中古車購入チェックポイント
更新日:2019.06.26 / 掲載日:2019.01.28

日産ブルーバードの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

日産ブルーバードの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

グーネット編集チーム

ブルーバードは1959年8月にリリースされ、日産が開発した小型乗用車のなかでも、日本のモータリゼーションの発展に大きく貢献をした歴史のあるモデルとなっています。

ブルーバードの型式を基に系譜をたどると、1955年1月に誕生した、戦後の日産が初めて設計・開発した4人乗りの110型ダットサンセダンに遡ります。
その後、2代目210型を経て、1959年8月に発売されたのが310型となる初代ブルーバードです。

メーテルリンクのグリム童話「青い鳥」から命名された「ブルーバード:BLUE BIRD」は、「希望の青い鳥」の願いを込め、当時の川又社長が名付け親とされています。
まさに戦後の復興から高度成長期を支えた、日産自動車の中でも長い歴史を持つシンボリックなモデルと言えるでしょう。

その後もイタリアの著名カーデザイナー「ピニンファリーナ」がデザインを手掛けたヨーロッパ車を思わせる個性的な2代目モデル、直線的でシャープなスタイリングが特徴の3代目モデル、「U」のサブネームが付きラリーフィールでも活躍し、ダイナミックな曲面を採り入れ高級感が増した4代目モデルなど、エポックメイキングな歴代モデルがラインナップされました。

初代モデルから一貫して後輪駆動(FR)を採用してきましたが、1983年10月にフルモデルチェンジを受けた7代目モデルから、室内のスペースユーティリティを重視した、前輪駆動(FF)へ改められます。

2代目モデル以降、ブルーバードの代名詞とも言えるスポーティグレード「SSS」は絶えることなく、常にカタログモデルとして設定されていました。安定した人気を保っていましたが、2001年9月に販売終了となりました。

時代の流れでミニバンが市場を席巻する中でも、ブルーバードは5ナンバーサイズのゆとりのあるスポーティセダンとして、復活が望まれる車種です。

ここではブルーバードの中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。

ブルーバードの主なグレードの特徴と比較から選ぶ

ブルーバード主なグレードの特徴と比較から選ぶ

グーネット編集チーム

10代目 日産 ブルーバード U14系(1996年~2001年)の主なグレードの特徴

・1.8SSS
1.8Lのリーンバーンエンジンもしくは直噴エンジンを搭載するスポーティグレードです。
FRモデルとフルタイム4輪駆動モデルのアテーサがラインナップされています。

UVカットグリーンフロントガラスガラスやUVカット断熱グリーンガラス(ドアガラス/リヤガラス)、電動格納式リモコンカラードドアミラーに加え、チルトステアリングやエコモニター、4スピーカー付カセット一体AM/FM電子チューナーラジオなどの快適装備が施されています。

また、C.S.Rハロゲンヘッドランプ、デュアルSRSエアバッグシステムやABS(アンチロックブレーキシステム)などの快適装備が備わります。
エアロ形状フロントバンパー、穴あき前席ヘッドレスト、小径太巻スポーツタイプステアリングが装備されます。

オゾンセーフエアコン、木目調インストフィニッシャー&木目パネル仕様となります。
足回りは14インチタイヤ&スチールホイール+フルホイールカバーが装備されます。

・2.0SSS(NEO VVL)
VVL(可変バルブリフト&タイミング)機構付2.0L 直列4気筒DOHCエンジンを搭載するSSSシリーズ中最上位グレードです。

「1.8SSS」グレードに対して、バンパー組込みC.S.Rハロゲンフォグランプ(ホワイト)、スポーツチューンドサスペンション、リヤディスクブレーキが追加装備されます。

本革巻小径太巻スポーツタイプステアリング、エンブレム付ブラックインストフィニッシャー、メタリックパネルのインテリアに加え、CVTは6速マニュアルモード付、オゾンセーフフルオートエアコンへと変更され、足回りは15インチタイヤ&アルミホイールが装備されます。

・1.8ルグラン
リーンバーン1.8Lエンジンを搭載する、ラグジュアリーな意匠を採り入れた「ルグラン」シリーズの上位グレードです。

マルチリフレクターハロゲンヘッドランプや無段間欠ワイパー、オゾンセーフエアコン、車速検知式オート集中ドアロック、キー連動室内照明などの安全・快適装備に加え、木目調パネルやリッド付2段式センターコンソールボックス、4スピーカーカセット一体AM/FM電子チューナーラジオなどが装備されます。

また、シート地は上質な肌触りを持つラグジュアリーモケットとなり、リヤシートにはトランススルー機構付センターアームレストが装備されます。
足回りは14インチタイヤ&スチールホイール+フルホイールカバー仕様となります。

・2.0ルグラン
2.0L 直列4気筒DOHCエンジンを搭載するルグランシリーズ中最上位グレードです。
リーンバーンエンジンを搭載する「1.8ルグラン」グレードに対して、オゾンセーフフルオートエアコンやブルーバードスーパーサウンドシステムCDセレクション+リモートコントロールエントリーシステムからなる「CDサウンドパッケージ」が追加装備されます。
またCVTモデルではシフトノブがスポーツタイプとなります。

日産 ブルーバード U14系の中古車一覧

ブルーバードの燃費と年間維持費の違いを・比較から選ぶ

ブルーバードの燃費と年間維持費の違いを・比較から選ぶ

グーネット編集チーム

ここでは、ブルーバードの型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。

なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年11月時点で参照したものとなります。

10代目 日産 ブルーバード U14系(1996年~2001年)の燃費・維持費

・QU14:1.8L/5MT/FFモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:17.2km/L
年間ガソリン代:約78,488円(581.3L×135円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約117,988円 ※3

1.8エプリース(1998年9月モデル)

・ENU14:1.8L/4AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:10.4km/L
年間ガソリン代:約129,807円(961.5L×135円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約169,307円 ※3

1.8エプリースアテーサ(1998年9月モデル)

・HU14:2.0L/CVT/FFモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:12.8km/L
年間ガソリン代:約105,468円(781.2L×135円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約144,968円 ※3

2.0SSS(1998年9月モデル)

・HNU14:2.0L/CVT/フルタイム4WDモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:10.0km/L
年間ガソリン代:約135,000円(1000L×135円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約174,500円 ※3

2.0SSSアテーサ(1998年9月モデル)

※1.ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2.自動車税は2018年11月時点で参照したものとなります。
※3.年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。

ブルーバードの中古車価格相場から選ぶ

ブルーバードの中古車価格相場から選ぶ

グーネット編集チーム

ブルーバードは全幅1695mmの5ナンバーサイズボディながら、クオリティの高い引き締まったスタイリングを採用し、長時間のロングドライブでも疲れを感じにくいエルゴノミックシートやロールを抑えたフラットな乗り心地などが特徴として挙げられます。

上級スポーティセダンであり、比較的価格が安定した中古車価格を維持しています。しかしながら、販売終了から既に約17年が経過しており、流通台数がやや少ない傾向にあり、じっくりと時間をかけ、好みにあった最適な1台を探すことをおすすめします。

ブルーバードの主なグレード・型式の中古車価格帯

7代目 日産 ブルーバード U11系:52~88万円
U11:52~88万円

ブルーバードは1959年8月から2001年9月まで、約42年間販売された伝統のブランドです。
最終型となる10代目モデルの販売終了から既に17年が経過しており、登録車両にも年式の偏りが見られます。通常は最終型の登録が多い傾向にありますが、ブルーバードに関しては、1983年10月から1987年9月に販売されたFF駆動となった7代目モデルが、世代としては最も多く50万円台から80万円台のプライスタグがついたノーマルのオリジナル車両が見受けられます。

他には初代から4代目モデルを中心にキレイにレストアもしくはカスタマイズされた車両が200万円以上の高値で取引されています。

走行距離に関してもエンジンが置換されているのか、走行距離不明の車両から年式相応の車両、5万kmに満たない低走行車両まで、幅広くマイレージが分布しています(上記中古価格帯については、2018年12月6日時点での数値となっています)。

年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。

日産 ブルーバードの価格相場

日産 ブルーバードの中古車一覧

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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