三菱パジェロミニの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

パジェロミニは、優れた走行安定性能や質感の高いインテリアを備えた、三菱のフラッグシップSUVモデル「パジェロ」シリーズの末弟モデルとして、1994年12月にリリースされました。

優れた悪路の走破性を誇るパジェロの血統を受け継ぎながら、軽自動車ならではの経済性や取り回し性能を兼ね備えた「パジェロミニ」は、降雪地帯に住む方々のセカンドカー需要や、都会のシティコミューターとして年齢や性別を問わない広い層の方々から愛される人気モデルです。

高剛性ボディに静粛性の高い5バルブ4気筒エンジンを搭載し、本格的なパートタイム4WD機構と相まって、大人4人が快適に移動できる優れた快適性能とスタビリティの高い快適な走行性能を実現しています。

1998年10月に誕生した2代目モデルでは、快適性能や環境性能・低燃費性能を進化させ、先代のRVモデルからオールラウンドに活躍するモダンなSUVモデルとして生まれ変わりました。

フラッグシップモデル「パジェロ」と同様に3ウェイ2トーンのカラーリングを採用し、充実した快適装備を誇る最上位グレードが設定されるなど、高級感漂う佇まいも相まって人気のグレードとなります。

2代目モデルは2013年2月まで約14年の長きにわたり販売され、初代モデルと合わせると累計販売台数約48万台を誇り、三菱自動車にとっても重要な基幹モデルでした。2018年9月時点では、後継モデルは販売されておらず、復活が望まれるモデルです。

ここではパジェロミニの中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。

・XR/ナビエディションXR
直列4気筒SOHC自然吸気エンジンを搭載し、4ATを組み合わせるベースグレードです。駆動方式は2WD/FRモデルのみの設定となります。

ベースグレードながら、フロントメッキグリルや、電動格納式カラードリモコンドアミラーなどのエクステリアに加え、シルバー加飾ヒーターコントロールダイヤルや1DIN CD+AM/FMチューナー+2スピーカー、リクライニング機構付分割可倒式リヤシートが装備されます。

また、運転席シートハイトアジャスターやマニュアルエアコンをはじめ、UV＆ヒートプロテクトフロントウインドウシールドガラス、UVカットフロントドアガラス、プライバシーガラス（クォーターガラス/バックドア）やマルチモードキーレスエントリーシステムなどの快適装備が施されています。
加えて運転席＆助手席SRSエアバッグシステムが装備されます。
足回りは15インチタイヤ＆アルミホイールが装着されます。

「ナビエディションXR」グレードは、HDDナビゲーションを含めた三菱マルチエンターテインメントの装備に加え、スペアタイヤカバーがスペアタイヤケース、ステアリングホイールがウレタンから本革巻へとグレードアップされます。

・ZR
直列4気筒SOHCインタークーラー付ターボエンジンを搭載し、パートタイム4WD機構を備える廉価グレードです。トランスミッションは5MTもしくは4ATの組み合わせとなります。

「XR」グレードに対し、UV＆ヒートプロテクトフロントウインドウシールドガラスやUVカットフロントドアガラスをはじめ、オーディオ、後席ヘッドレストや生地貼りドアトリム、運転席ハイトアジャスターなどが省略されます。

また、ドアアウターハンドルがブラック仕上げとなります。
4WD駆動モデルのみABS（アンチロックブレーキシステム）が装着されます。
足回りは15インチタイヤ＆スチールホイール仕様となります。
ステアリングガーニッシュがホワイトアイボリータイプへ変更されます。

・VR/ナビエディションVR
インタークーラー付ターボエンジンエンジンを搭載し、パートタイム4WDを備えるグレードです。トランスミッションは5MTもしくは4ATが用意されています。
装備は「XR/ナビエディションXR」グレードにほぼ準じ、ABS（アンチロックブレーキシステム）が装着されます。

・エクシード
「ナビエディションVR」グレードに対し、撥水ドアミラーやフロントフォグランプ、シルバー仕上げのルーフレールが追加装備され、リヤバンパーのセンターがシルバー仕上げ、外装が高級感のある3ウェイ2トーン塗装となります。

オーディオが2DIN CD+MD+AM/FMチューナー、4スピーカー仕様となります。

ここでは、パジェロミニの世代ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。

なお、走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、軽自動車税は2018年9月時点で参照したものとなります。

・H53A：0.66L/4AT/FRモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費：—-km/L（詳細不明）
年間ガソリン代：約—-円（—-L×135円） ※1
軽自動車税：年間7,200円 ※2
年間維持費：約—-円 ※3

・H58A：0.66L/4AT/パートタイム4WDモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費：—-km/L（詳細不明）
年間ガソリン代：約—-円（—-L×135円） ※1
軽自動車税：年間7,200円 ※2
年間維持費：約—-円 ※3

軽自動車税について
※1　平成27年3月31日以前に新規取得された新車：年間7,200円
※2　平成27年4月1日以降に新規取得された新車：年間10,800円
※3　最初の新規検査から13年を経過した自動車：年間12,900円

※1．ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2．軽自動車税については、新規取得が2015年4月1日以前か以後かで金額が変わります。以前の場合は7,200円、以後の場合は10,800円となります。ここでは発売時期から7,200円の税額を用いています。
※3．年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。

パジェロミニは上級SUVモデル「パジェロ」の系統であることが色濃くわかる、コンパクトながら上品でスポーティな外観デザインや悪路の走破性の高い本格的なパートタイム4WD機構を備える軽SUVモデルであり、比較的価格が安定した中古車価格を維持しています。また、流通台数が多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。

2代目パジェロミニ JG系：0.1～139.8万円
H53A：1.8～78万円
H58A：0.1～139.8万円

X：3.5～39万円
スキッパー：14.8～44万円
スヌーピーエディション：16～34.8万円
アクティブフィールドエディション：15～99.7万円
V：0.1～59万円
XR：0.9～75万円
VR：10～135万円
ナビエディションVR：34.8～115万円
エクシード：49～134.8万円
プレミアムセレクション：38～118.8万円

パジェロミニは1994年12月の誕生以来、2代にわたり2013年2月まで販売された人気モデルです。

中でも2代目モデルはコンパクトな軽自動車ながら、洗練された内外装の意匠や静粛性の高い4気筒エンジン、安定感のある走りを提供する4WD機構など多くの魅力を備え、今なお復活を望むユーザーが多い軽SUVモデルです。

2代目モデルは1998年10月に発売され、約14年間販売されたため、2004年式以前の車両では10万円台から20万円台を中心に多くの登録車両が見受けられます。
2011年式やほぼ最終年にあたる2012年式では、多くの車両が未だに90万円台から100万円台のプライスタグがつけられており、人気の高さが窺えます。

また2WDモデルより、パートタイム4WDモデルの方が、高値でなっている傾向があります。
走行距離に関しては3万km未満の低走行車両の登録もありますが、2005年式以降のモデルでは、大半の車両は5万kmから9万kmまでの、ほぼ年式相応と言えるレジストリと言えるでしょう（上記中古価格帯については、2018年9月20日時点での数値となっています）。

年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。