中古車購入チェックポイント
更新日:2019.02.25 / 掲載日:2019.02.25
トヨタスペイドの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

グーネット編集チーム
スペイドはピラーを持たない大開口パノラマドアの採用より大人気となった2代目「ラウム」の後継モデルとして、2012年7月にリリースされました。
また、トヨタ店・トヨペット店で販売される「ポルテラウム」とは外観デザインを変更した姉妹車として位置づけられます。「ポルテ」としては2代目モデルに相当します。
全長が4mに満たないコンパクトなサイズですが、直線基調の精悍なスタイリングを採用し、塊感のある躍動感あふれる佇まいが個性的なモデルです。
エッジを立てた高さのあるボンネットフードを備え、大きなガラスエリアや、やや高めに設定された運転席からの良好な眺めとともに、市街地走行のすれ違いや縦列駐車、パーキング操作時に運転のしやすさが実感できる安心感の高いパッケージデザインが特徴です。
最も特徴的な仕様としては、助手席側が大きな開口部を持つ電動スライドドア、運転席側が一般的なヒンジ式ドアとすることで、ボディ剛性を保ちながら、後席へのスムーズなアクセスを重視したユニークな左右非対称のレイアウトが挙げられます。
低ステップ、低フラットフロアに加え、余裕のある室内高と相まって、家族の送迎からアウトレジャーまで活躍する、実用性・乗降性の高さが魅力の1台です。
発売当初は実用性の高い経済的な1.3L 直列4気筒エンジンと頼もしい動力性能を発揮する1.5L 直列4気筒エンジンの2タイプが設定されていましたが、2015年7月の一部改良において、新たにアトキンソンサイクル1.5L 直列4気筒エンジンのみの設定となります。
アイドリングストップ機構の標準装備とともに、卓越した環境・省燃費性能を実現しています。
さらに、2016年6月の一部改良では、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense 」(プリクラッシュセーフティ+レーンディパーチャーアラート+オートマチックハイビーム)が標準装備されたことも、より一層商品力を高めています。
ここではスペイドの中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。
スペイドの主なグレードの特徴と比較から選ぶ

グーネット編集チーム
初代 トヨタ スペイド 140系(2012年~)の主なグレードの特徴
・X
2015年7月以降はアトキンソンサイクル1.5L 直列4気筒エンジンのみの設定となります。
駆動方式は2WD/FFモデルとフルタイム4WDモデルが選択可能です。
シート地はジャージ、ウレタン巻2本スポークステアリングホイール、マニュアルエアコン、フロントシートがセパレート仕様となるベーシックグレードです。
リヤシートは2WDモデルが一体可倒式、フルタイム4WDモデルが6:4分割可倒式となります。
また、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」は全車に標準装備されます。
足回りは15インチタイヤ&樹脂フルキャップ付スチールホイールが装着されます。
・Y
「X」グレードに対して、リヤ左右と運転席&助手席に回転式アシストグリップ、天井スピーカーが追加装備される上位グレードです。
シート地は手触りの良いトリコットとなり、フロントシートはベンチタイプとなります。
リヤシートは2WDモデルがリクライニング&クッションチップアップ機構付6:4分割可倒式、フルタイム4WDモデルはリクライニング機構付6:4分割可倒式となります。
また、エアコンのダイヤル式ヒーターコントロールパネルがメッキリング付、サンバイザーが照明付となり、質感の向上が図られています。
・F
「Y」グレードに対して、シート地が撥水タイプのトリコットへ変更され、フロントシートは運転席にクッショントレイ&アームレストを備えるベンチシートが装着されます。
アウトドアレジャーや小さな子どものいるファミリーに人気の高いグレードです。
・G
「F」グレードに対して、IR&UVカット機能付ウインドシールドグリーン合わせガラス(高遮音性ガラスタイプ、トップシェード付)やスーパーUV&IRカット機能付フロントドアガラス(撥水機能付)、UVカット機能&撥水機能付フロントクォーターガラス(助手席側)をはじめ、ナノイー搭載オートエアコン(花粉除去モード付)&プッシュ式ヒーターコントロールパネルや運転席快適温熱シート、タイマー付リヤウインドデフォッガーなど、充実した快適装備が施される最上位グレードです。
また、本革巻2本スポークステアリングホイール&シフトレバーノブ、シート地は起毛トリコットに変更され、室内の静粛性を高めるフードサイレンサー&ダッシュアウターサイレンサーが装着されます。
スペイドの燃費と年間維持費の違いを・比較から選ぶ

グーネット編集チーム
ここでは、スペイドの型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。
なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年11月時点で参照したものとなります。
初代 トヨタ スペイド 140系(2012年~)の燃費・維持費
・NSP140:1.3L/CVT/FFモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:19.6km/L
年間ガソリン代:約68,877円(510.2L×135円) ※1
自動車税:年間34,500円 ※2
年間維持費:約103,377円 ※3
・NCP141:1.5L/CVT/FFモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:19.0km/L
年間ガソリン代:約71,052円(526.3L×135円) ※1
自動車税:年間34,500円 ※2
年間維持費:約105,552円 ※3
・NCP145:1.5L/CVT/フルタイム4WDモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:16.0km/L
年間ガソリン代:約84,375円(625.0L×135円) ※1
自動車税:年間34,500円 ※2
年間維持費:約118,875円 ※3
・NSP141:1.5L/CVT/FFモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:22.2km/L
年間ガソリン代:約60,810円(450.5L×135円) ※1
自動車税:年間34,500円 ※2
年間維持費:約95,310円 ※3
※1.ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2.自動車税は2018年11月時点で参照したものとなります。
※3.年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。
スペイドの中古車価格相場から選ぶ

グーネット編集チーム
スペイドはコンパクトな5ナンバーサイズボディながら、全高を高め、フラットな低床フロアや大きなガラスエリアを備えるパッケージデザインとともに、大人4人がゆったりとリラックスできる心地良い、広々としたユーティリティ&ラゲッジスペースを創造してします。
また、助手席側には大きく開く電動スライドドアを備え、スムーズな乗り降りを実現する人気モデルであり、比較的安定した中古車価格を維持しています。また、流通台数が多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。
スペイドの主なグレード・型式の中古車価格帯
初代 トヨタ スペイド140系:35.8~188万円
NSP140:43~125.2万円
NCP141:22.9~137.7万円
NCP145:55~188万円
NSP141:63~179.3万円
V:43~128万円
X:41.8~178.2万円
F:22.9~183万円
Y:38~173.9万円
G:41.9~183.6万円
スペイドは2012年7月の誕生以来、一部改良は2度実施されていますが、マイナーチェンジおよびフルモデルチェンジは実施されていません。(2018年11月時点)
誕生から既に6年が経過しているため、年式やグレード、程度によってはだいぶ値ごろ感が出始めていますが、中古車登録台数が最も多い通年で販売された2013年式では、60万円台から90万円台が中心となり、人気の高さが相場に表れています。燃費性能の向上が図られた2015年式、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」が標準装備された2016年式でも、それほど中古車価格相場に影響が見られないため、予算に応じてじっくりと希望の1台が見つかることでしょう。
走行距離に関しては、年式相応のマイレージ車両が中心となりますが、いずれの年式も2万km未満の低走行車が多いのも特徴です(上記中古価格帯については、2018年11月16日時点での数値となっています)。
年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。