタイヤは?

減り具合はもちろん、溝が残っていてもゴムが硬化してひび割れが生じている場合は、新車時から交換していない可能性もあり得る。
総合的なヘタリ具合はなるべく試乗で確認したい
総合的なヘタリ具合はなるべく試乗で確認したい
市場を見てみると、流通台数が多く、グレードや年式が多岐にわたり、価格の幅も広い。コンディションの良し悪しは、車両をじっくりと観察したうえで、試乗が可能ならぜひ運転して確かめるべきだ。
撮影/フォッケウルフ
※中古車価格はグーネット 2019年6月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。