中古車購入チェックポイント
更新日:2018.11.25 / 掲載日:2018.10.10
【グー連載コラム】車両チェックマイスターへの道 [良質物件を見極めるためのコツと心得]

実際に中古車販売店を訪れた際にはどんな部分をどうチェックすべきか。クルマの部位ごとに見ておくべきポイントを紹介していこう。
(掲載されている内容はグー本誌2018年11月号の内容です)
【車種別チェックポイント】 トヨタ ランドクルーザー プラド編

※写真はすべて現行型
KEY POINT
レジャーで使われていたようなら荷室と後席を、ラフロードを走行していたようならボディ下まわりも慎重に確認したい!
[現行型]
中古車中心相場:200万から520万円 新車販売時期:2009年9月から
[先代型]
中古車中心相場:100万から270万円 新車販売時期:2002年10月から2009年9月
モノコック構造のシティSUVが全盛の昨今、頑強なラダーフレームを採用しているのは、現行型に限れば、ランドクルーザー、パジェロ、ジムニー&シエラ、そしてこのプラドの5車種となる。そのなかでプラドは、ガタガタの不整地を苦もなく走破できる能力に加え、高級サルーンのような豪華さを持ち合わせ、ステータスが得られるクロカンSUVとしても認知されている。
SUVクラスのなかでも高級な部類となり、なおかつ人気車とあって相場は高値安定傾向にある。中古車といえども相応の出費が予想されるので、車両チェックは慎重に行いたい。とくに重視するべきは「どう使われていたか」という点だ。
重点的にチェックするのは、車内なら荷室と後席。主だった使い方がレジャーユースなら、人を乗せ、荷物を積んでいた形跡が見られるはず。また、オフロードにガンガン踏み入れていた車両には、下まわりを擦った跡が付いていることもある。こうした傷などは、その大小よりも、それらが実用面で、または走行時に支障を来すことがないどうかを判断する材料とすることが望ましい。とくにエンジンやトランスミッション部分を擦っているようなら、それが走りに影響を及ぼしていないかどうか試乗して確認しておきたい。
【チェックポイント1】荷室の扱い方をチェック

アウトドアレジャーに使っていた形跡は、荷室のフロアや壁面に傷や汚れとして残っている。シートの背面もしっかりと確認しよう。
【チェックポイント2】エンジン特性を知っておく

現行型、先代型ともにガソリンとディーゼルを設定。いずれも大排気量でパワフルだが、運転感覚の差異を考慮したうえで選びたい。
【チェックポイント3】ぶつけやすいサイドミラー

全幅は1885mmだが、左右のドアミラー間の幅は約2180mmとなる。日本の交通環境では扱いづらく、ぶつけやすい箇所のひとつだ。
【チェックポイント4】横開きバックドアを確認

バックドアは約1220mm(現行型)と長く、しかも重い。車両後方にスペースがない場所で開けたときに壁にぶつけているケースもある。
【チェックポイント5】腹面をヒットしていないか

岩場も走れるクルマだけに、下まわりを擦っている可能性もある。フレームだけでなく、オイルパンなどにダメージがないか要確認。
【チェックポイント6】リフトアップ車の可能性

サスペンションの改造によるリフトアップ、ハードなボディリフトなど、下まわりを覗き込んで交換した形跡がないか確認したい。
フロントデザインが年式によって大きく異なることを知っておく
現行型は2009年9月に登場し、9年間で改良を3回実施。とくに2013年と2017年に行われた意匠変更では顔つきが大きく変貌した。年式による違いを見極め、好みに合う車両を選ぼう。