中古車購入ガイド
更新日:2021.11.15 / 掲載日:2021.11.05
トヨタ ハリアー(3代目/U60系)の中古車選びで知っておきたい特徴とグレード構成

1997年、プレミアムSUVとしてデビューしたトヨタ ハリアー。その当時、SUVといえば悪路走破性能を高めたオフローダーが一般的だった。一方ハリアーは、乗用車のプラットフォームをベースに、ハイトな車高と高級な内外装を備えていたのが特徴。オフロード走行よりも、オンロードでの快適性を重視したコンセプトは斬新で、他のメーカーも続々とプレミアムSUVのジャンルに進出。それゆえ、ハリアーは現在のSUVブームの礎となったモデルである。今回は、3代目(U60系)の改良遍歴とグレード別装備内容を紹介していこう。
トヨタ ハリアー(3代目/U60)ってどんなクルマ?
2013年12月発売モデルのデータ(プレミアム) 新車価格帯(2013年12月)
2013年11月、トヨタ ハリアーがフルモデルチェンジを受けた。「エレガント・ヴェロシティ」をテーマとしたエクステリアは、歴代モデルのスタイリングを継承しつつ、より洗練されたデザインが見どころ。LEDヘッドランプが全車標準装備となったほか、「選べるダークカラー」をテーマとした落ち着いた色合いのボディカラーが豊富に用意された。インテリアは、アーチ状のインパネとセンタークラスターを組み合わせ、高級セダンのようなゆったり感とセパレート感を融合した快適な室内空間を実現したこともトピック。また、先代モデルよりも全長と全幅を短くし、日本市場に最適なパッケージングとして使い勝手も高められた。
パワートレインは、2.0L 直4+CVTと2.5L 直4ハイブリッドの2タイプが用意され、前者は2WDまたは4WD、後者は4WDとなる。ハイブリッド車はJC08モード燃費21.8km/Lと、先代と比べて大幅に燃費性能を向上。安全面では、プリクラッシュセーフティシステム(自動ブレーキ)、ステアリング制御機能付きのレーンディパーチャーアラート、アクセル踏み間違いや踏みすぎ時の衝突被害を軽減するインテリジェントクリアランスソナーを設定。そのほか、センターコンソールの「おくだけ充電」、ナノイー放出のフルオートエアコン、巻き込み防止機能付きパワーウインドウなど、新しい快適装備も充実している。
改良遍歴は?
2015年6月、ハリアーが一部改良を受けた。「プレミアム アドバンスドパッケージ」に、シースルービュー機能を追加したパノラミックビューモニター、TコネクトSDナビゲーションシステムを採用。また、「グランド」にプリクラッシュセーフティがオプション設定された。
2017年6月のマイナーチェンジでは、新たに2.0L 直4ターボ+6速ATを設定。最高出力231馬力、最大トルク35.7kgmという高性能を実現したのが特徴である。さらに、前後にパフォーマンスダンパーを搭載してロール剛性の向上を図ったほか、専用18インチホイールを装着。そのほか、全車に「トヨタセーフティセンスP」が標準装備となった。ナビゲーションディスプレイは9.2インチに拡大され、パワーバックドアに予約ロック機能を追加するなど、快適性もアップ。エクステリアは、アッパーグリルを薄くし、ロアグリルをワイド化。リアコンビネーションランプを赤色の面発光とし、アイコニックなデザインとなった。
トヨタ ハリアー(3代目/U60)の主要グレード

ハリアーのグレード構成は、装備内容の違いで「グランド」、「エレガンス」、「プレミアム」、「プログレス」の4つで展開。パワートレインは2.0L直4、2.5Lハイブリッド、そしてマイナーチェンジで2.0L 直4ターボも追加され、各々に設定される。ここでは、グレード別の装備内容を紹介したい。
エントリーグレード「グランド」
パワートレインは2.0Lと2.5Lハイブリッドの2つから選べる。ホイールは17インチが装着されるが、2.0L車はスチール、ハイブリッドはアルミ製。エントリーグレードであるが、本革巻きステアリングホイール、ウッド&メタルのシフトパネルやドアスイッチベースが与えられ、車格を感じさせる。また、ステンレスドアスカッフプレートも装着。シート素材はファブリックとなり、運転席6ウェイ・助手席4ウェイマニュアル調整式シートを採用。
中間グレード「エレガンス」
どのパワートレインでも17インチアルミホイールを装着する。シート素材は上級ファブリック+合成皮革となり、イルミネーテッドエントリーシステムにフロント足元・ドアハンドル照明が付く。それ以外の装備は、「グランド」とほぼ同じ内容となっている。
上級グレード「プレミアム」
ハリアーの最上級モデルがこちら。装備を充実させた「プレミアム アドバンスドパッケージ」も選択可能となる。ホイールは、スーパークロムメタリック塗装の18インチアルミを装着。インテリアは、木目調&本革巻きステアリング、エボニーストライプのシフトパネルやドアスイッチベースを採用して高級感を高めている。さらに「プレミアム アドバンスドパッケージ」では、レーザークルーズコントロール、インテリジェントクリアランスソナー、プリクラッシュセーフティ、パノラミックビューモニター(左右確認サポート付き)が標準装備となる。
後期型の最上級グレード「プログレス」
2017年6月のマイナーチェンジでは、エントリーグレード「グランド」がラインアップから外れ、新たに「プログレス」という最上級グレードが追加された。また、この際に装備内容も見直されている。このグレードでは、パノラミックビューモニター(左右確認サポート+シースルービュー機能付き)、エンブレムマーク付き足元照明が標準装備となっている。
※上の記述は、2013年発売モデルについてまとめたもの。年式によって装備内容が異なる場合があります。
まとめ

上質な内外装と走りを求めるなら、3代目ハリアーは魅力的な選択肢。ハイブリッドを含む3タイプのパワートレイン、選べる駆動方式、そしてエレガントなルックスは所有欲を満たしてくれるはず。グレード構成も比較的シンプルで、エントリーグレード「グランド」でも必要な装備が揃っているから、予算に合わせた中古車選びができるオススメモデルだ。

ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。
また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。
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