中古車購入チェックポイント
更新日:2019.01.11 / 掲載日:2019.01.11
【グー連載コラム】車両チェックマイスターへの道 (2019年1月)

実際に中古車販売店を訪れた際にはどんな部分をどうチェックすべきか。クルマの部位ごとに見ておくべきポイントを紹介していこう。
(掲載されている内容はグー本誌2019年2月号の内容です)
【車種別チェックポイント】トヨタ クラウン編

※写真はすべて現行型
KEY POINT
総じて車両コンディション良好な物件が多いものの、高めの相場に見合ったものか吟味したい。運転席や後席の使用感もチェック!
[先代型]
中古車中心相場:130万円から600万円 新車販売時期:2012年12月から2018年6月
[先々代型]
中古車中心相場:40万円から300万円 新車販売時期:2008年2月から2012年12月
初代クラウンは、トヨタの自社技術やノウハウを注ぎ込んだ純国産車として誕生した名車である。新車で販売されている車種のなかではランドクルーザーに次ぐ長い歴史を持ち、セダンの売れ行きが振るわない現在でも、高級セダンの代名詞として“いつかは乗りたい”憧れのクルマとして支持率が高い。
11代目までは高級感一辺倒で「オヤジセダン」のイメージが強かったものの、2000年代にスポーティ路線へと大胆なイメージチェンジを果たし、新たな高級セダン像を確立した。その資質は2018年に登場した15代目となる現行型にも受け継がれている。
クルマは若返りしたが、所有するのは年配のユーザーが多いことから、大切に扱われていた車両が多く、トヨタ車ならではの信頼性の高さも相まってハズレが少ない車種といえるだろう。それゆえ相場価格はセダンのなかでも安定しており、販売価格はライバル車に比べると若干高めの設定となっている。
クラウンを購入するときは、車両状態の確認だけでなく、多彩なバリエーションのなかから、自分に合った車両タイプも吟味する必要がある。予算を前提としながら、グレードや搭載エンジンによる運転感覚の違いなどを含めて検討すべきだろう。
【チェックポイント1】エンジンタイプは確認したか

エンジンの種類が多岐にわたり、それぞれ運転感覚はもちろん、燃費性能も大きく異なる。試乗が可能なら乗り比べて判断したい。
【チェックポイント2】走行距離は適度な数値か

年配ユーザーが所有していたケースが多く、走行距離は比較的少なめだが少なすぎるのもよくない。年式相応であることが望ましい。
【チェックポイント3】トランクの使用頻度は?

汚れていることは少ないが、カーペットに荷物の跡が付いていないかを確認しよう。ちなみに現行型はトランクスルーが備わらない。
【チェックポイント4】運転席はヤレていないか

表皮の種類を問わず、座面の右側が乗降時に擦れてヤレていることが多い。シート全体の状態をしっかりとチェックして判断したい。
【チェックポイント5】リアシートの使用感は?

足もとの汚れだけでなく前席の背面、ドアやサイドシルに付いた蹴り傷は見逃しがち。購入後に見つけるとガッカリする要素でもある。
【チェックポイント6】リアタイヤの減りを確認

FRなので後輪が減りやすい傾向にあるが、前後同サイズなので、ローテーションが可能。前後ともも減り具合をしっかりと確認する。
豪華か、スポーティか、迫力か 歴代モデルで異なる顔の雰囲気
豪華か、スポーティか、迫力か 歴代モデルで異なる顔の雰囲気
先代はアスリート系とロイヤル系で雰囲気が異なり、現行はグリルの造形やバンパー下部のメッキなどによってRSと標準仕様を差別化している。それぞれの個性をふまえて選択したい。
※中古車価格はグーネット 2018年12月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。