中古車購入チェックポイント
更新日:2024.10.21 / 掲載日:2023.11.30
トヨタ ヤリスVSトヨタ マツダ2を徹底比較
トヨタのヤリスとマツダ2はコンパクトカーとして人気の高い車です。いずれも魅力がたくさん詰まっているため「どちらを選べば良いのだろう」と悩むこともあるでしょう。
この記事ではヤリスとマツダ2について、その特徴や安全性などから比較検討します。これから車選びを行う際はぜひ参考にしてください。
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2024年初頭にモデルチェンジを控えているヤリスは、高い安全性能と低燃費を実現したトヨタを代表するハッチバック型コンパクトカーです。
ヤリスは元々ヴィッツの海外での名称でしたが、2020年のフルモデルチェンジから世界共通で「ヤリス」の名称に統一されました。
そして、その親しみやすいデザインは今もなお、幅広い世代から愛されています。2022年度の年間累計販売台数は16万8557台と国内車の中で堂々の1位を獲得しており、人気の高さは数字にも表れています。
中古車市場でも状態がよいものが多く出回っているため、自分に適した一台を選びやすいでしょう。
ヴィッツのハイブリッド車はモーター駆動での発進後、搭載されたエンジンが始動するとエンジンノイズが大きくなる特徴があり、静粛性の面で今一つの評価を受けていました。
このエンジンノイズの軽減のために、ヤリスへフルモデルチェンジする際はハイブリッドエンジンの改良とともにプラットフォームを一新してノイズの軽減を達成しています。

マツダ2は、マツダが販売するハッチバック型のコンパクトカーで、デミオの後継車として2019年から販売開始されました。
マツダといえば洗練されたエクステリアである魂動デザインが特長といっても過言ではありませんが、マツダ2ももれなく同デザインが採用されています。
エクステリアデザインの美しさもさることながら、コンパクトカーであるにもかかわらず本革シートを選択できるなどラグジュアリーなインテリアも魅力の一つであり、車愛好家からの高い評価を得ています。
また、ガソリン車以外にマツダならではのクリーンディーゼル車が用意されているため、見た目以外にも運転の楽しさを追求した面白さを感じられる車です。
インテリアは、マツダ2とデミオを比較しても一見変化は感じられませんが、派手な装飾を避け、大人の高級感にあふれるデザインを採用したことで高級車仕様に変化しています。
エクステリアは、フロントマスクのデザイン変更が大きな違いです。高輝度のメッキモールが追加されたことによって、デミオより高級感を感じやすい見た目になっています。
走行性能に関しては、大幅な改良は加えられてはいませんが、デミオよりもよりスポーティな走りを重視したため足回りの良さは高い評価を得ています。

ヤリスとマツダ2のボディサイズは以下のとおりです。
マツダ2の全長が少しヤリスより長くなっていますが、同じコンパクトカーであるため実際に乗ってみたときに感じるサイズ感に大きな違いはありません。また、旧型のヴィッツやデミオから大きくサイズ変更はされていません。
いくらコンパクトカーであったとしても機械式駐車場では注意が必要です。立体駐車場かつ機械式駐車場では、場所によって格納できる車の全高が1,5m以下でなければならない場所もあります。
ヤリスとマツダ2ともに全高は基準をクリアしていても、駐車場のサイズ感については注意しておく必要があります。また、旧型のヴィッツやデミオでも同様に注意が必要です。
全幅については、どちらもコンパクトサイズのため、多少横幅の狭い駐車スペースであっても気にせずに駐車できます。

ヤリスとマツダ2の室内サイズは以下のとおりです。
カタログに記載されたサイズ感であれば室内空間の快適性はマツダ2に軍配があがります。
ヤリスに関しては、後部座席がコンパクトな設計になっており、横幅はおよそ1,200mmのため、5人乗りの乗用車として販売されていますが、後部座席に大人3人が乗り込むことを考えると、狭く感じる可能性があるでしょう。
マツダ2の後部座席の寸法は、ヤリスと大きく変わらないため、マツダ2においても後部座席のコンパクトなスペースは少し圧迫感を感じてしまうかもしれません。
後部座席に乗り込んだ際の足元スペースに関しては、ヤリスは拳1個分のスペースが、マツダ2は拳1~2個分のスペースが確保できるとされています。これは、ヤリスのホイールベースが2,550mmであるのに対して、マツダ2は2,570mmと少しだけ長くなっているため多少のスペースが確保されていると考えられます。
中古車での購入を検討する場合は、実際に購入したい車を現地で確認し、座り心地を確かめてみましょう。
各車グレードごとの燃費(国土交通量審査値)は下記のとおりです。
燃費性能で比較するとヤリスはハイブリッド車のラインナップがあるため、ヤリスに軍配があがります。
ヤリスはガソリン車であれば排気量が1.0Lもしくは1.5L、ハイブリッド車であれば1.5Lが設定されています。
コンパクトカーにも関わらず、1.5Lの排気量は大きく、なめらかで力強い加速を楽しめます。1.0Lであれば高速道路での利用を考えると馬力が足りないように感じられますが、街乗りであればスムーズな乗り心地を楽しめます。
また、4WDタイプのハイブリッド車にはE-Fourが設定されており、滑りやすい道での走行であれば電子制御によって効率よく2WDと4WDの切り替えがされるため、高い走破性とストレスを感じさせない走りが特長です。
マツダ2はパワフルかつ車本来の動きを楽しむことに適しています。また、マツダ車ならではのSKYACTIVEは運転の楽しさを感じられるエンジンです。高出力のエンジンが少しの踏み込みでも軽快に加速できる点は、長い登坂車線や高速道路での合流などで重宝されます。
マツダ2であればエントリーから中級グレードは15インチ、上級グレードでは16インチのタイヤが設定されています。
ヤリスとマツダ2の車格はほぼ同じですが、マツダ2に比べてヤリスの方がタイヤサイズが大きくなっています。
タイヤが小さければ地面からの抵抗が少なくなるためサイズの大きいタイヤと比べて燃費が高まる傾向にあります。一方、タイヤのサイズが大きいと操縦安定性の向上やコーナリングの安定性が向上します。
マツダ2はガソリン車やディーゼル車のため、タイヤサイズを小さくすることで燃費の改善を図っており、ヤリスは燃費のよさといった課題を解決できているので、サイズの大きなタイヤを採用することで車の安定性を追求したと考えられます。
その中でも、エントリーモデルから中級モデルはライトがハロゲンタイプであるのに対して、上級グレードであればLEDライトが採用されている点など、価格帯によって装備されているアイテムが異なります。
マツダ2は全車種に採用されているマツダ独自の先進安全技術「i-ACTIVESENSE」が装備されています。走行時や発進・後退時、夜間運転時など運転中の場面によって効果的な機能が細かく設定されているため安心して車を運転できるようになっています。
また、クルーズコントロールやレーンキープアシスト機能など「あったら便利」と感じる機能については上級グレードのみが選択できるなど、グレードごとに差別化されています。
中古車市場では価格だけでなく、装備面も確認した上でグレードの選択がおすすめです。

ここからは、ヤリスとマツダ2のラゲッジスペースを見ていきましょう。
ヤリスのラゲッジスペースはコンパクトなサイズ感ですが、デッキボードを取り外すと、取り外す前の荷室高と比較して130mmほど空間が広がります。また、後部座席が6:4に分割されているため、乗せたい荷物の大きさによって倒す席を調整するとさらに空間を有効活用できます。
マツダ2のラゲッジスペースはヤリスと比較すると奥行きのある空間だということが分かります。また、ヤリスと同様に後部座席は6:4に分割されるため、シートアレンジによって使い勝手の良いラゲッジスペースに変えられます。
ぜひ理想の車選びの参考にしてください。
ヤリスであれば2WDタイプのガソリン車の中からエントリーモデルである「Xグレード」がおすすめです。排気量が他のグレード車と違って1.0Lではあるものの、日常生活の中で安全かつ快適に運転するための必要なスペックは兼ね備えています。
全グレードの中で最安値の147万円といった金額はコンパクトカーの中では随一の低価格です。中古車市場で価格を比較する場合はこの金額を目安に車選びを行いましょう。
マツダ2であれば、同様のエントリーモデルである2WDタイプであるガソリン車の「15Cグレード」がおすすめです。このグレードは重量税減税の対象になるため、税金にまつわるランニングコストを抑えられる点が魅力です。
また、エントリーモデルであっても、洗練された魂動デザインは採用されているためおしゃれな車が欲しい方にはぴったりです。こちらのグレードにおいては必要な装備や性能を兼ね備えた上で、税込価格154万8800円の価格設定です。
ヤリスであれば排気量が1.5Lに設定されているグレードがおすすめです。もし、加速をはじめとした走行性能に加えて燃費も重要視したい場合には、4WDタイプのハイブリッド車である「Xグレード」がお求めになりやすいグレードです。
車両価格は新車価格で税込225万6000円と同エンジンタイプのZグレードより19万円ほど安くなっているため、お得さを感じられるでしょう。
マツダ2であれば引き締まったスポーティさを楽しめる、4WDタイプのディーゼル車である「XD SPORT+」をおすすめします。本革を採用した高級感のあるインテリアに加え、マツダが誇るSKYACTIVEエンジンによるパワフルな走りが特長です。
車両価格は税込262万2400円と高めの設定ですが、快適なドライブライフのために少し奮発してみるのも良いかもしれません。
ヤリスであれば4WDタイプのハイブリッド車である「Zグレード」がおすすめです。トヨタが誇る先進的な安全性能を兼ね備えていることに加え、標準装備のよさとオプションアイテムの豊富さがおすすめのポイントです。唯一、合皮と上級ファブリックを採用できるグレードのため、高級感あふれる大人のコンパクトカーに乗りたい方にはおすすめです。
マツダ2であれば、4WDタイプのディーゼル車である「XD SPORT+」をおすすめします。こちらのグレードもヤリス同様に選択できる装備やオプションが豊富に取り揃えられています。快適なカーライフを楽しみたい場合にはぜひ選んでみてください。
※本記事は、2023年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。
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この記事ではヤリスとマツダ2について、その特徴や安全性などから比較検討します。これから車選びを行う際はぜひ参考にしてください。
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この記事の目次
ヤリスのプロフィール

ヤリスは元々ヴィッツの海外での名称でしたが、2020年のフルモデルチェンジから世界共通で「ヤリス」の名称に統一されました。
そして、その親しみやすいデザインは今もなお、幅広い世代から愛されています。2022年度の年間累計販売台数は16万8557台と国内車の中で堂々の1位を獲得しており、人気の高さは数字にも表れています。
中古車市場でも状態がよいものが多く出回っているため、自分に適した一台を選びやすいでしょう。
先代モデルとの比較
前述のとおり、ヤリスの先代はヴィッツです。ヴィッツからヤリスへのモデルチェンジは車名だけではなく車の質自体を向上させています。とくに、車体のフレームやハイブリッドエンジンの改善は先代と比較して大きく進化しました。ヴィッツのハイブリッド車はモーター駆動での発進後、搭載されたエンジンが始動するとエンジンノイズが大きくなる特徴があり、静粛性の面で今一つの評価を受けていました。
このエンジンノイズの軽減のために、ヤリスへフルモデルチェンジする際はハイブリッドエンジンの改良とともにプラットフォームを一新してノイズの軽減を達成しています。
マツダ2のプロフィール

マツダといえば洗練されたエクステリアである魂動デザインが特長といっても過言ではありませんが、マツダ2ももれなく同デザインが採用されています。
エクステリアデザインの美しさもさることながら、コンパクトカーであるにもかかわらず本革シートを選択できるなどラグジュアリーなインテリアも魅力の一つであり、車愛好家からの高い評価を得ています。
また、ガソリン車以外にマツダならではのクリーンディーゼル車が用意されているため、見た目以外にも運転の楽しさを追求した面白さを感じられる車です。
先代モデルとの比較
先代はデミオであり、デミオからマツダ2にフルモデルチェンジされた際には走行性能面での大きな変化は見られませんでした。一方で、エクステリアおよびインテリアのデザインが大幅に改良されています。インテリアは、マツダ2とデミオを比較しても一見変化は感じられませんが、派手な装飾を避け、大人の高級感にあふれるデザインを採用したことで高級車仕様に変化しています。
エクステリアは、フロントマスクのデザイン変更が大きな違いです。高輝度のメッキモールが追加されたことによって、デミオより高級感を感じやすい見た目になっています。
走行性能に関しては、大幅な改良は加えられてはいませんが、デミオよりもよりスポーティな走りを重視したため足回りの良さは高い評価を得ています。
グレードと価格の比較
ヤリスとマツダ2のグレードとその価格を見ていきましょう。ヤリスのグレード | メーカー小売希望価格 |
X(ガソリン車・2WD・1.0L・CVT) | 1,470,000円 |
X(ガソリン車・2WD・1.5L・6MT) | 1,548,000円 |
X(ガソリン車・2WD・1.5L・CVT) | 1,624,000円 |
G(ガソリン車・2WD・1.0L・CVT) | 1,645,000円 |
G(ガソリン車・2WD・1.5L・6MT) | 1,723,000円 |
G(ガソリン車・2WD・1.5L・CVT) | 1,799,000円 |
Z(ガソリン車・2WD・1.5L・6MT) | 1,904,000円 |
Z(ガソリン車・2WD・1.5L・CVT) | 2,008,000円 |
X(ハイブリッド車・2WD・1.5L) | 2,013,000円 |
G(ハイブリッド車・2WD・1.5L) | 2,145,000円 |
Z(ハイブリッド車・2WD・1.5L) | 2,350,000円 |
X(ガソリン車・4WD・1.5L・CVT) | 1,857,000円 |
G(ガソリン車・4WD・1.5L・CVT) | 1,997,000円 |
Z(ガソリン車・4WD・1.5L・CVT) | 2,206,000円 |
X(ハイブリッド車・E-Four・1.5L) | 2,256,000円 |
G(ハイブリッド車・E-Four・1.5L) | 2,353,000円 |
Z(ハイブリッド車・E-Four・1.5L) | 2,548,000円 |
マツダ2のグレード | メーカー小売希望価格 |
15C(2WD・6EC-AT) | 1,548,800円 |
15C(4WD・6EC-AT) | 1,768,800円 |
15 BD(2WD・6EC-AT) | 1,741,300円 |
15 BD(4WD・6EC-AT) | 1,961,300円 |
15 SPORT(2WD・6EC-AT) | 2,083,400円 |
15 SPORT(2WD・6MT) | 2,138,400円 |
15 SPORT(4WD・6EC-AT) | 2,303,400円 |
XD(2WD・6EC-AT) | 1,955,800円 |
XD(4WD・6EC-AT) | 2,175,800円 |
XD BD(2WD・6EC-AT) | 2,084,500円 |
XD BD(4WD・6EC-AT) | 2,304,500円 |
XD SPORT+(2WD・6EC-AT) | 2,402,400円 |
XD SPORT+(2WD・6MT) | 2,457,400円 |
XD SPORT+(4WD・6EC-AT) | 2,622,400円 |
外観とボディサイズの比較

ヤリス | 全長3,940mm×全幅1,695mm×全高1,500mm |
マツダ2 | 全長4,080mm×全幅1,695mm×全高1,500mm |
いくらコンパクトカーであったとしても機械式駐車場では注意が必要です。立体駐車場かつ機械式駐車場では、場所によって格納できる車の全高が1,5m以下でなければならない場所もあります。
ヤリスとマツダ2ともに全高は基準をクリアしていても、駐車場のサイズ感については注意しておく必要があります。また、旧型のヴィッツやデミオでも同様に注意が必要です。
全幅については、どちらもコンパクトサイズのため、多少横幅の狭い駐車スペースであっても気にせずに駐車できます。
室内の広さを比較

ヤリス | 室内長1,845mm×室内幅1,430mm×室内高1,190mm |
マツダ2 | 室内長1,805mm×室内幅1,445mm×室内高1,210mm |
ヤリスに関しては、後部座席がコンパクトな設計になっており、横幅はおよそ1,200mmのため、5人乗りの乗用車として販売されていますが、後部座席に大人3人が乗り込むことを考えると、狭く感じる可能性があるでしょう。
マツダ2の後部座席の寸法は、ヤリスと大きく変わらないため、マツダ2においても後部座席のコンパクトなスペースは少し圧迫感を感じてしまうかもしれません。
後部座席に乗り込んだ際の足元スペースに関しては、ヤリスは拳1個分のスペースが、マツダ2は拳1~2個分のスペースが確保できるとされています。これは、ヤリスのホイールベースが2,550mmであるのに対して、マツダ2は2,570mmと少しだけ長くなっているため多少のスペースが確保されていると考えられます。
中古車での購入を検討する場合は、実際に購入したい車を現地で確認し、座り心地を確かめてみましょう。
燃費性能の比較
ここからは、燃費性能をヤリスとマツダ2で比較していきます。各車グレードごとの燃費(国土交通量審査値)は下記のとおりです。
ヤリスのグレード | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
Z(ハイブリッド車) | 35.4km/L | 35.5km/L | 38.8km/L | 33.6km/L |
G(ハイブリッド車) | 35.8km/L | 36.9km/L | 39.8km/L | 33.5km/L |
X(ハイブリッド車) | 36.0km/L | 37.5km/L | 40.2km/L | 33.4km/L |
Z・X(ガソリン車:1.5L) | 21.6km/L | 16.1km/L | 22.9km/L | 24.3km/L |
G(ガソリン車:1.5L) | 21.4km/L | 15.7km/L | 22.6km/L | 24.1km/L |
G・X(ガソリン車:1.0L) | 20.2km/L | 15.3km/L | 21.8km/L | 22.4km/L |
マツダ2のグレード | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
15S 15S PROACTIVE 15S PROACTIVE S Package 15S L Package | 19.0km/L | 15.2km/L | 19.4km/L | 20.9km/L |
XD PROACTIVE XD PROACTIVE S Package XD L Package | 21.6km/L | 18.1km/L | 21.3km/L | 23.8km/L |
15MB | 20.2km/L | 16.3km/L | 20.7km/L | 22.1km/L |
動力性能の比較
ここからは、ヤリスとマツダ2のスペックを比較していきます。ヤリスの車種 | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
ハイブリッド車 | 直列3気筒 | 1.490L | 67kW(91PS)/5500r.p.m |
ガソリン車(1.5L) | 直列3気筒 | 1.490L | 88kW(120PS)/6600r.p.m |
ガソリン車(1.0L) | 直列3気筒 | 0.996L | 51kW(69PS)/6000r.p.m |
マツダ2 | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
15S 15S PROACTIVE 15S PROACTIVE S Package 15S L Package | 水冷直列4気筒 | 1.496L | 81kW(110PS)/6000r.p.m |
XD PROACTIVE XD PROACTIVE S Package XD L Package | 水冷直列4気筒直噴ターボ | 1.498L | 77kW(105PS)/4000r.p.m |
15MB | 水冷直列4気筒 | 1.496L | 85kW(116PS)/6000r.p.m |
コンパクトカーにも関わらず、1.5Lの排気量は大きく、なめらかで力強い加速を楽しめます。1.0Lであれば高速道路での利用を考えると馬力が足りないように感じられますが、街乗りであればスムーズな乗り心地を楽しめます。
また、4WDタイプのハイブリッド車にはE-Fourが設定されており、滑りやすい道での走行であれば電子制御によって効率よく2WDと4WDの切り替えがされるため、高い走破性とストレスを感じさせない走りが特長です。
マツダ2はパワフルかつ車本来の動きを楽しむことに適しています。また、マツダ車ならではのSKYACTIVEは運転の楽しさを感じられるエンジンです。高出力のエンジンが少しの踏み込みでも軽快に加速できる点は、長い登坂車線や高速道路での合流などで重宝されます。
タイヤサイズの比較
ヤリスのタイヤサイズは、ガソリン車・ハイブリッド車ともに最上級グレードであれば16インチ、エントリーモデルやその他のグレードでは17インチが設定されています。マツダ2であればエントリーから中級グレードは15インチ、上級グレードでは16インチのタイヤが設定されています。
ヤリスとマツダ2の車格はほぼ同じですが、マツダ2に比べてヤリスの方がタイヤサイズが大きくなっています。
タイヤが小さければ地面からの抵抗が少なくなるためサイズの大きいタイヤと比べて燃費が高まる傾向にあります。一方、タイヤのサイズが大きいと操縦安定性の向上やコーナリングの安定性が向上します。
マツダ2はガソリン車やディーゼル車のため、タイヤサイズを小さくすることで燃費の改善を図っており、ヤリスは燃費のよさといった課題を解決できているので、サイズの大きなタイヤを採用することで車の安定性を追求したと考えられます。
安全装備の比較
ヤリスに採用されている安全性能は、駐車がしやすくなる高度運転支援やプリクラッシュセーフティ、車線のはみだし防止であるレーントレーシングアシストなど先進技術が盛り込まれている点が特長です。その中でも、エントリーモデルから中級モデルはライトがハロゲンタイプであるのに対して、上級グレードであればLEDライトが採用されている点など、価格帯によって装備されているアイテムが異なります。
マツダ2は全車種に採用されているマツダ独自の先進安全技術「i-ACTIVESENSE」が装備されています。走行時や発進・後退時、夜間運転時など運転中の場面によって効果的な機能が細かく設定されているため安心して車を運転できるようになっています。
また、クルーズコントロールやレーンキープアシスト機能など「あったら便利」と感じる機能については上級グレードのみが選択できるなど、グレードごとに差別化されています。
中古車市場では価格だけでなく、装備面も確認した上でグレードの選択がおすすめです。
ラゲッジスペースの比較

ヤリス | 荷室高692mm×荷室長630mm×荷室幅1000mm |
マツダ2 | 荷室長700mm×荷室幅1000mm |
マツダ2のラゲッジスペースはヤリスと比較すると奥行きのある空間だということが分かります。また、ヤリスと同様に後部座席は6:4に分割されるため、シートアレンジによって使い勝手の良いラゲッジスペースに変えられます。
おすすめグレードの選び方
ここからは、「価格重視」「走り重視」「装備重視」の3つのポイントに分けて、それぞれのおすすめグレードを紹介していきます。ぜひ理想の車選びの参考にしてください。
価格重視
ここでは価格を重視する方向けにおすすめのグレードを紹介します。ヤリスであれば2WDタイプのガソリン車の中からエントリーモデルである「Xグレード」がおすすめです。排気量が他のグレード車と違って1.0Lではあるものの、日常生活の中で安全かつ快適に運転するための必要なスペックは兼ね備えています。
全グレードの中で最安値の147万円といった金額はコンパクトカーの中では随一の低価格です。中古車市場で価格を比較する場合はこの金額を目安に車選びを行いましょう。
マツダ2であれば、同様のエントリーモデルである2WDタイプであるガソリン車の「15Cグレード」がおすすめです。このグレードは重量税減税の対象になるため、税金にまつわるランニングコストを抑えられる点が魅力です。
また、エントリーモデルであっても、洗練された魂動デザインは採用されているためおしゃれな車が欲しい方にはぴったりです。こちらのグレードにおいては必要な装備や性能を兼ね備えた上で、税込価格154万8800円の価格設定です。
走り重視
ここでは走行性を重視する方向けにおすすめのグレードを紹介します。ヤリスであれば排気量が1.5Lに設定されているグレードがおすすめです。もし、加速をはじめとした走行性能に加えて燃費も重要視したい場合には、4WDタイプのハイブリッド車である「Xグレード」がお求めになりやすいグレードです。
車両価格は新車価格で税込225万6000円と同エンジンタイプのZグレードより19万円ほど安くなっているため、お得さを感じられるでしょう。
マツダ2であれば引き締まったスポーティさを楽しめる、4WDタイプのディーゼル車である「XD SPORT+」をおすすめします。本革を採用した高級感のあるインテリアに加え、マツダが誇るSKYACTIVEエンジンによるパワフルな走りが特長です。
車両価格は税込262万2400円と高めの設定ですが、快適なドライブライフのために少し奮発してみるのも良いかもしれません。
装備重視
ここでは装備を重視した場合のグレードについて紹介します。ヤリスであれば4WDタイプのハイブリッド車である「Zグレード」がおすすめです。トヨタが誇る先進的な安全性能を兼ね備えていることに加え、標準装備のよさとオプションアイテムの豊富さがおすすめのポイントです。唯一、合皮と上級ファブリックを採用できるグレードのため、高級感あふれる大人のコンパクトカーに乗りたい方にはおすすめです。
マツダ2であれば、4WDタイプのディーゼル車である「XD SPORT+」をおすすめします。こちらのグレードもヤリス同様に選択できる装備やオプションが豊富に取り揃えられています。快適なカーライフを楽しみたい場合にはぜひ選んでみてください。
※本記事は、2023年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。
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