中古車購入チェックポイント
更新日:2019.06.25 / 掲載日:2019.01.21
日産プレジデントの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

グーネット編集チーム
プレジデントは、1964年の東京オリンピック以降、本格的なモータリゼーションが進む中、より豪華で快適な走行性能・居住性を備える大型高級セダンとして1965年に誕生しました。
当時のアメリカ車を彷彿とさせる、専用ボディとなる全長約5m、全幅約1.8mの伸びやかで洗練された大型ボディに、4.0L V型8気筒エンジンもしくは3.0L 直列6気筒エンジンを搭載しています。ダブルウィッシュボーン式フロントサスペンションや、速度比例型ショックアブソーバーとともに、安定感のあるダイナミックな走りを実現しました。
直6気筒エンジンを収めるロングノーズ、大きなトランクリッドを備えながら、広々とした大人5名が快適に移動できる厚みのあるソファのような豪華なシート、パワーウインドウやパワーシート、国内初のパワーステアリング、トランクマウント用後席クーラーなど、先進の技術が投入されました。当時から時代を牽引する日産の最高級フラッグシップセダンとして確固たるポジションを確立しました。
1973年にフルモデルチェンジを受けた2代目モデルでは、骨格やパワートレインは初代モデルからのキャリーオーバーながら、全長をストレッチすることで、より重厚感のある外観デザインを採用しています。
さらに、後席の快適性や居住性を高めるとともに、最高級グレードに「ソブリンVIP」が追加され、より滑らかで静かな走りを提供する4.4L V型8気筒エンジンを搭載しました。文字通りショーファードリブンカーとして性格をより一層強めます。
1990年には、約17年販売された2代目モデルの後を受け、3代目モデルがリリースされました。先代までのアメリカ車のようなデザインから、重厚な縦格子グリルを備える欧州高級車のようなデザインへ変更され、よりモダンで品格のある佇まいが印象的なモデルに生まれ変わりました。
また、ホイールベースの拡大や4輪マルチリンク式油圧アクティディブサスペンション、ビスカスLSD付トラクションコントロールの採用など、乗り心地や走行性能が大幅に進化したモデルです。
加えて、ショートホイールベースのドライバーズカーとしてのキャラクターを備えるグレード「JS」が追加されたことで、3代目モデルはパーソナルユースの新たなる需要を獲得したモデルといえるでしょう。
2代目モデルの販売終了から約1年2ヶ月のインターバルの後、4代目シーマをベースにフロントグリルを変更した、4代目プレジデントが2003年10月にリリースされました。
プレジデントは、インフィニティQ45をベースにした3代目モデル、シーマをベースにした4代目モデルとほかのモデルと共有化を図りながら、進化を続けていましたが、2010年6月に約45年続いた長い歴史に幕を下ろしました。
ここではプレジデント中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。
プレジデントの主なグレードの特徴と比較から選ぶ

グーネット編集チーム
4代目 日産 プレジデント PGF50系(2003年~2009年)の主なグレードの特徴
ここでは2003年10月以降にリリースされた4代目モデルを取り上げます。
・ソブリン5人乗
4.5L V型8気筒DOHC自然吸気エンジンを搭載した5人乗りモデルです。
ベースグレードという位置づけではなく、ラインナップ構成は5人乗りモデルもしくは4人乗りモデルの違いとなります。
シートはしっかりとした掛け心地の良い高級ジャガードモケット張りとなり、前後ともにパワー機構が備わり、後席にはシートヒーターやバイブレーター機構が装備されます。
また、後席にはVIPパックとして、助手席前方格納シートや助手席可倒式ヘッドレスト、後席用格納式テーブルなど後席の快適性を向上させる装備が施されています。
8インチモニター付DVDナビゲーション、BOSE製高級オーディオをはじめ、後席ピュアトロン、リヤドアオートクロージャー、リヤ電動サンシェード&リヤドアサンシェードなどの快適装備が備わります。
先進の安全装備として、前後席に対応した豊富なエアバッグシステムをはじめ、アクティブAFSや車間自動制御システム、インテリジェントブレーキアシストなどが標準装備されます。
足回りは、エアボリュームのある16インチタイヤ&アルミホイールが装着され、フラットな乗り心地を実現するアクティブダンパーサスペンション、ボディ剛性を高め、優れたハンドリング特性を発揮するフロントストラットタワーバーが装備されます。
・ソブリン4人乗
「ソブリン4人乗」グレードに対して、UVカット断熱機能付プライバシーガラス(リヤドア、リヤガラス)や前席シートヒーターが追加され、シート地は本革となります。
後席は大型センターコンソールにより、左右席が独立形状となり、コンソール内にはエアコン/オーディオ/シート調整スイッチ/リヤ電動サンシェード等のコントロールスイッチが配されます。
加えて、後席にも独立したDVDやナビゲーションシステムを備えたモニターが装備されます。
プレジデントの燃費と年間維持費の違いを・比較から選ぶ

グーネット編集チーム
ここでは、プレジデントの型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも、車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。
なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年8月時点で参照したものとなります。
4代目 日産 プレジデント PGF50系(1990年~2002年)の燃費・維持費
・JG50:4.5L/4AT/FRモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
10モード/10・15モード燃費:7.0km/L
年間ガソリン代:約207,142円(1428.5L×145円) ※1
自動車税:年間76,500円 ※2
年間維持費:約283,642円 ※3
・JHG50:4.5L/4AT/FRモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
10モード/10・15モード燃費:6.4km/L
年間ガソリン代:約226,562円(1562.5L×145円) ※1
自動車税:年間76,500円 ※2
年間維持費:約303,062円 ※3
4代目 日産 プレジデント PGF50系(2003年~2009年)の燃費・維持費
・PGF50:4.5L/5AT/FRモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
10モード/10・15モード燃費:7.8km/L
年間ガソリン代:約185,897円(1282.0L×145円) ※1
自動車税:年間76,500円 ※2
年間維持費:約262,397円 ※3
※1.ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2.自動車税は2018年8月時点で参照したものとなります。
※3.年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。
プレジデントの中古車価格相場から選ぶ

グーネット編集チーム
プレジデントは、日産の誇るフラッグシップセダンとして、後席の乗員に方々に最高級のホスピタリティを提供するショーファードリブンカーとして、約45年間不動のポジションを確立してきたモデルです。2010年の発売終了から月日が経過した今日も比較的安定した中古車価格を維持しています。また、新車時の車用価格が高価だったことや流通台数がやや少ないことからも、用途や予算、好みなどに応じて、じっくりと最適な1台を選ぶことをおすすめします。
プレジデントの主なグレード・型式の中古車価格帯
3代目 日産 プレジデントG50系:53.7~138万円
JHG50:53.7~138万円
4代目 日産 プレジデントPGF50系:39.9~189万円
PGF50:39.9~189万円
最終モデルとなる4代目モデルは、2003年10月にリリースされますが、中古車相場の一覧では2004年式より前の年式では3代目モデル以前のモデルも含まれます。
中古車相場では、50万台から80万台の価格帯が中心となりますが、販売から年数がかなり経過しており、程度や走行距離により販売価格が設定されており、サンプル数も少なく、特に年式による偏りはあまりないといえるでしょう。
2005年式以降では、同様にサンプル数も少なく、走行距離では5万kmから15万km未満まで広く分布しています。走行距離が7万kmや10万kmを超える車両でも120万円以上のプライスタグを掲げる車両も見受けられ、高額モデルならではの相場をしているといえるでしょう(上記中古価格帯については、2018年8月22日時点での数値となっています)。
年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。
プレジデント G50系(日産)の価格相場|中古車なら【グーネット】