中古車購入チェックポイント
更新日:2018.11.10 / 掲載日:2018.11.10
【グー連載コラム】車両チェックマイスターへの道 (2018年11月)

実際に中古車販売店を訪れた際にはどんな部分をどうチェックすべきか。クルマの部位ごとに見ておくべきポイントを紹介していこう。
(掲載されている内容はグー本誌2018年12月号の内容です)
【車種別チェックポイント】 日産ノート(e-POWER含む)編

※写真はすべて現行型
KEY POINT
老若男女さまざまなユーザーが乗った可能性の高い人気車ということで、整備履歴やコンディションのチェックも必ずしておきたい。
[現行型]
中古車中心相場:30万から270万円 新車販売時期:2012年9月から
[先代型]
中古車中心相場:10万から110万円 新車販売時期:2005年1月から2012年9月
コンパクトカークラスはもとより、日産車として48年ぶりに国内登録車ナンバー1を獲得するほど人気のモデル。もともと利便性に長け、燃費のよさがもたらす優れた経済性によって幅広いユーザーから支持されてきたが、2016年に100%モーター駆動で走行できるe-POWER搭載モデルが追加されたことが販売に拍車をかけた。
売れ筋車種とあって、中古車市場での流通台数も豊富なので、予算やニーズに合わせて選択の自由度はある。しかし、老若男女を問わずさまざまなユーザーに所有され、使われ方も千差万別なクルマゆえに、コンディションの差を見極めるのが難しい。特にきちんとメンテナンスされてきた車両か否かは点検記録簿などでしっかりとチェックすべきだろう。また、e-POWERに狙いを定めているなら、燃費や先進性だけにとらわれず、運転感覚に違和感がないかどうか試乗で確認しておきたい。
現行型はすでに改良が4回実施され、改良のたびに性能が向上し、装備の充実化が図られている。なかでも緊急自動ブレーキは、発売当初オプションだったため、非装着の車両が存在する。自動ブレーキを必須と考えているようなら、機能が充実して全車に標準装備された2015年7月以降の車両を狙うといいだろう。
【チェックポイント1】内装の質感は納得か?

e-POWER搭載以前のモデルは、登場から5年が経過している。低価格のクルマとあって、経年劣化の進行具合は要チェックポイントだ。
【チェックポイント2】先進装備の増額はOK?

先進機能やその他のオプションも含め、装備内容に対して価格が適切であるかを吟味するのはもちろん、その必要性も十分に考えよう。
【チェックポイント3】全長が長めなので注意

4100mmの全長は、同クラスのなかでもっとも長い。車両感覚のつかみやすさや車庫に入るか否かは意外な盲点となるので要チェック。
【チェックポイント4】エンジンメンテの頻度

整備に無頓着なオーナーが少なくなかった可能性を踏まえ、点検記録簿でメンテや定期点検がしっかりと行われていたかの確認は必須。
【チェックポイント5】e-POWERに違和感は?

モーターならではの運転感覚や、加速や減速をアクセルの踏み戻しだけで行えるe-POWER Driveの感覚を試乗で確認しておこう。
【チェックポイント6】左側のボディとホイール

小型車ということで、前オーナーが初心者だった可能性もあるため、運転席から遠い位置となる、左側のホイールやボディを確認したい。
e-POWER以前と以後で異なる現行型のフロントデザイン
2016年11月以降のモデルは、シャープさを増した顔つきが特徴だ。これが好みに合わず、さらにガソリン仕様を狙っているというなら、マイナーチェンジ前の物件を検討してみるのもいいだろう。