中古車購入ガイド
更新日:2022.03.25 / 掲載日:2021.11.10
ウナ丼のエンスー的クルマチェック!
クルマは単なる道具ではない。熱狂的なカーフリークにとっては、そばにあるだけで日々の生活に潤いをもたらす、いわば恋人のような存在だ。そんな魅力を持ったクルマたちを紹介していこう!
(掲載されている内容はグー本誌2021年12月号の内容です)

登録者数26万人、約1億回再生を誇る有名クルマ系YouTuber。独特の視点とテンポで繰り広げられるクルマ紹介動画は必見だ。国産、輸入車ともに精通する。愛車は動画にも登場する空冷ビートル。
【今月のクルマ】マツダ RX-8

4人で乗れるスポーツカー
爽快な走りが味わえるオープンボディのリアルスポーツ。専用設計のVTECエンジンは最高出力250psを発揮(後期型は242ps)。F1に匹敵するピストンスピ観音開きドアを採用した4ドアクーペモデル。スポーティでありながら家族4人で乗り込めるのが特徴。自然吸気のロータリーエンジンを搭載し、上位モデルの最高出力は235psを発揮する。
●中古車価格帯 23.9万円〜399.9万円
●新車(当時)価格 240万円〜383.3万円
●グーネット登録台数 399台
※グーネット 2021年10月調べ。
【SPEC】●全長×全幅×全高:4470×1770×1340mm●ホイールベース:2700mm●エンジンタイプ:水冷式直列2ローター●排気量:654cc×2●最高出力: 235ps/8200rpm●最大トルク: 22.0㎏-m/5500rpm●トランスミッション:6MT●サスペンション:前・後:ダブルウィッシュボーン・マルチリンク●ブレーキ 前・後:ベンチレーテッドディスク・ベンチレーテッドディスク●タイヤサイズ 前・後:225/40R19・225/40R19 ※後期型・スピリットR

NAロータリーだから達成できた、優れた運動性能にも注目したい!
人気YouTuberのウナ丼さんに、気になるエンスー車の魅力を深掘りしてもらうこの企画。今回のお題はマツダRX-8です。
ウナ丼:RX-8はピュアスポーツとして名高いRX-7の後継車です。当時のマツダは実質的にフォード傘下にあり、燃費が悪くて売れないスポーツカーは作らせない! というプレッシャーを受けていたようです。
編集部:たしかにエコカーが注目を集めた時代ですもんね。2代目プリウスが登場したのもその頃でした。
ウナ丼:フォードの絶対条件は4ドアであること。しかも燃費もよくなきゃダメとか無理難題を突きつけられ……。それに対してトンチを使った一休さんのような答えを出しつつ、先代を超えるピュアスポーツに仕上げたモデルが、RX-8なんです。
編集部:NAだけにあまり速くないイメージもありますが……。
ウナ丼:いえいえ、NAになったことが有利に働いている部分もあるんです。もともとロータリーはコンパクトな設計なうえに、ターボがなくなることで、エンジン搭載位置の自由度がさらに広がりますから。実際にRX-7(FD3S)と比べて60mm後方に、そして40mm下側にエンジンが積み込まれているんですよ。
編集部:それは、いわゆるフロントミッドシップってやつですね。しかも重心まで下がっているんですか!
ウナ丼:そうです。それと4人乗りなので重くて不利なようにも思えますが、あながちそうでもありません。後席の空間を確保するために、運転席を前側に寄せているんです。実際、FDよりも100mm以上、フロント寄りになるよう設計されています。
編集部:なんでそれが凄いんですか。
ウナ丼:重量物がクルマの中心に集まるからです。慣性モーメントが少なくなって運動性能の向上につながります。さらに重量バランスにもこだわっていて、フロントドアはスチール製なのに、リアドアの外板部はアルミ材を採用していたりもします。
編集部:そうした細かな積み重ねが、キビキビとした爽快感のある走りにつながっているんですね。
ウナ丼:RX-8が凄いのは、優れたパッケージだけじゃないんです。じつは足まわりのアームもRX-7より長くなっているんです。だから、カーブでしっかり踏ん張ってくれる。
編集部:なるほど。まさしく4ドアセダンの皮を被ったピュアスポーツモデルだったんですね。こういった話を聞くと、開発者の並々ならぬこだわりが感じ取れて、だんだん欲しくなってきちゃいました。
ウナ丼:中古車相場が高騰する前の今が購入のチャンスですよね。さぁ思い切って、買っちゃいましょう!
「ウナ丼がチェック!」ここが凄いぜ!! RX-8



1.この手のクルマとしては意外なほどに積載力のあるトランク。なんとゴルフバッグがふたつ入るとか。ヒンジ形状にもこだわっており、ガバッと開くので荷物の積み降ろしもスムーズだ。
2.後期型のタコメーターは、レッドゾーンが可変式。エンジンが暖まるにつれて許容回転数が3段階で変わる。エライね!
3.フロントがダブルウィッシュボーン、リアはマルチリンク式となる足まわり。エンジンが車室に食い込むように設計したことで生まれた空間を活用し、アームを長く設計しているのだ。
購入時はココを気にしたい……

エンジンの状態は要チェック!
滑らかな吹け上がりが魅力のロータリー。どこまでも回ってしまいそうなフィールもRX-8の魅力。ただし暖機後もマフラーから白煙が出続けているようなクルマは危険信号。状態をよく確認しておこう。
判定:特上!


ボディ剛性が高く、ロータリーも素晴らしい。しっかり作り込まれたクルマという印象です。自分のように食わず嫌いな人は多いはず。速くて楽しいうえに、人もたくさんも沢山積めるスポーツモデルなんて、これはオススメ!
RX-8も見れる! ウナ丼さんの動画はこちらから!
ウナ丼 STRUT エンスーCARガイド
https://www.youtube.com/user/enthucarguide1