中古車購入チェックポイント
更新日:2018.09.26 / 掲載日:2018.09.10
【グー連載コラム】車両チェックマイスターへの道 [良質物件を見極めるためのコツと心得]

実際に中古車販売店を訪れた際にはどんな部分をどうチェックすべきか。クルマの部位ごとに見ておくべきポイントを紹介していこう。
(掲載されている内容はグー本誌2018年10月号の内容です)
【車種別チェックポイント】ホンダ N-BOX編

※写真はすべて現行型
KEY POINT
実用車として使われてきた可能性が高いモデルにつき、キズや汚れを入念にチェック。メンテ履歴も気にすべきポイントだ。
[現行型]
中古車中心相場:70万円から200万円新車販売時期:2017年9月から
[先代型]
中古車中心相場:30万円から170万円新車販売時期:2011年12月から2017年8月
ファミリーからパーソナルユースまで絶大な人気を誇る、軽自動車クラスのベストセラーモデルである。人気の理由は、軽自動車ならではの経済性はもとより、広い室内空間を活かして実現した優れた居住性や実用性で、多彩な用途に対応できるところにある。中古車市場における主流は先代型だが、登場から1年を経過した現行型も流通台数が増加傾向にある。双方の台数を合わせると、その数は軽自動車のなかでトップレベルにあると言っていい。
台数が多いのでニーズに合った仕様が選びやすい反面、同じ条件でも複数の候補がピックアップできるため見極めが難しいのが、人気車ゆえの悩みどころ。同一条件ならば、より状態のいいものを選びたい。そこで車両状態を見極めるコツを把握しておくことが、購入候補を絞り込むうえでも重要となってくる。
ポイントはいくつかあるが、やはり実用車として使われていたケースを考慮すべきだろう。荷室フロアやシートにキズや汚れが目立つ場合は、扱いが粗雑だったと判断できる。そういった車両はメンテナンスを怠っていた可能性も考えられる。ここでクローズアップした以外にも、収納やシートアレンジなどの実用装備がきちんと機能しているかもしっかりと確認しておくべきだろう。
【チェックポイント1】メンテはされていたか

燃費性能を考慮して低粘度オイルを使用しているため、劣化が進行しやすい。エンジンの寿命に影響するので交換頻度は要チェックだ。
【チェックポイント2】ルーフに出やすい扱われ方

背の高さゆえに見落としがちだが、ルーフの状態で使われ方が判断できる。汚れやキズが目立つ車両は雑に扱われていた可能性が高い。
【チェックポイント3】ゲート周囲に損傷はないか

ゲートが大きく開く構造になっており、開閉時に壁などにあたり、キズがついてしまうこともある。ゲート周囲に損傷がないか確認しよう。
【チェックポイント4】シート下の汚れを確認

見えない部分の汚れ具合で前オーナーの使い方だけでなく、販売店の車両に対する管理や配慮が行き届いているかが判断できる。
【チェックポイント5】シートの各動作を確認

助手席スーパースライド(現行型の一部が採用)や後席チップアップ機構が正常に機能するかは、実際に動かして確認するといい。
【チェックポイント6】スライドドア開閉は正常か

電動、手動を問わず開閉動作がスムーズか否かは重要なポイント。また、ガタつきや異音が生じていないかもしっかりと確認しておきたい。
カスタムモデルを選ぶにあたって特別な注意点はあるか?
同車はドレスアップ志向のユーザーにも人気で、ノーマルはもちろん、カスタマイズされた状態で販売されている場合もある。ノーマル、アフター品も含め、装着パーツの状態は要確認だ。