中古車購入チェックポイント
更新日:2018.06.28 / 掲載日:2005.03.24
トヨタ ハイラックス サーフ 中古車購入チェックポイント(2005年3月)
トヨタ ハイラックスサーフ
中古車購入チェックポイント
■全体のチェックポイント
山道をガンガン気合いを入れて走る人もいれば、ファッションとして街中で乗っている人もいる。生活のツールとしてマルチな使い方ができるハイラックスサーフだが、中古車となると、どんな使われ方をしていたかが問題。しっかり見極めて、程度と価格のバランスがとれているコストパフォーマンスの高い車両をゲットしよう。
1.クルマ全体を見回して、雰囲気を見極める
クルマ全体が見渡せる位置まで下がって、全体を眺めてみよう。ボディ鋼板のハリやツヤなどを確認。それから、車体が傾いていたり、歪んでいないかをじっくりと見てみよう。また、車体とバンパーの隙間が一定でなかったり、ナンバープレートが曲がっていたり、左右のヘッドランプの色が違っているようなら、事故車かもしれない。
2.フェンダー交換の形跡を知るにはボルトをチェック
2.フェンダー交換の形跡を知るにはボルトをチェック
フロントフェンダーはぶつけやすく、交換の容易な部分だ。フェンダーを固定しているボルトの頭にスパナをかけた跡があったり、フェンダーとの合わせ面にあるシール材が不自然に曲がっているなどしたら、交換した可能性がある。
3.ボルトでボンネット交換がわかる
3.ボルトでボンネット交換がわかる
エンジンを修理する場合もあるが、ボンネットを外す理由の多くは事故を起こして交換修理。ボンネットヒンジのボルトに工具をかけた形跡が発見できたら、事故を疑ってみる。もし、エンジンメンテナンスなどのために外したのなら、メンテナンス記録が残っているはず。ショップのスタッフに尋ねてみよう。
4.エンジンルーム内のコンディションをチェック
4.エンジンルーム内のコンディションをチェック
店頭に並んでいる中古車のエンジンルーム内はクリーンアップされている場合と現状のままの場合があるが、一見きれいに見えても、細かいところを見てみよう。ゴムホースやベルトの劣化などを確認するのだ。オイルのにじみや汚れにも注意しよう。妙に新しいのは交換した部品だ。
5.エンジンルーム内のパネルの状態は?
5.エンジンルーム内のパネルの状態は?
バンパーやフェンダーだけで衝撃を吸収できないような事故を起こすと、ボディパネル自体もダメージを受けることになる。事故車の場合、見えない内側部分にシワがあったり、修正した跡が残っていることもあるので、細部まで確認。周囲と色が違っている部分も見逃さないこと。色が違うのは、部品を交換して塗装した証拠だ。
6.フロントをぶつけると簡単にダメージを受けるラジエターサポート
ボンネットを開けて、フロントグリルの後ろにあるラジエターサポートと呼ぶ鉄板を観察してみよう。フロントをぶつけると、高い確率でここを修正あるいは交換することになる。歪みや手を加えた痕跡がないかじっくりチェックだ。周囲と色が違っていたら交換した証拠と思っていい。フェンダーとの接合部も不自然なところはないか、点検しよう。シール材を爪の先で押してみて、柔らかければ手を加えた可能性が高い。
7.ドアヒンジに手を加えた跡は?
7.ドアヒンジに手を加えた跡は?
側面をぶつけると、ダメージが大きい場合は、ドアを交換する。修理する際は、必ずドアを支えているヒンジに手を付けるので、シールやボルトに痕跡が残る。ということは、ドアを交換している場合は、ドアヒンジの不自然な状態でわかるというわけだ。車体の左右両側を見れば、確認しやすい。
8.パネルの継ぎ目はまっすぐか?
8.パネルの継ぎ目はまっすぐか?
リアドアを開けると見えるサイドシルのパネルの継ぎ目も要チェック。きれいな線で整っているか、車体の左右とも見比べてみるのがコツ。
9.ドアを開けてボルトを見る
9.ドアを開けてボルトを見る
フロントドアを開けると、フロントウィンドウ脇の柱に下部分にもフェンダーを固定しているボルトがある。ここも、ボルトの頭にスパナをかけた跡がないかチェックしよう。車体側の取り付け部分が凹んでいることもある。
10.リアゲートの錆をチェック
10.リアゲートの錆をチェック
後部をぶつけた場合、リアゲートにダメージを負って交換するケースも少なくない。ヒンジのボルト、ヒンジ周辺の板金跡など、不自然なポイントがないか確認。錆が発生していないかもチェックしよう。
11.フレームの歪みをチェック
11.フレームの歪みをチェック
フロントバンパーに通じているフレームは、衝突の際には衝撃を吸収する仕組みになっている。くぼみを設けているので、不自然なシワが寄っていないかみてみよう。また、フレームにある丸い穴も衝撃を受けると歪んでいびつになるので目安になる。
12.バンパーステーは柔らかく歪みやすい
12.バンパーステーは柔らかく歪みやすい
リアバンパーは、ぶつけた時の衝撃を吸収するために、柔らかいステーを介してフレームに固定されている。軽度の衝突事故ではフレームまでダメージが及ばないようにして、修理コストを抑えることができるようになっているのだ。ところが、事故の修理でバンパーを交換をしても、普段見えないステーは修正するだけで済ませているケースもある。バンパー自体のチェックと同時に、必ず裏側のステーも点検したい。もちろん、歪み具合を確認しよう。
13.リア部分のフレームも見るところは同じ
13.リア部分のフレームも見るところは同じ
ハイラックス・サーフはもともと車体が持ち上がっているので、後部のフロア下をのぞき込めば、リアフレームは丸見えだ。修正されていれば、塗装が新しかったり、ところどころにある穴が歪んでいたりすることもある。
15.ガード類は使い方の判断基準
下まわりをのぞき込むと、ディファレンシャルギアやトランスファー、トランスミッションなどを守るためのガード類が見える。深い傷などを見つけたら、岩場などでクロスカントリー走行をした証拠だ。各部の傷と歪みがないかも徹底的にチェック。前オーナーの使い方を検証しよう。
ハイラックスサーフのコンディションはここで見極める!
1.ダンパーのチェックを忘れずに
1.ダンパーのチェックを忘れずに
リアゲートのダンパーは、シール部分のオイル漏れや、開閉してみてしっかり固定されるかどうか確認しよう。写真のように途中で止めても、下がってこないで、きちんと止まるのが正解。
2.トランスミッションとトランスファーは必ず動かす
2.トランスミッションとトランスファーは必ず動かす
オートマチックならNからDへ、NからRへと、セレクトレバーを操作して作動の具合いを見てみる。切り替え時のショックは大きくないか?滑ったりしていないか?確かめよう。マニュアルミッションなら、ギヤがスムーズに入るか、操作して確かめる。また、4WDを切り替えるトランスファーは、きちんとレバーが動くかどうかを確認。サーフのような機械式の場合、長い間使わないと固着しているケースもある。さらに、ローレンジで異音が出てないかチェックしよう。
3.エンジンはスムーズに回るか?
3.エンジンはスムーズに回るか?
まずはエンジンを始動してみよう。エンジン内部のから異音があったり、振動が大きすぎないか確認しよう。必ず水温計が上がるまで回転させること。
4.シートのパッドがヘタってる?
4.シートのパッドがヘタってる?
クロスカントリー車は車高が高いために当然シートの位置も高い。乗り降りする時にシート座面の横に体重を預けるなどして負担がかかっている。乗り降りが多い街乗りで使っていた車両の場合は、走行距離のわりにドア側の部分がヘタっていることが多い。