中古車購入チェックポイント
更新日:2019.06.25 / 掲載日:2019.01.21
スバルR1の中古車購入の際の選び方の参考ポイント

グーネット編集チーム
R1は軽自動車の新たな可能性を提案し大成功を収めた1969年8月誕生の「R-2」の流れをくむ、新世代のシティコミューターとして2005年1月に発売されました。
先行する5ドアの「R2」の派生モデルとして位置づけられ、全長110mmとホイールベース165mmを短縮した3ドアモデルです。
「スプレッドウイングスグリル」を採用したフロントマスクやフェンダーに沿って縦長に伸びるヘッドライト、大径タイヤを覆う前後の大きくフレアしたフェンダーなどで構成されています。加えて、スラントしたボンネットからリヤルーフエンドまで一気に続く、ワンモーションフォルムが個性的な佇まいを印象付けます。
また、フロントフェンダーサイドのコーナーランプに沿ってリヤコンビネーションランプまで続くキャラクターラインやバックドアの面からオフセットしたリヤフェンダーアーチが安定感のあるスポーティなスタイリングを強調します。
レッドとブラックのスポーティな内装が施され、レザー&アルカンターラコンビシートの設定など、アバンギャルドな意匠が大人のためのプライベート空間をスタイリッシュに彩ります。
室内は当初より2人乗りを基本にデザインされ、後席はあくまでも+2として機能するよう配置されています。カバンや上着を置くことで、エマージェンシー用と区分けができ、使い勝手良いパッケージデザインと言えるでしょう。
エコロジー性能と実用性のバランスの取れた直列4気筒SOHCエンジン、軽やかに加速させる直列4気筒DOHCエンジン、レスポンスの良いダイナミックな走りを提供する直列4気筒DOHCインタークーラー付スーパーチャージャーエンジンが設定され、2WD/FFとフルタイム4WDがそれぞれに用意されます。
R1はフルモデルチェンジを受けることなく2010年3月まで販売されます。そのユニークなコンセプトを受け継ぐモデルの登場が望まれる1台です。
ここではR1の中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。
R1の主なグレードの特徴と比較から選ぶ

グーネット編集チーム
初代 スバルR1 RJ系(2005年~2010年)の主なグレードの特徴
ここでは熟成が進み、ラインナップの見直しが図られた2007年6月以降のモデルについて説明します。
・R
AVCS(アクティブバルブコントロールシステム:可変バルブタイミング)機構付直列4気筒DOHC自然吸気エンジンを搭載するグレードです。
他グレードと同様に2WD/FFモデルとフルタイム4WDモデルが設定されています。
デュアルSRSエアバッグやセイフティペダル、EDB&ブレーキアシスト付4センサー4チャネルABS、運転席ダブルプリテンショナー&ロードリミッター付フロント3点式シートベルト、フロントフォグランプなどの安全装備が施されています。
また、マニュアルエアコン、アンサーバック機能付電波式リモコンドアロックをはじめ、フロントドアUVカットガラス+UVカット機能付濃色リヤクォーター&リヤゲートガラスに加え、アンサーバック機能付電波式リモコンドアロック、運転席シートリフターなどの快適装備が施されています。
本グレードのみエコドライブ視覚的にアシストする「info-ECO機能」が標準装備されます。
足回りは15インチタイヤが装着されます。
・S
直列4気筒DOHCインタークーラー付スーパーチャージャーエンジンを搭載するスポーティグレードです。
「R」グレードに対して、リヤビューをスポーティに演出するマフラーカッターが追加装備されます。
エアコンはオートタイプ、オーディオはMD付、トランスミッションはスポーツモード付7速スポーツシフトi-CVTへと変更されます。
足回りは15インチタイヤが装着されます。
R1の燃費と年間維持費の違いを・比較から選ぶ

グーネット編集チーム
ここでは、R1の世代ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。
なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、軽自動車税は2018年9月時点で参照したものとなります。
初代 スバル R1 RJ系(2005年~2010年)の燃費・維持費
・RJ1:0.66L/CVT/FFモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:24.5km/L
年間ガソリン代:約55,102円(408.1L×135円) ※1
軽自動車税:年間10,800円 ※2
年間維持費:約65,902円 ※3
・RJ2:0.66L/CVT/フルタイム4WD
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:22.5km/L
年間ガソリン代:約60,000円(444.4L×135円) ※1
軽自動車税:年間7,200円 ※2
年間維持費:約67,200円 ※3
・RJ1:0.66L/CVT/FFモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:19.4km/L
年間ガソリン代:約69,587円(515.4L×135円) ※1
軽自動車税:年間7,200円 ※2
年間維持費:約76,787円 ※3
・RJ2:0.66L/CVT/フルタイム4WD
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:18.6km/L
年間ガソリン代:約72,580円(537.6L×135円) ※1
軽自動車税:年間7,200円 ※2
年間維持費:約79,780円 ※3
軽自動車税について
※1 平成27年3月31日以前に新規取得された新車:年間7,200円
※2 平成27年4月1日以降に新規取得された新車:年間10,800円
※3 最初の新規検査から13年を経過した自動車:年間12,900円
※1.ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2.軽自動車税については、新規取得が2015年4月1日以前か以後かで金額が変わります。以前の場合は7,200円、以後の場合は10,800円となります。ここでは発売時期から7,200円の税額を用いています。
※3.年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。
R1の中古車価格相場から選ぶ

R1は軽自動車規格よりもさらに全長を115mm切り詰めた個性的でコンパクトな軽量ボディに、余裕のあるエンジンを搭載し、フットワークの良いシティコミューターとして人気の高い軽自動車であり、比較的価格が安定した中古車価格を維持しています。
また、流通台数が多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。
R1の主なグレード・型式の中古車価格帯
初代 R1 RJ系:9~148万円
RJ1:6.9~148万円
RJ2:9~148万円
i:9.5~42万円
R:6.9~139.8万円
S:12~148万円
プレミアムブラックリミテッド:49.9~148万円
R1は2005年1月から2010年3月まで販売されました。
後継モデルは発売されておらず、2+2のユニークなパッケージデザインや内外装の質感の高さから、未だに高い人気を誇る新コンセプトミニカーです。
販売終了から月日が経っており、だいぶ値ごろ感のある中古車相場といえるでしょう。ただし、一部の程度の良い限定車やプレミアム感の高いオプションが装備されたモデルは新車当時とほぼ変わらないプライスを掲げている車両も見受けられます。
中古車市場としては、2005年式の10万円台から30万円台を中心に形成されています。
スーパーチャージャーエンジン搭載の「レザー&アルカンターラセレクション」をオプション装備したモデルは特に人気があり、安定したプライスが掲げられている傾向があります。
走行距離は5万kmから15万kmのレンジに多くの車両が集中しており、ほぼ年式相応に使用されていたことを窺わせます(上記中古価格帯については、2018年9月19日時点での数値となっています)。
年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。