中古車購入チェックポイント
更新日:2024.06.24 / 掲載日:2024.06.21
オープンカーは雨に濡れても大丈夫?【中古車選びお悩み相談】

中古車選びにまつわる素朴な疑問にお答えするコーナー。今回のテーマは「ソフトトップの防水性」について。中古車に詳しいグーネットマガジン編集部がわかりやすく解説します。
質問:ソフトトップのオープンカーは雨に濡れても大丈夫?
答え:最近のソフトトップは防水かつ多層構造のため雨にも強くなっています。
雨の日にオープンカーを見かけると、ソフトトップが濡れないのだろうかという疑問を持ったことはないでしょうか。たしかに、柔らかいソフトトップは雨にとても弱そうです。そこで今回は、ソフトトップについて解説します。
オープンカーのソフトトップの素材はさまざま
ひと口にオープンカーといっても、ソフトトップの素材はさまざまです。その多くはビニール製やキャンバス生地。ポルシェなどの高級スポーツカーには布製の生地を用いたものも存在します。ビニール製トップは価格も安く、多くのモデルで採用されていますが、紫外線などで経年劣化しやすい欠点もあります。経年劣化で縮んだり色褪せすることもあり、ハードトップと比べて耐久性は劣ります。キャンバス生地などは丈夫ですが、それでも耐久性や防犯性ハードトップ車と比べると低いです。
ソフトトップが雨に濡れたらどうなる?
オープンカーのソフトトップは、雨天時の走行を前提に防水設計されているため、基本的にどんな素材でも雨が染み込んでしまうことはありません。また多層構造になっているものも多く、雨をしっかりガード。最近のモデルであれば、一般的なクローズドトップのクルマと使い勝手が変わりません。しかし、経年劣化したものはトップやウェザーストリップと呼ばれるゴム製部品が縮んでしまい、雨が降ると車内に水が侵入してしまうケースがあります。ソフトトップ素材そのものは雨に強くても、幌全体で見ると雨は天敵なのです。

しっかりとお手入れして経年劣化を遅らせよう
ソフトトップのオープンカーは、ハードトップやクーペのような耐久性はありません。そこで大切なのが日々のお手入れ。汚れが付着したら、早めに洗車して落としてあげることが大切です。特に虫の死骸などはソフトトップへのダメージが大きく、付着したら早めに除去しておきましょう。また、幌のコーティングをすることで紫外線から守り、経年劣化を遅らせることができます。また、紫外線防止のため屋根付き車庫に保管したり、それが難しい場合はボディカバーを利用するのも手です。
まとめ
雨に弱いと思われがちなオープンカーですが、ソフトトップそのものは濡れても問題ありません。ただし、紫外線などで劣化しやすいので、長く乗るならこまめなケアは不可欠。傷んだソフトトップの場合は、車内に水漏れが起きるケースもあります。また、防犯性も低いので、できるだけ目の届く範囲で管理することをおすすめします。とはいえ、本格的な夏が始まる前のこの季節は、じつはオープンカーに最適な時期でもあります。しっかりとケアして、開放的なオープンエアドライブを味わいましょう。