中古車購入ガイド
更新日:2022.03.16 / 掲載日:2022.03.10
ウナ丼のエンスー的クルマチェック!
クルマは単なる道具ではない。熱狂的なカーフリークにとっては、そばにあるだけで日々の生活に潤いをもたらす、いわば恋人のような存在だ。そんな魅力を持ったクルマたちを紹介していこう!
(掲載されている内容はグー本誌2022年4月号の内容です)

登録者数27万人、約1億回再生を誇る有名クルマ系YouTuber。独特の視点とテンポで繰り広げられるクルマ紹介動画は必見だ。国産、輸入車ともに精通する。愛車は動画にも登場する空冷ビートル。
【今月のクルマ】[TOYOTA]MR2

後期ターボモデルは245㎰を発揮
車体の中央近くにエンジンを搭載するミッドシップレイアウトを採用する本格スポーツモデル。直列4気筒の2ℓエンジンを採用し、NAとターボを用意する。後期ターボモデルの最高出力は245㎰。
●中古車価格帯 68万円〜599.9万円
●新車(当時)価格 215万円〜309.5万円
●グーネット登録台数 82台
【SPEC】●全長×全幅×全高:4170×1695×1235㎜●ホイールベース:2400㎜●エンジンタイプ:直列4気筒DOHCインタークーラーターボ●排気量:1998㏄●最高出力:245㎰/6000rpm●最大トルク:31.0㎏-m/4000rpm●トランスミッション:5MT●サスペンション:前・後: ストラット・ストラット●ブレーキ 前・後:ベンチレーテッドディスク・ベンチレーテッドディスク●タイヤサイズ 前・後:195/55R15・225/50R15 ※1997年式GT・5MTモデル

横置きミッドシップという理想に本気で挑んだトヨタ渾身の1台!
いい天気ですね〜。今回はトヨタのミッドシップスポーツ、MR2に試乗していただこうと思います。
ウナ丼:今見ても抜群にカッコいいですよね。じつはこのクルマ、アメリカ市場を意識した作りだったりします。だから大柄な人が乗っても窮屈だと感じないほど車内は広々しているし、乗降性もいいんですよ。
編集部:たしかにスポーティな見た目から想像できないほど快適でした。
ウナ丼:リアの角が丸まっているのも、アメリカ人好みだったりします。
編集部:タレ尻のような独特なフォルムですね。ニッサンのJフェリーと似てるような、似てないような。
ウナ丼:またマニアックなクルマをぶっ込んできましたね。なだらかなラインなので、空力的にも優れているように見えませんか?
編集部:スムーズに空気が流れてくれそうに見えます。
ウナ丼:じつはその逆で、全然よくなかったんです。最終テストのためアウトバーンに持ち込んだら、高速域でクルマの挙動が不安定なことがわかり急きょウイングを付けたとか。
編集部:へ〜、見た目じゃわからないもんですね。
ウナ丼:今でこそプリウスみたいにエッジが付いているほうが空力的には有利だと知られていますが、当時はわからなかったんでしょうね。それはそうと、じつは私、このMR2にロマンを感じているんですよ。
編集部:ロマンですか……。いったい何にでしょう?
ウナ丼:トヨタの心意気にです。横置きエンジンのミッドシップスポーツを作り続けたことに、深く感銘を受けています。初代のAW10/11とこのSW20。そして車名こそ違いますがMR-Sと3世代にわたって難題に挑み続けたのは世界中でトヨタだけなはずです。
編集部:たしかにあまり聞いたことがありませんね。ミッドシップって特別なクルマって感じがします。
ウナ丼:でしょ〜。パッケージ的にはやはり難しいんですよね。トヨタは、それを手頃な価格帯でやってのけようとした。超難関な数式に挑み続けていたようなもんです。
編集部:そういえば、SW20の初期型は、限界時の挙動がピーキーだと叩かれていたような気が……。
ウナ丼:リアサスの作りを改良するなど対応をしていましたよね。ただ、一定以上の速度域では腕が求められるクルマなのはたしかなようです。
編集部:やはり根本的に無理があったということなんでしょうか?
ウナ丼:いやSW20はGT選手権にも出ていて速かったんですよ。カッコよくてパワフル。速くて室内は広いなんて最高じゃないですか。3世代続いたなかでも、一番理想に近づいたのはSW20だと思っていますよ。
「ウナ丼がチェック!」ここが凄いぜ!! SW20・MR2



1.エンジンをキャビン後方に搭載。走行風が取り込みにくく熱気がこもりがちのため、エンジンルーム内の温度を測るためのセンサーや空気を送り込むファンを装備する。ターボモデルのフードは凸面形状。NAは平板だ。 2.車内は意外なほどに広く視界も良好。Tバールーフ付きもあった。また燃料タンクが車体中央にあるため燃料の増減による走りへの影響が少ないのも利点だ。 3.尻下がりのデザインも特徴的。アメリカ人はウイングレスで乗るオーナーも多いため、ハイマウントストップランプはウイングではなく、ルーフ後方に設置される。
購入時はココを気にしたい……

前期型のルックスにも注目なのだ
3型(1993年11月〜)以降は最高出力が245㎰に向上するなど進化。写真の後期型が人気だが、ブラックモールなどを採用する前期のスタイルもクラシカルな雰囲気で渋い。予算と好みで選択しよう。
クイックに曲がるしトラクションの掛かりも最高。エンジンも刺激的。ピーキーってのは、法定速度をはるかに超えた領域なんでしょうね。トヨタが本気で作ってくれたMRだけあり、めちゃくちゃおもしろいです。特上おかわりで!
MR2も見れる! ウナ丼さんの動画はこちらから!
ウナ丼 STRUT エンスーCARガイド
https://www.youtube.com/user/enthucarguide1
判定:特上!

