中古車購入ガイド
更新日:2022.03.17 / 掲載日:2022.01.08
ウナ丼のエンスー的クルマチェック!
クルマは単なる道具ではない。熱狂的なカーフリークにとっては、そばにあるだけで日々の生活に潤いをもたらす、いわば恋人のような存在だ。そんな魅力を持ったクルマたちを紹介していこう!
(掲載されている内容はグー本誌2022年2月号の内容です)

登録者数27万人、約1億回再生を誇る有名クルマ系YouTuber。独特の視点とテンポで繰り広げられるクルマ紹介動画は必見だ。国産、輸入車ともに精通する。愛車は動画にも登場する空冷ビートル。
【今月のクルマ】[ホンダ]インテグラ タイプR

ホンダのこだわりが炸裂した名車
専用チューニングされたB18CエンジンはNAながら200㎰/8000rpmを発揮。レース用エンジンのような吹け上がりをみせる。後期型ではエキマニが4-1タイプに変更されるなど改良された。
●中古車価格帯 129.8万円〜889.8万円
●新車(当時)価格 235.8万円
●グーネット登録台数 57台
※グーネット 2021年12月調べ。(DB、DC系)
【SPEC】●全長×全幅×全高:4380×1695×1330㎜ ●ホイールベース:2570㎜ ●エンジンタイプ:直列4気筒DOHC ●排気量:1797㏄ ●最高出力:200㎰/8000rpm ●最大トルク:19.0㎏-m/6200rpm ●トランスミッション:5MT ●サスペンション:前・後: ダブルウィッシュボーン・ダブルウィッシュボーン ●ブレーキ 前・後:ベンチレーテッドディスク・ディスク ●タイヤサイズ 前・後:215/45ZR16・215/45ZR16 ※DC2中・後期型

タイプR伝説はここから始まった、やり過ぎ感満載のFFスポーツ
YouTuberのウナ丼さんに、気になるエンスー車の魅力を深掘りしてもらうこの企画。今回も超ホットです。なにせホンダが手掛けたあのクルマですから……
ウナ丼:チャンピオンシップホワイトのボディカラーに真っ赤なレカロシート。みんな大好き、DC2インテグラ タイプRじゃないですか!
編集部:そうです、ウナ丼さんをうならせるためにご用意しました。
ウナ丼:ストライクです。でも、そのルーツとなった丸目4灯の3代目インテグラって、めちゃくちゃ不人気だったんですよね。米国ホンダの意見を取り入れて自信を持って送りだしたのに日本では全然うけず、わずか2年でマイナーチェンジを余儀なくされたんです。
編集部:たしかに丸目のモデルが最初はあったような……。
ウナ丼:その販売不振だったインテグラのテコ入れのために投入されたのが、インテRだったんです。私は、このクルマこそが、タイプR伝説の始まりではないかと思っています。
編集部:あれ、NSXタイプRが最初ではないのですか?
ウナ丼:正確にいうと、最初のモデル名はNSX Rだったんです。そして、その考えやノウハウをFFのインテグラに注入したのがタイプRでした。つまりNSX Rのような(タイプの)Rだったのではないかと。あくまで私の想像ですが……。
編集部:へ〜。そう言われてみると、そんな気がしてきますね。
ウナ丼:ベースとなったインテグラSiRですらリッター100psのVTECエンジンを載せてしまっているものだから大変。タイプRは、もはやレースカーのようなノリになっています。完全にやり過ぎです!
編集部:1.8ℓNAで200psですもんね。ハンパないです。
ウナ丼:高圧縮ピストンや強化バルブスプリングを採用したり、バルブ軸を細くするなど、芸が細いんですよ。職人が手作業で行っていたというポート研磨も、そこまでやるかと話題になりました。
編集部:まさにレースエンジンを製作するのと同じ内容ですもんね。
ウナ丼:そのほかスロットル径の拡大やインマニのシングルポート化、エアインテークの外気導入など、挙げるとキリがありません。余計なお世話ですが、本当に利益が出ていたのか心配になってしまうほどです。
編集部:コストを考えると、今では絶対にできないクルマですね。マニア心をくすぐります!
ウナ丼:中古車価格も上昇中ですが、ギリギリ手が届く範囲かと思います。ぜひ手に入れてホンダスピリットの神髄を味わってみてください。
「ウナ丼がチェック!」ここが凄いぜ!! インテグラ タイプR



1.ベースとなったSiR用のB18Cエンジンでも、すでにF1並みのピストンスピードを達成。タイプR用ではさらに各部をチューンナップしている。エンジン内はもちろん吸・排気系にいたるまで専用パーツを注入し、高回転化。レブリミットを400rpm引き上げている。 2.ダンパーやスプリング、スタビ、ブッシュも強化。さらにヘリカルLSDも投入され、グイグイと曲がる。まさにハンドリングマシンの極みだ。 3.室内は意外なほどにゆとりある設計で、大人4人が余裕で乗れる。しかもNAだけに割と燃費もいい。実用性の高さもインテRが売れた理由だろう。
購入時はココを気にしたい……

雨漏りしていないか要チェック!
丈夫で壊れにくいインテRだけど、経年劣化で雨漏りするケースも。スペアタイヤの窪みに雨水が溜まりがちなので要確認だ。なおタイプRはスペアタイヤのカバーまで軽量なプラスチック製だったりする。
判定:特上!


街なかではアクセルを踏み切れない程のパワー感ですね。高回転までキレイに回って楽しすぎです。しかも振動が少ないのにはビックリ。エンジンマウントが5点留めっていうのも効いているんでしょうか。文句なしの美味でした!
インテグラ タイプRも見れる! ウナ丼さんの動画はこちらから!
ウナ丼 STRUT エンスーCARガイド
https://www.youtube.com/user/enthucarguide1