中古車購入チェックポイント
更新日:2024.06.23 / 掲載日:2024.04.05
【2024年版】トヨタ ヤリスクロス VS ダイハツ ロッキーを徹底比較
しかし、コンパクトSUVは各メーカーから多く販売されているため、どれを選べばいいか迷う人もいるでしょう。
今回はとりわけ人気のヤリスクロスとロッキーについて、その性能を比較します。これからコンパクトSUVの購入を検討する方はお役立てください。

トヨタ ヤリスクロスのプロフィール

ヤリスは初心者からファミリー層を中心に街乗りで活躍する車ですが、ヤリスクロスは街乗りだけでなくアウトドアにも強い車として知られています。価格を抑えながらも上級グレードやスポーティーなグレードを用意し、多くのニーズに応えています。
先代モデルとの比較
ヤリスクロスは2020年に販売が開始されていて、初代が現行モデルです。そのため、フルモデルチェンジは一度も行っていません。しかし、これまでにマイナーチェンジを複数回行っており、グレードの増加や燃費性能の向上が見られます。
ダイハツ ロッキーのプロフィール

ロッキーは、ライズと比較される機会が多い車種ですが、ロッキーの方がやや無骨なデザインが印象的です。
なお、ロッキーはコンパクトSUVの中でも排気量が少ないため、ランニングコストを抑えられるメリットがあります。
先代モデルとの比較
初代のロッキーは1990年に発売された小型のクロカンでした。1997年に販売が終了すると、ラインナップからしばらくの間なくなりました。そして、2019年になり22年ぶりのフルモデルチェンジが行われ、現行の2代目が販売されます。
なお、ロッキーは一時期ダイハツの不正問題により出荷を停止していましたが、再び出荷を再開しています。ただし、2024年3月現在はガソリン車のみの出荷再開のため、ハイブリッド車においては続報を待ちましょう。
グレードと価格の比較
ここからは、ヤリスクロスとロッキーのグレードごとに価格を比較していきます。ヤリスクロスのグレード (ハイブリッド車) |
メーカー希望小売価格 |
---|---|
HYBRID Z Adventure(1.5L・2WD) | 2,925,000円(税込) |
HYBRID Z(1.5L・2WD) | 2,809,000円(税込) |
HYBRID G(1.5L・2WD) | 2,524,000円(税込) |
HYBRID X(1.5L・2WD) | 2,295,000円(税込) |
HYBRID GRSPORT(1.5L・2WD) | 2,954,000円(税込) |
HYBRID Z Adventure(1.5L・E-Four) | 3,156,000円(税込) |
HYBRID Z(1.5L・E-Four) | 3,040,000円(税込) |
HYBRID G(1.5L・E-Four) | 2,755,000円(税込) |
HYBRID X(1.5L・E-Four) | 2,526,000円(税込) |
ヤリスクロスのグレード (ガソリン車) |
メーカー希望小売価格 |
---|---|
Z Adventure(1.5L2WD) | 2,551,000円(税込) |
Z(1.5L・2WD) | 2,435,000円(税込) |
G(1.5L・2WD) | 2,150,000円(税込) |
X(1.5L・2WD) | 1,907,000円(税込) |
GRSPORT(1.5L・2WD) | 2,571,000円(税込) |
Z Adventure(1.5L・4WD) | 2,782,000円(税込) |
Z(1.5L・4WD) | 2,666,000円(税込) |
G(1.5L・4WD) | 2,381,000円(税込) |
X(1.5L・4WD) | 2,138,000円(税込) |
ロッキーのグレード (ハイブリッド車) |
メーカー小売希望価格 |
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PremiumGHEV(2WD) | 2,357,000円(税込) |
XHEV(2WD) | 2,126,000円(税込) |
ロッキーのグレード (ガソリン車) |
メーカー小売希望価格 |
---|---|
PremiumG(2WD) | 2,068,000円(税込) |
PremiumG(ターボ4WD) | 2,328,000円(税込) |
X(2WD) | 1,820,000円(税込) |
X(ターボ4WD) | 2,096,700円(税込) |
L(2WD) | 1,677,000円(税込) |
L(ターボ4WD) | 1,954,000円(税込) |
特に、ガソリン車に選択肢を狭めると200万円以内で購入できるモデルも用意されています。コンパクトSUVの購入にあたり予算を重視する場合はヤリスクロスとロッキーいずれもガソリンモデルがおすすめです。
外観とボディサイズの比較

ヤリスクロス | 全長4,180〜4,200mm×全幅1,765mm×全高1,580〜1,590mm |
---|---|
ロッキー | 全長3,995mm×全幅1,695mm×全高1,620mm |
取り回しの良さを表す「最小回転半径」は、ヤリスクロスが5.3cm、ロッキーは4.9cm〜5.0cmです。そのため、ボディサイズの小ささと相まってロッキーの方が運転しやすい傾向があります。
室内の広さを比較

ここでは、ヤリスクロスとロッキーの居住空間を比較します。具体的な寸法は下記の通りです
ヤリスクロス | 室内長1,845mm×室内幅1,430mm×室内高1,205mm |
---|---|
ロッキー | 室内長1,955mm×室内幅1,420mm×室内高1,250mm |
ボディサイズにおいてはヤリスクロスの方がやや大きかったですが、室内空間はロッキーの方がやや広めに確保されていることが分かります。
なお、室内空間においては現物を確認しておくことがおすすめです。ディーラーや中古車販売店に行って試乗をしたり、展示車の中を確認したりして購入前にミスマッチを避けましょう。
燃費性能の比較
ここでは、ヤリスクロスとロッキーの燃費性能を比較します。各グレードにおける燃費は下記の通りです。
ヤリスクロスのグレード (ハイブリッド車) | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
GRSPORT(2WD) | 25.0km/L | 25.5km/L | 25.3km/L | 24.6km/L |
Z Adventure(2WD) | 27.8km/L | 29.3km/L | 29.2km/L | 26.3km/L |
Z Adventure(E-Four) | 26.0km/L | 26.5km/L | 26.9km/L | 25.2km/L |
Z(2WD) | 27.8km/L | 29.3km/L | 29.2km/L | 26.3km/L |
Z(E-Four) | 26.0km/L | 26.5km/L | 26.9km/L | 25.2km/L |
G(2WD) | 30.2km/L | 31.8km/L | 32.5km/L | 28.4km/L |
G(E-Four) | 28.1km/L | 29.0km/L | 29.5km/L | 26.9km/L |
X(2WD) | 30.8km/L | 32.3km/L | 33.4km/L | 28.7km/L |
X(E-Four) | 28.7km/L | 29.9km/L | 30.3km/L | 27.2km/L |
ヤリスクロスのグレード (ガソリン車) | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
GRSPORT(2WD) | 17.6km/L | 13.9km/L | 18.5km/L | 19.2km/L |
Z Adventure(2WD) | 18.3km/L | 14.0km/L | 19.1km/L | 20.5km/L |
Z Adventure(4WD) | 17.1km/L | 13.4km/L | 17.6km/L | 18.9km/L |
Z(2WD) | 18.3km/L | 14.0km/L | 19.1km/L | 20.5km/L |
Z(4WD) | 17.1km/L | 13.4km/L | 17.6km/L | 18.9km/L |
G(2WD) | 19.4km/L | 14.6km/L | 20.4km/L | 21.9km/L |
G(4WD) | 18.1km/L | 13.9km/L | 18.7km/L | 20.2km/L |
X(2WD) | 19.8km/L | 14.8km/L | 20.8km/L | 22.3km/L |
X(4WD) | 18.4km/L | 14.1km/L | 19.1km/L | 20.5km/L |
ロッキーのグレード (ハイブリッド車) | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
PremiumGHEV(2WD) XHEV(2WD) | 28.0km/L | 29.6km/L | 30.2km/L | 26.1km/L |
ロッキーのグレード (ガソリン車) | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
PremiumG/X/L(2WD) | 20.7km/L | 15.9km/L | 21.9km/L | 21.9km/L |
PremiumG/X/L(4WD) | 17.4km/L | 13.4km/L | 18.7km/L | 18.9km/L |
両車種ともSUVのジャンルにおいては燃費が高い傾向があります。中でもヤリスクロスのハイブリッド車はグレードによって「30.8km/L」と非常に高いカタログ燃費が見られ、ガソリン代を抑えられるでしょう。
車の購入において、ハイブリッド車は初期費用がガソリン車と比較してかかるものの、燃費が良く毎月のガソリン代を抑えられるメリットがあります。そのため、初期費用とランニングコスト、どちらを抑えたいか確認して選択するのがおすすめです。
動力性能の比較
ここからは、ヤリスクロスとロッキーの動力性能を比較します。両車種のスペックは下記の通りです。
ヤリスクロスのグレード | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
---|---|---|---|
ハイブリッド車(全グレード) | 直列3気筒 | 1.490L | 67kW(91PS)/5,500r.p.m |
ガソリン車(全グレード) | 直列3気筒 | 1.490L | 88kW(120PS)/6,600r.p.m |
ロッキーのグレード | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
---|---|---|---|
ハイブリッド車(全グレード) | 水冷直列3気筒12バルブDOHC横置 | 1.196L | 60kW(82PS)/5,600r.p.m |
ガソリン車(2WD) | 水冷直列3気筒12バルブDOHC横置 | 1.196L | 64kW(87PS)/6,000r.p.m |
ガソリン車(4WD) | 水冷直列3気筒12バルブDOHCインタークーラーターボ横置 | 0.996L | 72kW(98PS)/6,000r.p.m |
両車種とも3気筒エンジンの搭載ですが、ロッキーにおいてはターボ車の扱いが見られます。ターボ車は排気量が少ないものの、他のグレードと比較して力強い走りを楽しめるでしょう。
なお、排気量は自動車税の納税額に大きく関わります。毎年発生する自動車税の税額を抑えたい場合はロッキーが適しているでしょう。
タイヤサイズの比較
ここでは、ヤリスクロスとロッキーのタイヤサイズを比較します。それぞれのタイヤサイズは下記の通りです。
ヤリスクロスのグレード | タイヤサイズ |
---|---|
HYBRID X HYBRID G X G | 205/65R16 |
HYBRID GRSPORT HYBRID Z HYBRID Z Adventure GRSPORT Z Z Adventure | 215/50R18 |
ロッキーのグレード | タイヤサイズ |
---|---|
L X XHEV | 195/65R16 |
PremiumGHEV PremiumG | 195/65R17 |
両車種ともグレードごとにタイヤサイズが異なり、16インチから18インチまであります。タイヤサイズが大きいとボディ全体からダイナミックな印象を受けるため、デザイン重視の場合はインチ数の大きい車種やグレードが適しているでしょう。
ただし、タイヤサイズが大きくなると購入に関わるコストが増えます。一般的にタイヤはインチアップすると価格が数千円から数万円高くなる傾向があるため、ランニングコストを意識する場合はタイヤサイズに注意しましょう。
安全装備の比較

ヤリスクロスにおいてはトヨタの安全運転支援パッケージである「Toyota Safety Sense」が全グレードに標準装備されています。Toyota Safety Senseには下記の機能が備わっています。
・プリクラッシュセーフティ
・レーントレーシングアシスト
・レーンディパーチャーアラート
・レーダークルーズコントロール
・オートマチックハイビーム
・ロードサインアシスト
・ドライバー異常時対応システム
・発進遅れ告知機能
・プロアクティブドライビングアシスト(ハイブリッド車のみの扱い)
一方で、ロッキーはダイハツの安全運転支援パッケージである「スマートアシスト」が全グレードに標準装備されています。具体的な機能としては下記があげられます。
・衝突回避支援機能
・認識支援機能
・運転負荷軽減機能
・駐車支援機能
・車線逸脱警報機能
・誤発進抑制制御機能
・全車速追従機能付ACC
・レーンキープコントロール など
両車ともドライバーの負担や歩行者への配慮が行える機能が多く搭載されています。
ラゲッジスペースの比較

ヤリスクロス | 奥行820m×幅1,400mm×高さ732〜850mm 荷室容量:約390L |
---|---|
ロッキー | 奥行755mm×幅1,000mm×高さ740m 荷室容量:約369L |
ただし、たくさん荷物を積みたい場合は実際に各車種を確認して選択するのがおすすめです。シートアレンジを試し、荷物が問題なく載せられるかを確認してから購入に進みましょう。
おすすめグレードの選び方
ここからは、ヤリスクロスとロッキーでお悩みの方に、おすすめのグレードを紹介します。車は車種だけでなくグレード選びも重要ですが、その際は価格や走行性能、装備など自分が気になるポイントを意識した選択が必要です。今回は3つの観点から、各車種おすすめのグレードをピックアップします。
価格重視
価格重視の場合、下記のグレードがおすすめです。・ヤリスクロス
ガソリン車のXグレード(2WD)
価格は1,907,000円と、200万円程度で購入可能です。
・ロッキー
ガソリン車のLグレード(2WD)
価格は1,677,000円なので、諸費用を含めても200万円程度で購入できるコンパクトSUVは魅力的でしょう。
走り重視
走り重視で選ぶ場合、下記のグレードがおすすめです。・ヤリスクロス
HYBRID GRSPORT
GRはトヨタが誇るスポーツカーブランドで、スポーティーな走りと装備に特化した特別グレードです。専用のホイールやエアロを搭載し、力強い走りを楽しめるでしょう。
・ロッキー
PremiumGHEV
特に4WDであればパワーがあるため、街乗りだけでなくアウトドアのシーンでも高い走行性能を期待できます。
装備重視
装備重視で選ぶ場合、下記のグレードがおすすめです。・ヤリスクロス
HYBRID Z Adventure
インテリアにおいてシートには合成皮革が標準搭載されているため、高級感を楽しめます。また、このグレードのみ専用のルーフレールが搭載されている点も見逃せません。
・ロッキー
Premium G HEV
ロッキーの最上級モデルで外装パーツとインテリアの質が特徴的です。ライトがLED仕様にアップグレードされており、視認性とデザイン性の両方が高まっています。また、フロントグリルにおいてはガンメタリック塗装のため迫力を感じられるでしょう。
※本記事は、2024年3月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。