中古車購入チェックポイント
更新日:2024.08.04 / 掲載日:2024.08.04
【2024年版】トヨタ ハリアーVSトヨタ ヴォクシーを徹底比較
しかし、車種選びを行う際に「自分にはハリアーとヴォクシーのどちらが本当に適しているのだろう」と悩む方もいるでしょう。
当記事では、人気の2車種を価格や走行性能など、様々な観点から比較します。
トヨタ ハリアーのプロフィール

近年はガソリン車だけでなく、プラグインハイブリッド車の扱いもあり、様々なニーズに対応している点が特徴的です。オフロード走行が得意なSUVに、セダンの上質さを加えた「良いとこどり」の車といえるでしょう。
先代モデルとの比較
ここでは、ハリアーの歴史を振り返ります。初代ハリアーは1997年に販売開始されます。当時「スポーツユーティリティサルーン」をコンセプトに開発がなされ、それまでのSUVの常識を覆す、高級クロスオーバーSUVとしてデビューします。
2003年には2代目ハリアーが登場。ボディデザインが初代と比較してシャープな印象になっています。また、ボディの剛性や走行性能も向上しました。
2013年からは3代目のハリアーが販売開始されます。こちらは国内専用のモデルとして販売され、ボディが一回り小さくなり取り回しの良さが向上しています。また3代目から安全性能が向上し、現在に通ずる安全運転支援技術が導入されています。
2020年からは現行モデルの4代目ハリアーが登場します。4代目からは目に見える美しさだけでなく、ドライバーの感性に訴えかけるようなデザインが特徴的です。
長い歴史の持つハリアーは最先端の技術やユーザーニーズを常に取り入れ、満足できる上質なSUVとしてのポジションを守り続けています。
トヨタ ヴォクシーのプロフィール

同メーカーのノアの兄弟車種としてデビューし、スタイリッシュなデザインと室内空間の広さ、ミニバンとしては価格がリーズナブルな点が人気の理由です。
「ミニバンといえばヴォクシー」と答える方が多いほど、世代を問わず知られる車といえるでしょう。
先代モデルとの比較
ここでは、ヴォクシーの歴史を振り返ります。初代ヴォクシーはノアの兄弟車として2001年にデビューします。
2007年からは2代目が販売開始され、初代のコンセプトを踏襲しつつも従来の5ナンバーだけでなく大型の3ナンバーも展開されます。5ナンバーは取り回しの良さやランニングコストが抑えられる反面、家族で乗る場合に少し物足りないと言った声も聞かれました。しかし、3ナンバーの登場で、より多くのユーザーニーズに答えることが可能になりました。
2014年からは3代目のヴォクシーが登場します。ここからハイブリッドモデルの登場も見られます。
2022年には4代目のヴォクシーが登場します。こちらは現行モデルでトヨタが掲げる「もっといいクルマづくり」を目指し誕生した、新型プラットフォームTNGAが初採用されています。
参考までにTNGAは「Toyota New Global Architecture」の頭文字を取ったもので、車の走る・曲がる・止まるをレベルアップさせるために登場したプラットフォームです。ヴォクシーは新型プラットフォームの採用で車の乗り心地が大きく改善され、家族で長く乗れる車に変化しています。
また、ヴォクシーは2022年JNCAP総合評価において最高評価の5スターを受賞しています。そのため、現行モデルは走行性だけでなく安全性の高さも保証されており、より安心して乗れる車になったといえるでしょう。
グレードと価格の比較
ここでは、ハリアーとヴォクシーのグレード展開や価格を比較します。それぞれの価格とグレードは下記の通りです。ハリアーのグレード プラグインハイブリッド車 |
メーカー小売希望価格 |
---|---|
Z(E-Four) | 6,200,000円(税込) |
ハリアーのグレード ハイブリッド車 |
メーカー小売希望価格 |
---|---|
G(2WD) | 4,119,000円(税込) |
G(E-Four) | 4,339,000円(税込) |
Z(2WD) | 4,628,000円(税込) |
Z(E-Four) | 4,848,000円(税込) |
Z LeatherPackage(2WD) | 4,928,000円(税込) |
Z LeatherPackage(E-Four) | 5,148,000円(税込) |
ハリアーのグレード ガソリン車 |
メーカー小売希望価格 |
---|---|
S(2WD) | 3,128,000円(税込) |
G(2WD) | 3,529,000円(税込) |
G(4WD) | 3,729,000円(税込) |
Z(2WD) | 4,038,000円(税込) |
Z(4WD) | 4,238,000円(税込) |
Z LeatherPackage(2WD) | 4,338,000円(税込) |
Z LeatherPackage(4WD) | 4,538,000円(税込) |
ヴォクシーのグレード ハイブリッド車 |
メーカー小売希望価格 |
---|---|
HYBRID S-Z(E-Four) | 3,960,000円(税込) |
HYBRID S-Z(2WD) | 3,740,000円(税込) |
HYBRID S-G(E-Four) | 3,660,000円(税込) |
HYBRID S-G(2WD)(8人乗り) | 3,440,000円(税込) |
HYBRID S-G(2WD)(7人乗り) | 3,440,000円(税込) |
ヴォクシーのグレード ガソリン車 |
メーカー小売希望価格 |
---|---|
S-Z(4WD) | 3,588,000円(税込) |
S-Z(2WD) | 3,390,000円(税込) |
S-G(4WD)(8人乗り) | 3,288,000円(税込) |
S-G(4WD)(7人乗り) | 3,288,000円(税込) |
S-G(2WD)(8人乗り) | 3,090,000円(税込) |
S-G(2WD)(7人乗り) | 3,090,000円(税込) |
なお、ハリアーとヴォクシーは中古車市場での購入もおすすめです。いずれも流通量が多いことから自分に適した1台を価格を抑えながら購入可能です。
中古車は各販売店で確認するほか、オンラインでチェックしてみるのもおすすめです。自分が気になる車種を選び全国にある車を一覧できるため効率的に選択可能です。
外観とボディサイズの比較

ハリアー | 全長4,740mm×全幅1,855mm×全高1,660mm |
---|---|
ヴォクシー | 全長4,695mm×全幅1,730mm×全高1,895〜1,925mm |
なお、車のボディサイズでは全高に注意が必要です。一般的な商業施設の駐車場であれば問題なくとめられますが、街中にある機械式駐車場の場合、高さ制限が1.55mなど低めに設けられておりいずれも駐車ができません。そのため、初めて訪れる場所での駐車は注意が必要です。
室内の広さを比較

ここでは、ハリアーとヴォクシーの室内空間を比較します。両車種の具体的なサイズは下記の通りです。
ハリアー | 室内長1,880mm×室内幅1,520mm×室内高1,215mm |
---|---|
ヴォクシー | 室内長2,805mm×室内幅1,470mm×室内高1,405mm |
室内長はハリアーの方が数字が大きかったものの、居住空間においてはヴォクシーの方が広めに設定されています。家族で乗れるミニバンだからこそ、居住空間は広く確保されているといえるでしょう。
なお、居住空間においては実際に現物を確認し試乗してみるのがおすすめです。車の購入後に後悔するポイントとして「思っていたよりも狭かった」「圧迫感を覚えた」といったものが挙げられます。
燃費性能の比較
ここでは、ハリアーとヴォクシーの燃費性能を比較します。
ハリアーのグレード | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
ハイブリッド車全グレード(E-Four) | 21.6km/L | 18.9km/L | 24.2km/L | 21.4km/L |
ハイブリッド車全グレード(2WD) | 22.3km/L | 19.5km/L | 25.1km/L | 22.1km/L |
ガソリン車全グレード(4WD) | 14.7km/L | 11.0km/L | 14.9km/L | 17.1km/L |
ガソリン車全グレード(2WD) | 15.4km/L | 11.3km/L | 15.7km/L | 18.0km/L |
ヴォクシーのグレード ハイブリッド車 | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
S-Z(7人乗り・2WD) | 23.0km/L | 22.2km/L | 25.0km/L | 22.1km/L |
S-Z(7人乗り・E-Four) | 22.0km/L | 22.0km/L | 23.9km/L | 20.9km/L |
S-G(7人乗り・2WD) S-G(8人乗り・2WD) | 23.0km/L | 22.2km/L | 25.0km/L | 22.1km/L |
S-G(7人乗り・E-Four) | 22.0km/L | 22.0km/L | 23.9km/L | 20.9km/L |
ヴォクシーのグレード ガソリン車 | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
S-Z/S-G(7人乗り・2WD) S-Z/S-G(8人乗り・2WD) | 15.0km/L | 11.4km/L | 15.3km/L | 16.9km/L |
S-Z/S-G(7人乗り・4WD) S-Z/S-G(8人乗り・4WD) | 14.3km/L | 11.1km/L | 14.6km/L | 16.1km/L |
燃費性能では両車種に大きな違いが見られません。いずれもハイブリッド車の扱いがあることから燃費をより気にする場合はハイブリッド車の選択がおすすめです。
なお、ランニングコストを意識するとハイブリッド車の方が良いのでは、と考えられることが多くあります。しかし、距離をあまり乗らない場合、ガソリン車の方がランニングコストとしてはメリットが多いため自分が使用する機会や走行距離に応じて購入がおすすめです。
動力性能の比較
ここでは、ハリアーとヴォクシーの動力性能を比較します。両車種のスペックは下記の通りです。
ハリアーのグレード | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
---|---|---|---|
プラグインハイブリッド車 | 直列4気筒 | 2.487L | 130kW(177PS)/6,000r.p.m |
ハイブリッド車全グレード | 直列4気筒 | 2.487L | 131kW(178PS)/5,700r.p.m |
ガソリン車全グレード | 直列4気筒 | 1.986L | 126kW(171PS)/6,600r.p.m |
ヴォクシーのグレード | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
---|---|---|---|
ハイブリッド車全グレード | 直列4気筒 | 1.797L | 72kW(98PS)/5,200r.p.m |
ガソリン車全グレード | 直列4気筒 | 1.986L | 125kW(170PS)/6,600r.p.m |
いずれも4気筒エンジンを積んでいますが、排気量がハリアーの方が大きめの設定になっています。それに対応して力強い走りを期待できるでしょう。
特に、ハリアーのハイブリッド車は低燃費を実現しながらも低速域から高速域までスムーズな走りを期待できるでしょう。
タイヤサイズの比較
ここでは、ハリアーとヴォクシーのタイヤサイズを比較します。両車種の適合サイズは下記の通りです。
ハリアー | Z:225/55R19 G:225/60R18 S:225/65R17 |
---|---|
ヴォクシー | S-Z:205/55R17(2WD)、205/60R16(E-Four、4WD) S-G:205/60R16 |
タイヤサイズで比較するとハリアーの方が大きめのタイヤを履いていると分かります。そのため、タイヤ購入のランニングコストにおいてはヴォクシーの方が価格を抑えられるでしょう。
タイヤサイズを大きくするとボディ全体にダイナミックな印象を与えられます。また、ハリアーのようにタイヤの幅が大きくなると安定性も向上します。
安全装備の比較

ハリアーもヴォクシーもトヨタの車であることから「Toyota Safety Sense」の安全性能は共通している部分が多く、主に下記の装備が挙げられます。
・プリクラッシュセーフティ
・緊急時操舵支援機能
・低速時加速抑制機能
・レーダークルーズコントロール
・レーントレーシングアシスト
・プロアクティブドライビングアシスト
いずれもドライバーの不注意から発生する事故を予防、また疲労感を軽減する役割を果たします。特に、長距離のドライビングを楽しむ方におすすめの装備といえるでしょう。
ラゲッジスペースの比較

ハリアー | 奥行985mm×幅1,265mm×高さ750mm 荷室容量:最大1,959L |
---|---|
ヴォクシー | 奥行270~1,650mm×幅960~1,240mm×高さ1,220mm 荷室容量:最大1,732L |
おすすめグレードの選び方
ここからは、ハリアーとヴォクシーを「価格」「走り」「装備」3つの観点からおすすめのグレードを紹介します。車選びは自分の最も求めるポイントに的を絞り、グレードを選んでいきましょう。
価格重視
価格重視で車を選ぶ場合、ハリアーはガソリン車のSグレードがおすすめです。大型かつラグジュアリーなSUVを310万円程度で購入可能です。ヴォクシーの場合、ガソリン車のガソリン車S-G(2WD)がおすすめです。8人乗りで3,090,000円(税込)とハリアーと同様に310万円程度での購入が叶います。
なお、こちらの予算が厳しい場合は中古車のチェックも検討しましょう。
走り重視
走り重視で車選びを行う場合、ハリアーはプラグインハイブリッド車がおすすめです。プラグインハイブリッド車は従来のハイブリッド車の性能をより高め、電気の力で長く走行できる特徴があります。燃費性能の高さはもちろん静粛性が高く、伸びやかな加速を楽しめます。ヴォクシーを走り重視で選ぶならハイブリッド車の各グレードがおすすめです。モーターのアシストが追加されるため、ガソリン車よりも加速性能が高まります。
装備重視
装備重視で車選びを行う場合、ハリアーは最上級グレードの「Z Leather Package」がおすすめです。インテリアで差別化が図られており、快適温熱シートやステアリング、上質な本革シートなどハリアーならではラグジュアリーな空間を楽しめます。ヴォクシーの場合は「S-Z」グレードが適しています。機能面での充実が見られ、パワースライドドアが両方に標準装備されており、お子さんの乗り降りが楽になるでしょう。さらにデジタルデバイスの充電USB端子が搭載されており長時間の乗車や旅行に適しています。
※本記事は、2024年6月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。