中古車購入チェックポイント
更新日:2019.06.25 / 掲載日:2019.02.12
トヨタセリカの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

グーネット編集チーム
セリカは日本初のスペシャリティカーとして1970年12月に誕生して以来、人々を魅了するエレガントな外観デザインやドライバーとクルマが一体となったスペシャリティ感あふれるコックピットデザインとなっています。そして、爽快なドライブフィールなどにより、多くの支持を集める人気モデルです。
内外装、エンジン、トランスミッションなどといった、お好みの仕様を選択した1台がオーダー可能な「フルチョイスシステム」をはじめ、当時はまだ希少であったパワフルなツインカムエンジンの搭載など、新世代のスペシャリティカーに相応しい魅力的なスペックを備えていました。
中でもヤマハが開発したDOHCエンジンは1.6Lの2T-G型、2.0Lの18R-G型の2タイプが用意され、ソレックス型キャブレターの豪快な吸気音を伴った、スポーティな加速性能・動力性能が多くの若者の心をとりこにしました。
また、その後セリカXXやスープラへ発展する、テールゲートを備えたファストバックボディの3ドアリフトバックが1973年に追加され、揺るぎないポジションを築きました。
FR駆動から一転して1985年10月にフルモデルチェンジを受けた4代目モデルでは、FF駆動を採用したハッチバッククーペのみの設定となります。
また、1986年10月には、ツインカムターボエンジンとフルタイム4WDを搭載した「GT-FOUR」グレードが登場し、動力性能や走行安定性が飛躍的に進化しました。このモデルでWRC(世界ラリー選手権)の参戦も果たしています。
その後も流麗なスタイリングと採り入れたスペシャリティクーペとして進化を続け、2006年4月の販売終了まで約36年にわたり生産されました。
ここではセリカの中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。
セリカの主なグレードの特徴と比較から選ぶ

グーネット編集チーム
7代目 トヨタ セリカ 230系(1999年~2006年)の主なグレードの特徴
・SS-I
VVT-i付1.8L 直列4気筒DOHCエンジンを搭載するグレードです。
フロントスポイラー、フロントスパッツやサイドマッドガード、電動カラードドアミラーが装着され、プロジェクター式ディスチャージヘッドランプや運転席&助手席SRSエアバッグシステム、フロントベンチレーテッドディスクブレーキなどの安全装備が施されています。
また、分割可倒式リヤシートやUVカット機能付ガラス+トップシェード付リヤバックドアガラス、チルトステアリングの装備に加え、ウレタン巻3本スポークステアリングホイール、マニュアルエアコン仕様となります。
足回りはストラット式フロント+ダブルウィッシュボーン式リヤサスペンションが装着され、15インチタイヤ&樹脂フルキャップ付仕様となります。
・SS-II
吸排気効率を高めたパワフルなVVTL-i付1.8L 直列4気筒DOHCエンジンを搭載するグレードです。
「SS-I」グレードに対して、リヤディスクブレーキ、リヤスポイラー、マフラーカッターが追加され、ドアミラーが電動格納式、ステアリングホイールとシフトノブが本革巻、エアコンがオートタイプとなります。
足回りは同径ながら一回りサイズが大きく偏平率の低い15インチタイヤと樹脂フルキャップ付仕様となります。
・SS-Iスーパーストラットパッケージ/ SS-IIスーパーストラットパッケージ
「SS-I/ SS-II」グレードに対して、操舵性に優れるスーパーストラットフロントサスペンションが装備されたスポーティグレードです。
ほかにもボディ剛性を高めるリヤパフォーマンスロッドやフロントフォグランプをはじめ、アルミペダルやMT車にのみタイヤのグリップ性能を向上させるヘリカルLSDが装着されます。
サイドマッドガードがボディ同色となり、インテリアはカラードステアリングホイール、ステンレス調スカッフプレート、専用ファブリックを使用したスポーティなシートへと変更されます。
足回りは16インチタイヤ&アルミホイールが装着されます。
セリカの燃費と年間維持費の違いを・比較から選ぶ

グーネット編集チーム
ここでは、セリカの型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。
なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年9 月時点で参照したものとなります。
7代目 トヨタ セリカ 230系(1999年~2006年)の燃費・維持費
・ZZT230:1.8L/5MT/FFモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:14.0km/L
年間ガソリン代:約96,428円(714.2L x 135円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約135,928円 ※3
・ZZT230:1.8L/4AT/FFモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モードモード燃費:13.0km/L
年間ガソリン代:約103,846円(769.2L x 135円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約143,346円 ※3
・ZZT231:1.8L/6MT/FFモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
10モード/10・15モード燃費:13.0km/L
年間ガソリン代:約111,538円(769.2L x 145円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約151,038円 ※3
・ZZT231:1.8L/4AT/FFモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
10モード/10・15モード燃費:12.0km/L
年間ガソリン代:約120,833円(833.3L x 145円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約160,333円 ※3
※1.ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2.自動車税は2018年9 月時点で参照したものとなります。
※3.年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。
セリカの中古車価格相場から選ぶ

グーネット編集チーム
セリカは1970年の誕生以来、時代をリードする洗練された先進的なスタイリングをはじめ、ドライバーと一体となった爽快な走行性能やパーソナル性を重視したスポーティなインテリアなど特徴として挙げられます。加えて、魅力あふれるスペシャリティクーペモデルであり、比較的価格が安定した中古車価格を維持しています。
また、流通台数が多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。
セリカの主なグレード・型式の中古車価格帯
7代目 トヨタ セリカ 230系:15~139.8万円
ZZT230:15~73万円
ZZT231:16~139.8万円
SS-II スーパーストラットパッケージ:24.8~110万円
1970年の誕生から7代にわたり、ロングセラーを記録してきたセリカですが、2006年4月を以って販売を終了します。
最終モデルとなる1999年9月リリースの7代目モデルは、先代モデルから設定されてきた、優れた動力性能を誇るツインカムターボ+フルタイム4WDモデルやラグジュアリーなコンバーチブルモデルは廃され、1.8L DOHCエンジンを搭載する3ドアハッチバックのみに集約されます。
しかしながら、サイズをコンパクトにまとめたモダンで未来的なボディスタイルや軽快でのびやかな走行性能などから、性別や年齢を問わず、幅広い層のユーザーから親しまれる人気モデルです。
2005年以降の最終モデルに関しては、プレミアムはついていないまでも、20万円台から130万円台まで、グレードや走行距離、程度によって広く分布しています。
1万kmから3万kmの低走行車は見受けられるものの、最終モデルでも登録から既に12年が経過しており、ほとんどの車両が5万kmから15万km未満のマイレージを記録しています(上記中古価格帯については、2018年9月26日時点での数値となっています)。
年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。