中古車購入ガイド
更新日:2022.03.10 / 掲載日:2022.03.10
ダイハツ ムーヴ(6代目)の中古車選びで知っておきたい特徴とグレード構成

軽自動車の寸法を維持しながら、背の高いボディが与えられたスズキ ワゴンR。そのキャラクターは画期的で、1993年の発売以降たちまち大ヒットした。そんなワゴンRの成功を受け、直後にデビューしたのがダイハツ ムーヴ。パッケージングはワゴンRとよく似ており、1600mmを超える車高の四角いボディは、軽自動車ながらも広々としていた。そのコンセプトはモデルチェンジを重ねても守られており、2014年には6代目(LA150/LA160S)が登場。今回は、そんな6代目ムーヴに注目し、改良遍歴や装備内容を紹介していこう。
ダイハツ ムーヴ(6代目)ってどんなクルマ?


2014年12月、フルモデルチェンジを受けて6代目になったダイハツ ムーヴ。新型は、サイドアウターパネルの全面厚板ハイテン化を行い、ボディ骨格全体で力を受け止める構造を採用。20kgもの軽量化を実現しながら、高剛性で高い衝突安全性を確保している。足まわりは、リアサスペンションやストラットの剛性アップ、ブッシュの特性見直し、スプリングとアブソーバー特性の最適化、ブレーキフィールの向上などさまざまな箇所が改良され、フラットで快適な乗り心地を実現。また、水抜き穴の数を減らしたり吸音材の配置を見直すことで、静粛性も大幅に高められた。
エクステリアは、大型化したヘッドランプ、存在感のあるフロントグリルを採用し、ディテールの質感もアップ。また、ムーヴカスタムにダークメッキグリルを採用した「ハイパー」グレードが追加され、押し出し感の強い外観を演出。インテリアは、ムーヴでは3トーンインテリア、ダークグレー×ホワイトのインパネにブラックシートを組み合わせたインテリアパックをオプションで設定するほか、全車タコメーターを標準装備。ムーヴカスタムは、専用のシルバーヘアライン調インパネ、立体ファブリック&ファインタッチシートを採用。また、軽自動車では初の多機能TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイを設定したこともトピックである。
パワートレインは、従来通り自然吸気とターボを両方設定。前者は27.4km/L、後者は31.0km/Lの低燃費を実現。安全面では、衝突回避支援システム「スマートアシスト」に、後方誤発進抑制制御機能を追加し、バック時のペダル踏み間違いによる事故被害を軽減している。そのほか、LEDランプをムーヴカスタムに標準、ムーヴにオプション設定し、夜間視認性もアップ。全方位で進化したのが6代目ムーヴというわけだ。
改良遍歴は?
2015年4月、一部改良によりスマートアシストが「II」に進化。これは、新機能として「衝突警報機能(対歩行者)、「車線逸脱警報機能」を追加。さらに衝突回避支援ブレーキの作動速度を約4~50km/hに拡大するなど、従来の機能も性能が高められた。
2016年6月には、手頃な価格の「カスタムX スペシャル」を設定。また、ムーヴカスタムのハイパー系グレードでは、インテリア加飾などを一部仕様変更。インパネガーニッシュとドアオーナメントパネルの加飾をグロッシーブラッククロスとするなど、質感を向上。そのほか、全車にオートライトの点灯タイミングを早める仕様変更も行われた。
2017年8月、マイナーチェンジを受けた。エクステリアのデザインを一新し、上質でより存在感の強さが増した。特にムーヴカスタムでは、新開発の多灯薄型LEDヘッドランプ、クリアタイプのインナーレンズを採用したリアコンビランプの採用など、ワンランク上の品質を実現。インテリアは、新デザインのインパネのほか、リアシートのラゲッジ側にもシートのスライドレバーを設定することで使い勝手も高められた。また、スマートアシストは「III」に進化。パノラマモニターを導入したことで、安心感がさらに増している。
ダイハツ ムーヴ(6代目)の主要グレード

グレード構成は、大きく分けるとL系、X系、カスタムX系、カスタムRS系で構成される。ターボはX系、カスタムRS系に設定。またスマートアシスト搭載車はグレード名に「SA」と表記されるので覚えておきたい。また、全グレード2WDと4WDから選択可能だ。ここでは各グレードの装備内容を紹介したい。
ベーシックな「L」系
ムーヴのなかで最もシンプルなのがL系グレード。デュアルSRSエアバッグ、ヒルホールドシステムなどの安全装備が標準となるほか、スマートアシスト搭載車も設定。パワートレインは自然吸気のみ。スーパーUVカットガラス(フロントウインドウ)、スモークドアガラス、ヘッドランプ自動消灯システムは標準装備となる。
ターボも選べる「X」系
上級グレードのXは、キーフリー連動のオート格納式ドアミラー、運転席シートリフター、エアコンレジスターガーニッシュ、助手席アンダートレイ、プッシュスタートボタン、キーフリーシステムなどの快適装備が充実。足まわりは14インチアルミホイールが標準で装着される。なお、パワートレインは自然吸気のほか、ターボも選択可能となっている。
カスタムの自然吸気モデル「カスタムX」
専用エクステリアを持つカスタム系グレードのベースモデル。LEDヘッドランプ、専用エクステリアなどで標準のムーヴとは異なるデザインが特徴。インテリアは、フロントコンフォートベンチシート、センターアームレスト、フルファブリックシート、グロッシーブラッククロスのインパネなど、高級感のある仕立ても魅力だ。
カスタムの最上級モデル「カスタムRS」
ムーヴのなかで最上級モデルとなるのがカスタムRS系グレード。ドアアウターハンドルがメッキとなるほか、フロントLEDイルミネーションランプ、15インチアルミホイールを装着。インテリアは、ディープマルーンのインパネガーニッシュ、プレミアムシャインブラックのドアアームレスト、本革巻き/シルバー加飾のインパネセンターシフト、本革巻ステアリング、レザー×ファブリックシートなどで高級感を高めている。パワートレインはターボのみ。
※上の記述は、2022発売モデルについてまとめたもの。年式によって装備内容が異なる場合があります。
まとめ

使い勝手のよいパッケージングは6代目でも健在。それでいながら、一段と質感を高めて軽自動車の枠を超えたプレミアム性を備えたのがこの世代の魅力となっている。従来同様2つのエクステリアから選べるので、好みに応じて選べるのは嬉しい。またパワートレイン、駆動方式も選択可能なので、自分にぴったりの1台を見つけたい。

ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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