中古車購入チェックポイント
更新日:2024.06.23 / 掲載日:2024.03.06
【2024年版】ホンダ ヴェゼルVSスバル フォレスターを徹底比較
同じジャンルの車だからこそ「自分にとってどちらの車が合っているのだろうか」「どちらの車を選べばいいのだろうか」とお悩みの方もいるでしょう。
この記事では、ヴェゼルとフォレスターのサイズや価格、燃費など様々な角度からそれぞれの車を比較していきます。おすすめのグレードも紹介するので、お気に入りの車選びの参考にしてみてください。

ホンダ ヴェゼルのプロフィール

現行モデルは販売開始直後の約1ヵ月間で累計受注台数が32,000台を超えました。また、ミニバンやセダンのような乗用車クラスからの乗り換えも増えている傾向にあるため、これからますます人気が高くなる車でしょう。
先代モデルとの比較
ヴェゼルは2013年の販売開始から、現行モデルに至るまで4回のマイナーチェンジと1回のフルモデルチェンジが行われています。ここでは、初代および現行モデルとマイナーチェンジの内容について紹介します。
初代ヴェゼルは2013年~2021年まで販売されました。初代からガソリンエンジンとハイブリッドエンジンの2種類が展開されており、ハイブリッドエンジンには「SPORT HYBRID」と呼ばれる次世代ハイブリッドシステムが採用されたことで、エンジンタイプによらずパワフルな走りが楽しめます。
また、現行モデルに至るまでに行われたマイナーチェンジの内容は次の通りです。
2015年
4WDの設定・快適装備の拡充(駆動方式の拡充やIR・UVカット機能が備わったフロントガラスが追加)
2016年
スポーツモデルの追加(RSグレードが登場)
2018年
ホンダセンシングが全グレードに標準装備
2019年
ターボエンジン搭載モデルの追加
現行モデルは2021年から販売されています。初代モデルからエクステリアデザインは大きく変わり、水平基調のすっきりとしたデザインが魅力的です。
インテリアもより洗練されたうえ、手で触るパーツについては柔らかい素材を採用することで、視覚的な効果に触感を追加した高級感を演出しています。
スバル フォレスターのプロフィール

また、スバル特有の力強い走行性能に加え、スバルが独自開発した安全装備である「アイサイト」が搭載されるなど、機能面においてもこだわりを持って作り込まれています。
先代モデルとの比較
フォレスターの現行モデルは2018年から販売が開始されました。初代は1997年に販売が開始されており、これまでに4回のフルモデルチェンジが行われています。ここでは、直近の3代について比較した内容を紹介します。
3代目フォレスターは2007年~2012年まで販売されました。2代目フォレスターと比べてボディサイズが拡大され、サスペンション機構はダブルウィッシュボーン式に変更されています。また、先代までの2.5Lフラット4と呼ばれるエンジンから2LフラットEJ20型に変更されたことで、よりパワフルな走りに特化しました。
4代目フォレスターは2012年~2018年にかけて販売されています。3代目からボディサイズの拡大やエンジンの改良に伴い、居住性と走行性がさらに向上しています。また、4代目からスバルを代表する安全機能である「アイサイト」が設定されています。今まで以上に安全性が向上したことで、総合評価の高い車に進化しました。
現行モデルである5代目フォレスターは2018年から販売が継続されています。現行モデルから本格的なオフロード走行が可能な「X-MODE」が搭載されたことで、デザインだけでなく性能的にも進化を果たしています。また、エンジンには「E-BOXER」が搭載されることで、さらなる燃費の向上を達成しました。
グレードと価格の比較
ここからは、ヴェゼルとフォレスターの価格を比較します。車を購入する際に最も気になる観点が価格です。ヴェゼルはエンジンタイプによるバラエティ豊かなグレード設定に対して、フォレスターはシンプルなグレード設定が特徴です。希望の装備内容や仕様によって価格の幅があるため予算にあわせて選択しましょう。
ヴェゼルのグレード (ハイブリッド車) |
メーカー小売希望価格 |
---|---|
e:HEV X(FF) | 2,778,600円(税込) |
e:HEV X(4WD) | 2,998,600円(税込) |
e:HEV Z(FF) | 3,001,900円(税込) |
e:HEV Z(4WD) | 3,221,900円(税込) |
e:HEV PLaY(FF) | 3,418,800円(税込) |
ヴェゼルのグレード (ガソリン車) |
メーカー小売希望価格 |
---|---|
G(FF) | 2,399,100円(税込) |
G(4WD) | 2,619,100円(税込) |
フォレスターのグレード (ガソリン車) |
メーカー小売希望価格 |
---|---|
Touring | 3,069,000円(税込) |
X-BREAK | 3,300,000円(税込) |
X-Edition | 3,377,000円(税込) |
Advance | 3,399,000円(税込) |
SPORT | 3,465,000円(税込) |
XT-ADITION | 3,465,000円(税込) |
STI Sport | 3,740,000円(税込) |
なお、車の購入は新車だけでなく、中古車という選択肢もあります。両車種とも人気が高く、中古車市場において豊富な取り扱いがあるため、チェックしてみましょう。
外観とボディサイズの比較

ヴェゼル | 全長4,330mm×全幅1,790mm ×全高1,580〜1,590mm |
---|---|
フォレスター | 全長4,640mm×全幅1,815mm ×全高1,715~1,730mm |
これから車を購入する場合、駐車場の高さ制限やスペースの寸法は必ず確認しましょう。戸建ての駐車場であれば、全高や全長を気にする必要はありませんが、集合住宅に備え付けられている立体駐車場を利用する場合は、指定されている寸法内に収まる車を選ばなければなりません。
特にフォレスターはサイズが大きいため、止められない機械式駐車場があります。駐車予定の規格を参考に車選びを進めていきましょう。
室内の広さを比較

ここからは、ヴェゼルとフォレスターの室内空間を比較します。具体的なサイズは下記の通りです。
ヴェゼル | 室内長2,010mm×室内幅1,445mm×室内高1,225〜1,240mm |
---|---|
フォレスター | 室内長2,130~2,140mm×室内幅1,545mm×室内高1,275mm |
ヴェゼルとフォレスターの室内高は大きく変わりませんが、室内長と室内幅はサイズの大きいフォレスターのほうがゆとりがあります。後部座席の居住性を考慮するとフォレスターは過ごしやすい室内空間であることが分かります。
燃費性能の比較
ここからは、ヴェゼルとフォレスターの各グレードごとに燃費(国土交通量審査値)を比較していきます。詳細は下記の通りです。
ヴェゼルのグレード (ハイブリッド車) | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
e:HEV X(FF) | 25.0km/L | 24.7km/L | 27.1km/L | 23.9km/L |
e:HEV X(4WD) | 22.0km/L | 21.8km/L | 23.7km/L | 21.1km/L |
e:HEV Z(FF) | 24.8km/L | 24.5km/L | 26.7km/L | 23.8km/L |
e:HEV Z(4WD) | 22.0km/L | 21.8km/L | 23.7km/L | 21.1km/L |
e:HEV PLaY(FF) | 24.8km/L | 24.5km/L | 26.7km/L | 23.8km/L |
ヴェゼルのグレード (ガソリン車) | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
G(FF) | 17.0km/L | 12.8km/L | 17.7km/L | 19.2km/L |
G(4WD) | 15.6km/L | 12.1km/L | 16.2km/L | 17.3km/L |
フォレスターのグレード | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
Touring(AWD) | 14.0km/L | 11.2km/L | 14.2km/L | 16.0km/L |
X-BREAK(AWD) | 14.0km/L | 11.2km/L | 14.2km/L | 16.0km/L |
X-Edition(AWD) | 13.6km/L | 10.3km/L | 14.3km/L | 15.2km/L |
Advance(AWD) | 14.0km/L | 11.2km/L | 14.2km/L | 16.0km/L |
SPORT(AWD) | 13.6km/L | 10.3km/L | 14.3km/L | 15.2km/L |
XT-ADITION(AWD) | 13.6km/L | 10.3km/L | 14.3km/L | 15.2km/L |
STI Sport(AWD) | 13.6km/L | 10.3km/L | 14.3km/L | 15.2km/L |
ヴェゼルはハイブリッド車が設けられている分燃費は優れています。また、ガソリン車同士で比べたとしても、サイズが小さく車両重量が軽いヴェゼルの方が日々の燃費を抑えられます。
動力性能の比較
こちらでは、ヴェゼルとフォレスターの動力性能を見ていきましょう。両車種のスペックは下記の通りです。
ヴェゼルのグレード | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
---|---|---|---|
ハイブリッド車全グレード | 水冷直列4気筒横置 | 1.496L | 78kW(106PS)/6,000r.p.m~6,400r.p.m |
ガソリン車全グレード | 水冷直列4気筒横置 | 1.496L | 87kW(118PS)/6,600r.p.m |
フォレスターのグレード | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
---|---|---|---|
Touring X-BREAK X-Edition Advance | 2.0L DOHC 16バルブ デュアルAVCS 直噴 | 1.995L | 107kW(147PS)/6000r.p.m |
SPORT XT-ADITION STI Sport | 1.8L DOHC 16バルブ デュアルAVCS 直噴ターボ”DIT” | 1.795L | 130kW(177PS)/5200~5600r.p.m |
総排気量はフォレスターのほうが多いものの、最大出力はヴェゼルが優れています。小さなサイズではあるものの、ヴェゼルも力強く走れる点が魅力です。
タイヤサイズの比較
ここでは、ヴェゼルとフォレスターのタイヤサイズを比較します。具体的なサイズ感は下記の通りです。
ヴェゼルのグレード | タイヤサイズ |
---|---|
e:HEV X | 215/60R16 |
e:HEV Z e:HEV PLaY | 225/50R18 |
G | 215/60R16 |
フォレスターのグレード | タイヤサイズ |
---|---|
Touring X-BREAK | 225/60R17 |
Advance SPORT XT-ADITION STI Sport | 225/55R18 |
ヴェゼルはサイズがフォレスターと比べて小さい分、タイヤサイズも小さくなっています。
安全装備の比較

ヴェゼルはホンダが誇る「HONDA SENSING」、フォレスターはスバルが誇る「アイサイト コアテクノロジー」とメーカーを代表する安全機能が搭載されています。
ヴェゼルについては、基本的なパッケージは全グレードに標準装備されているものの、「G」と「e:HEV X」にはブラインドスポットインフォメーションや後退出庫サポートは搭載されていません。「e:HEV Z」はメーカーオプションとして追加できます。
フォレスターについても、基本的なパッケージは全グレードに標準装備されているものの、緊急時プリクラッシュステアリング機能は「Touring」と「X-BREAK」ではメーカーオプションです。
また「アイサイト セイフティプラス」は「XT-EDITION」に標準装備されていますが、他グレードではオプション装備として設定されています。
ラゲッジスペースの比較

ヴェゼル | 奥行750mm×幅1,000〜1,320mm×高さ860mm 荷室容量:約404L |
---|---|
フォレスター | 奥行908mm×幅1,300mm×高さ884mm 荷室容量:約509~520L |
おすすめグレードの選び方
ここからは、ヴェゼルとフォレスターにおいて「価格」「走行性」「装備」の3つの観点からおすすめのグレードを紹介します。価格重視
価格を重視する場合は以下のグレードがおすすめです。・ヴェゼル
Gグレード:2,399,100円(税込)
エントリーグレードのため内装の高級感はいくらか制限されていますが、「HONDA SENSING」も標準装備されているため、これから車の購入を検討していれば、安全面と機能面が十分に揃った車と言えるでしょう。
・フォレスター
Touringグレード:3,069,000円(税込)
ヴェゼルより高額ですが、SUV本来のアウトドア感を楽しみたい場合におすすめの車です。
走り重視
走りを重視する場合、最大出力値から考えるとヴェゼルは以下のグレードがおすすめです。・ヴェゼル
ガソリンエンジンタイプ
フォレスターの場合、総排気量の観点から考えると以下のグレードがおすすめです。
・フォレスター
Touring、X-BREAK、X-Edition、Advance
参考にする数値は異なるものの、両車種とも力強い走りにさほど優劣はつきません。どちらの車を選んでも損はないでしょう。
装備重視
装備を重視する場合、以下のグレードがおすすめです。・ヴェゼル
e:HEV PLaY
・フォレスター
STI SPORT
両車種とも本革ステッチのステアリングホイールや座面の質感など、快適機能や設備が他グレードよりも多く含まれています。
もちろんメーカーオプションを選べますが、メーカーオプションを選ばなくても他グレードより優れた設備が搭載されている点を考慮すると、紹介しているグレードは機能や設備の基本設定が優れているでしょう。
※本記事は、2024年2月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。