中古車購入チェックポイント
更新日:2022.07.27 / 掲載日:2022.07.27
中古車の購入時に手付金を支払う必要はある?相場と注意点について解説
中古車を購入するにあたって、手付金の支払いを要求されることがあるかもしれません。手付金は前もって代金の一部を支払う頭金と混同されがちですが、両者は異なります。
この記事では、中古車を購入する時に要求される手付金とはどのようなお金なのかを説明します。
また、絶対に支払わないといけないのかについても説明しますので、購入を検討している方は参考にしてみてください。

中古車を購入する際、手付金を支払うように言われるかもしれません。そもそも手付金とは、どのようなお金なのでしょうか?
よく頭金と混同されますが、両者は異なるものです。頭金との違いについても、ここで詳しく解説します。
中古車はどれ一つとして、全く同じコンディションの車両はありません。欲しい車が見つかっても、ほかの誰かに取られてしまう可能性もあります。
そうなると、その車と全く同じ状態の車は他で見つけることはできません。そこで「この車を絶対に買うので、ほかの人に売らないようにしてほしい」とお店にお願いするために手付金を支払うわけです。
手付金は中古車購入時以外にも、不動産の売買契約を進めるにあたって要求されることがあります。
手付金は購入意思を証明するために支払うお金です。どのような支払方法をとっても要求されることがあります。
一方、頭金は中古車をローンで購入するときのみ要求されるお金のことです。ローンを組むにあたって代金の一部として支払います。
頭金を支払えば、ローンの借入額はその分少なくなります。返済の滞納リスクを減らして審査に通りやすくするためや返済額を少なくするために支払うお金です。
このように両者には支払う目的が異なりますので、混同しないように注意しましょう。
それぞれどのような意味合いのある手付金なのか、ここで詳しく見ていきます。
そして、中古車を購入する時の手付金とはこのうちどれが該当するかについても紹介します。
一定の条件とは、買主はすでに支払いを済ませた手付金の返還を求めないことです。一方、売主は受け取った手付金の倍額を買主に返還するのが条件になります。この条件をのめるのであれば、売買契約を一方的に解約できます。
中古車売買の時に手付金を要求されたのであれば、この解約手付と考えましょう。
契約書を交わす前に売買に関する口約束をすることがありますが、口約束の場合、言った言わないの水掛け論に発展する恐れがあります。このようなトラブルを回避するために、解約手付を要求することが多いです。
もし買主が契約書に書かれている内容に違反した場合、手付金が違約金として売主側に支払われることになります。逆に、もし売主側が契約書に違反する何らかのことをした場合、買主側に受け取った手付金の返還と同額の金額を違約金として支払わないといけません。
違約手付は、契約時に売主側と買主側との同意があって初めて成立します。
もし違約手付に関する規定が契約書の中にあれば、何が違約に該当するか確認をとっておきましょう。売主と買主との間に認識のずれがあると、後々トラブルに発展しかねません。
また、違約手付金は一種の担保のようなものです。違約の内容によっては違約手付とは別に損害賠償請求される可能性があるので、注意してください。
不動産売買の場合、いつ契約が成立したのか分かりにくい側面があります。売買契約が締結されるまでに、何度も商談を重ねるためです。そこで、いつから契約が有効かを明確にする目的で手付金を支払います。
証約手付は不動産契約で用いられる手付金です。そのため、中古車売買の際に証約手付として手付金を支払うことは、まずありません。

中古車購入時に手付金を要求される可能性がありますが、100%請求されるわけではありません。
中古車を購入する方法はいくつかあります。どの方法をとるかによって手付金が必要かどうかが変わってくるので、ここで詳しく見ていきます。
日本全国にチェーン展開している大手の場合、手付金を請求しないところが多いです。また、中古車販売店の場合は手付金ではなく「申込金」を請求するところもあります。
申込金とは、買主が該当の中古車を購入する意思を示すために支払われるお金です。ここまでは手付金と一緒ですが、申込金の場合は売り手側にお金を預ける形になります。お金を預けることで、対象の中古車を優先的に購入できる権利が得られるということです。
しかし、売買取引が成立したわけではないので、キャンセルした場合でも返金されるケースが多いです。
オークション代行とは、中古車のオークション会場でほしい車両を入札して購入するシステムです。
オークションは業者専用なので、本来であれば個人がオークションで車を購入することはできません。そこで、オークションに参加資格を持った業者が個人に代わって、入札に参加するサービスとなっています。
オークション代行の場合、依頼した時点で手付金を請求されます。サービスを通じて中古車を購入できた場合、手付金はその車両の購入代金の一部に充当されます。
一方、オークション代行サービスを利用しても欲しい中古車が落札できなかった場合は、手付金は返金されるのが一般的です。しかし、オークションに参加するにあたっての手数料が発生するので、その分は差し引かれて返金されます。
手付金の取り扱いについては、事前に業者に確認しておくと安心です。
ネットオークションやフリマアプリの普及で、近年では個人間売買で中古車をやり取りする事例も出てきています。売主からしてみると、取り引きする金額は安いものではありません。中古車を渡して代金が支払われないといったトラブルを回避するために、手付金を請求するケースも見られます。
しかし、個人売買の手付金はトラブルも起こりやすいので注意が必要です。手付金は金額などのルールが設けられていません。
もし手付金を支払うのであれば、後々払った払わなかったなどのトラブルを回避するために領収書を発行してもらいましょう。紙にして残しておけば、トラブルの発生リスクを軽減できます。

中古車の手付金はいくらになるのか、気になる方も多いでしょう。手付金には決まったルールはなく、買主と売主の双方が納得した金額であればいくらでもかまいません。
一般的に言われているのが、購入代金の10~20%を手付金として支払うというものです。もし200万円の中古車を購入するのなら、20~40万円を手付金として支払うことが多いです。
売買契約が成立した場合、支払った手付金は購入代金の一部に充当されます。もし200万円の中古車を購入する際に20万円の手付金を支払ったら、残りの180万円を支払えばいいということです。
手付金を請求された場合、お店側に「いくら支払わないといけないのか」をきちんと確認しておきましょう。
近年の中古車業界の傾向として、手付金は請求しない方向に進みつつあります。2000年くらいまでは、中古車を購入する前に手付金を支払うのが慣習となっていました。
しかし、手付金にはルールがなく、曖昧な扱いでした。意味合いも金額もお店によってまちまちで、グレーゾーンな印象を持たれています。
そこで、グレーな印象を払拭するために、大手中古車販売店を中心に手付金を禁止するお店も増えてきています。しかし、販売店によっては手付金を請求するところもあるようです。

もし中古車を購入するにあたって手付金を請求されたら、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
それは、契約がキャンセルされた場合の手付金の取り扱いや、クーリングオフとの関係についてです。
ここからは、手付金に関する注意点について、いくつか紹介します。これから中古車を購入したいと思っているのなら、以下の4項目は必ずチェックしておきましょう。
タイミングによっては返金だけでなく、キャンセルもできない場合もあります。そのタイミングとは、契約履行されるかどうかです。
まだ契約履行される前の段階であればキャンセルは可能ですが、すでに支払っている手付金は放棄しなければなりません。契約履行された後であれば、キャンセルは一切できなくなります。
このことを十分認識した上で、中古車を購入するかどうか決めましょう。
中古車販売店でよく言われる名目は、「手付金」と「申込金」です。その他にも、お店によっては「頭金」「内金」「申込証拠金」「申込保証金」と呼んでいる場合があります。
中古車を購入する際には税金などの諸費用が発生するので、見積書を作成してもらえるでしょう。見積書をチェックする際には、総額だけでなく、その内訳も確認してください。見慣れない名目があれば、手付金のことかもしれません。
また、手付金は通常キャンセルしても返金されませんが、預り金の申込証拠金は返金される場合が多いです。しかし、全てのお店がそうとは限らないので、支払う前に販売店に確認しておきましょう。
クーリングオフとは、一定期間であれば一方的に契約解除できる制度のことです。
しかし、中古車の購入はクーリングオフの対象外となります。クーリングオフは訪問販売など、きちんと考える時間を与えずに商品を購入するような場合に適用されます。
中古車購入は自分でお店に出向き、よく検討して購入できるケースがほとんどです。そのため、クーリングオフは適用されず、一方的に契約破棄して返金を求められません。
その上、契約履行した後は手付金を放棄してもキャンセルできないこととなっています。それでもキャンセルを希望すると損害賠償を請求される恐れがあるので、慎重に契約しましょう。
しかし、落札して買主側の事情でキャンセルした場合には、手付金は戻ってこないので注意してください。
また、オークション代行業者で中古車を購入する場合、手付金の金額に幅があります。5万円というところもあれば、100万円近い金額を請求する場合もあります。これはオークション代行業者によって、資金力がピンキリだからです。
もしオークション代行業者を利用するのであれば、あらかじめ手付金がいくらになるのか確認しておきましょう。

近年では、日本でもキャッシュレス決済がかなり普及しています。普段の買い物では、クレジットカードなどキャッシュレス決済を利用しているという方も多いでしょう。
ここからは、中古車の手付金を支払う際にクレジットカード決済が可能なのかについてみていきます。
お店によっては車の代金はクレジットカード決済ができませんが、頭金や手付金などの代金の一部をカード払いにできるところもあります。この場合、残額は現金で支払うことになるでしょう。
また、お店によっては分割払いやリボ払いにする条件で残額もクレジットカード決済できるところもあります。
もし手付金の支払にクレジットカード決済をしたい場合は、可能かどうかをお店の人に聞いておきましょう。
中古車のような高額な買い物をする際にクレジットカードを利用すれば、まとまったポイントを一気に獲得できるかもしれません。
例えば、200万円の中古車を購入し、その10%分の20万円を手付金として請求されたと仮定します。これを還元率1%のクレジットカードで決済するとどうなるでしょう。
20万円の1%なので、2,000円分のポイントを獲得できる計算です。かなり大きなポイントとなるため、利用しない手はありません。
中古車購入に必要な資金を貯めるまでに時間がかかると、その間に欲しい車を他の誰かが買ってしまう可能性があります。欲しい車があって、今すぐ資金が用意できなければ、カードを活用するといいでしょう。
クレジットカードは、毎月決まった日に代金を指定の口座から引き落とされますが、この日付を利用者側で自由に決められるものもあります。
このように支払日の融通が利くのもメリットの一つです。給料日の後に支払日を設定すれば、代金を支払えなくなるリスクを低減できます。
この記事では、中古車を購入する時に要求される手付金とはどのようなお金なのかを説明します。
また、絶対に支払わないといけないのかについても説明しますので、購入を検討している方は参考にしてみてください。
中古車購入時の手付金とは?

よく頭金と混同されますが、両者は異なるものです。頭金との違いについても、ここで詳しく解説します。
購入意思を伝えるためのお金
手付金は中古車に限らず売買契約を交わすときに支払う可能性のあるお金です。「本気で商品を購入したい」という意思表示をするために、代金の一部を売り手側に支払うお金になります。中古車はどれ一つとして、全く同じコンディションの車両はありません。欲しい車が見つかっても、ほかの誰かに取られてしまう可能性もあります。
そうなると、その車と全く同じ状態の車は他で見つけることはできません。そこで「この車を絶対に買うので、ほかの人に売らないようにしてほしい」とお店にお願いするために手付金を支払うわけです。
手付金は中古車購入時以外にも、不動産の売買契約を進めるにあたって要求されることがあります。
頭金との違い
中古車を購入するときに代金の一部を支払うというと、頭金と混同する方もいるかもしれません。支払うタイミングが一緒なので同じものと捉えやすいですが、両者はその性質が異なります。手付金は購入意思を証明するために支払うお金です。どのような支払方法をとっても要求されることがあります。
一方、頭金は中古車をローンで購入するときのみ要求されるお金のことです。ローンを組むにあたって代金の一部として支払います。
頭金を支払えば、ローンの借入額はその分少なくなります。返済の滞納リスクを減らして審査に通りやすくするためや返済額を少なくするために支払うお金です。
このように両者には支払う目的が異なりますので、混同しないように注意しましょう。
手付金の種類
手付金は大きく3種類に分類されます。それは、「解約手付」「違約手付」「証約手付」です。それぞれどのような意味合いのある手付金なのか、ここで詳しく見ていきます。
そして、中古車を購入する時の手付金とはこのうちどれが該当するかについても紹介します。
解約手付
解約手付とは、一定の条件を満たせば売主と買主どちらかの意思で解約できるための手付金です。一定の条件とは、買主はすでに支払いを済ませた手付金の返還を求めないことです。一方、売主は受け取った手付金の倍額を買主に返還するのが条件になります。この条件をのめるのであれば、売買契約を一方的に解約できます。
中古車売買の時に手付金を要求されたのであれば、この解約手付と考えましょう。
契約書を交わす前に売買に関する口約束をすることがありますが、口約束の場合、言った言わないの水掛け論に発展する恐れがあります。このようなトラブルを回避するために、解約手付を要求することが多いです。
違約手付
違約手付とは、契約における債務不履行が発生した場合、違約金を支払うという目的の手付金です。もし買主が契約書に書かれている内容に違反した場合、手付金が違約金として売主側に支払われることになります。逆に、もし売主側が契約書に違反する何らかのことをした場合、買主側に受け取った手付金の返還と同額の金額を違約金として支払わないといけません。
違約手付は、契約時に売主側と買主側との同意があって初めて成立します。
もし違約手付に関する規定が契約書の中にあれば、何が違約に該当するか確認をとっておきましょう。売主と買主との間に認識のずれがあると、後々トラブルに発展しかねません。
また、違約手付金は一種の担保のようなものです。違約の内容によっては違約手付とは別に損害賠償請求される可能性があるので、注意してください。
証約手付
証約手付とは、売買契約の成立を証明するために支払われる手付金です。不動産売買で支払われる手付金で多く見られます。不動産売買の場合、いつ契約が成立したのか分かりにくい側面があります。売買契約が締結されるまでに、何度も商談を重ねるためです。そこで、いつから契約が有効かを明確にする目的で手付金を支払います。
証約手付は不動産契約で用いられる手付金です。そのため、中古車売買の際に証約手付として手付金を支払うことは、まずありません。
中古車を購入する時に手付金の支払いは必要?

中古車を購入する方法はいくつかあります。どの方法をとるかによって手付金が必要かどうかが変わってくるので、ここで詳しく見ていきます。
中古車販売店はまちまち
中古車販売店で中古車を購入した際、手付金が必要になるかはケースバイケースです。日本全国にチェーン展開している大手の場合、手付金を請求しないところが多いです。また、中古車販売店の場合は手付金ではなく「申込金」を請求するところもあります。
申込金とは、買主が該当の中古車を購入する意思を示すために支払われるお金です。ここまでは手付金と一緒ですが、申込金の場合は売り手側にお金を預ける形になります。お金を預けることで、対象の中古車を優先的に購入できる権利が得られるということです。
しかし、売買取引が成立したわけではないので、キャンセルした場合でも返金されるケースが多いです。
オークション代行は支払うケースが多い
オークション代行サービスを利用する場合、手付金を請求される可能性が高いです。オークション代行とは、中古車のオークション会場でほしい車両を入札して購入するシステムです。
オークションは業者専用なので、本来であれば個人がオークションで車を購入することはできません。そこで、オークションに参加資格を持った業者が個人に代わって、入札に参加するサービスとなっています。
オークション代行の場合、依頼した時点で手付金を請求されます。サービスを通じて中古車を購入できた場合、手付金はその車両の購入代金の一部に充当されます。
一方、オークション代行サービスを利用しても欲しい中古車が落札できなかった場合は、手付金は返金されるのが一般的です。しかし、オークションに参加するにあたっての手数料が発生するので、その分は差し引かれて返金されます。
手付金の取り扱いについては、事前に業者に確認しておくと安心です。
個人売買はトラブルに注意
個人売買の場合、手付金が請求されるかはケースバイケースです。ネットオークションやフリマアプリの普及で、近年では個人間売買で中古車をやり取りする事例も出てきています。売主からしてみると、取り引きする金額は安いものではありません。中古車を渡して代金が支払われないといったトラブルを回避するために、手付金を請求するケースも見られます。
しかし、個人売買の手付金はトラブルも起こりやすいので注意が必要です。手付金は金額などのルールが設けられていません。
もし手付金を支払うのであれば、後々払った払わなかったなどのトラブルを回避するために領収書を発行してもらいましょう。紙にして残しておけば、トラブルの発生リスクを軽減できます。
手付金の相場はどのくらい?

一般的に言われているのが、購入代金の10~20%を手付金として支払うというものです。もし200万円の中古車を購入するのなら、20~40万円を手付金として支払うことが多いです。
売買契約が成立した場合、支払った手付金は購入代金の一部に充当されます。もし200万円の中古車を購入する際に20万円の手付金を支払ったら、残りの180万円を支払えばいいということです。
手付金を請求された場合、お店側に「いくら支払わないといけないのか」をきちんと確認しておきましょう。
現在、手付金は減少傾向にある
手付金は購入するときに支払いが義務付けられているわけではなく、法律でも支払いが明記されているわけではありません。近年の中古車業界の傾向として、手付金は請求しない方向に進みつつあります。2000年くらいまでは、中古車を購入する前に手付金を支払うのが慣習となっていました。
しかし、手付金にはルールがなく、曖昧な扱いでした。意味合いも金額もお店によってまちまちで、グレーゾーンな印象を持たれています。
そこで、グレーな印象を払拭するために、大手中古車販売店を中心に手付金を禁止するお店も増えてきています。しかし、販売店によっては手付金を請求するところもあるようです。
中古車の手付金の注意点

それは、契約がキャンセルされた場合の手付金の取り扱いや、クーリングオフとの関係についてです。
ここからは、手付金に関する注意点について、いくつか紹介します。これから中古車を購入したいと思っているのなら、以下の4項目は必ずチェックしておきましょう。
①キャンセルしても原則返金はなし
中古車販売店で手付金を支払った場合、買主側の都合でキャンセルした場合は原則返金されません。しかし、ここで注意しなければならないのがタイミングです。タイミングによっては返金だけでなく、キャンセルもできない場合もあります。そのタイミングとは、契約履行されるかどうかです。
まだ契約履行される前の段階であればキャンセルは可能ですが、すでに支払っている手付金は放棄しなければなりません。契約履行された後であれば、キャンセルは一切できなくなります。
このことを十分認識した上で、中古車を購入するかどうか決めましょう。
②販売店によって手付金の名称は異なる
中古車販売店によっては「手付金」と呼ばずに、実質手付金を請求する場合もあります。中古車販売店でよく言われる名目は、「手付金」と「申込金」です。その他にも、お店によっては「頭金」「内金」「申込証拠金」「申込保証金」と呼んでいる場合があります。
中古車を購入する際には税金などの諸費用が発生するので、見積書を作成してもらえるでしょう。見積書をチェックする際には、総額だけでなく、その内訳も確認してください。見慣れない名目があれば、手付金のことかもしれません。
また、手付金は通常キャンセルしても返金されませんが、預り金の申込証拠金は返金される場合が多いです。しかし、全てのお店がそうとは限らないので、支払う前に販売店に確認しておきましょう。
③クーリングオフは適用されない
中古車の購入をキャンセルするにあたって、クーリングオフ制度が利用できるのではと考える方もいるでしょう。クーリングオフとは、一定期間であれば一方的に契約解除できる制度のことです。
しかし、中古車の購入はクーリングオフの対象外となります。クーリングオフは訪問販売など、きちんと考える時間を与えずに商品を購入するような場合に適用されます。
中古車購入は自分でお店に出向き、よく検討して購入できるケースがほとんどです。そのため、クーリングオフは適用されず、一方的に契約破棄して返金を求められません。
その上、契約履行した後は手付金を放棄してもキャンセルできないこととなっています。それでもキャンセルを希望すると損害賠償を請求される恐れがあるので、慎重に契約しましょう。
④オークション代行業者の場合は返金が可能なこともある
オークション代行業者の場合は中古車を落札できなかった場合手付金が返還されるかもしれません。ただし、返金される場合は手数料分は差し引かれるのが一般的です。しかし、落札して買主側の事情でキャンセルした場合には、手付金は戻ってこないので注意してください。
また、オークション代行業者で中古車を購入する場合、手付金の金額に幅があります。5万円というところもあれば、100万円近い金額を請求する場合もあります。これはオークション代行業者によって、資金力がピンキリだからです。
もしオークション代行業者を利用するのであれば、あらかじめ手付金がいくらになるのか確認しておきましょう。
中古車の手付金支払いでクレジットカードは使える?

ここからは、中古車の手付金を支払う際にクレジットカード決済が可能なのかについてみていきます。
お店によっては認めているところも
中古車の手付金支払いでクレジットカード決済を認めているかどうかは、販売店によって異なります。お店によっては車の代金はクレジットカード決済ができませんが、頭金や手付金などの代金の一部をカード払いにできるところもあります。この場合、残額は現金で支払うことになるでしょう。
また、お店によっては分割払いやリボ払いにする条件で残額もクレジットカード決済できるところもあります。
もし手付金の支払にクレジットカード決済をしたい場合は、可能かどうかをお店の人に聞いておきましょう。
クレジット決済のメリット①ポイントが貯まる
もし中古車の手付金支払いがクレジットカードでできれば、ポイントを貯められます。ほとんどのクレジットカードで、一定の還元率でポイントを貯められるプログラムを採用しています。中古車のような高額な買い物をする際にクレジットカードを利用すれば、まとまったポイントを一気に獲得できるかもしれません。
例えば、200万円の中古車を購入し、その10%分の20万円を手付金として請求されたと仮定します。これを還元率1%のクレジットカードで決済するとどうなるでしょう。
20万円の1%なので、2,000円分のポイントを獲得できる計算です。かなり大きなポイントとなるため、利用しない手はありません。
クレジット決済のメリット②後払いができる
クレジットカードを利用して手付金を支払うメリットとして、後払いが可能という点もメリットです。手持ちの現金がなくても、クレジットカード払いにすればすぐに欲しい中古車を購入できます。中古車購入に必要な資金を貯めるまでに時間がかかると、その間に欲しい車を他の誰かが買ってしまう可能性があります。欲しい車があって、今すぐ資金が用意できなければ、カードを活用するといいでしょう。
クレジットカードは、毎月決まった日に代金を指定の口座から引き落とされますが、この日付を利用者側で自由に決められるものもあります。
このように支払日の融通が利くのもメリットの一つです。給料日の後に支払日を設定すれば、代金を支払えなくなるリスクを低減できます。
まとめ
①手付金とは中古車購入の意思を示すために支払うもの
②お店によって手付金の対応は異なるが、近年は減少傾向にある
③手付金の相場は車両価格の10~20%程度
④オークション代行では手付金を支払うことが多い
⑤手付金を支払った後でキャンセルした場合は返金されないことが多いので注意が必要
⑥お店によってはクレジット決済に対応しているところも
この記事の画像を見る