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更新日:2021.12.06 / 掲載日:2021.08.10
メルセデス・ベンツ Cクラス(4代目/W205)の中古車選びで知っておきたい特徴とグレード

小型メルセデス190Eの後継として、1993年に発売されたメルセデス・ベンツCクラス。メルセデスは元来SクラスやEクラスのような大型セダンがブランドの主軸だったが、徐々に小型モデル市場へも展開され、そこで生まれたのが190Eから続くCクラスというわけだ。今回は4代目Cクラスの改良遍歴とグレード別装備内容を紹介する。
メルセデス・ベンツ Cクラス(4代目/W205)ってどんなクルマ?


2014年7月、Cクラスがモデルチェンジを受けて4代目(W205)になった。先に一新されたSクラスと共通する滑らかなデザインが見どころ。先代(W204)ではスポーティな走り(アジリティ)を高めたが、その方向性は4代目も共通。また、レーダーセーフティパッケージをはじめとする安全技術も多数盛り込まれ、Sクラスに遜色のない安全性を実現したのも注目点だ。
先代モデルと比較すると?
全長4690mm、全幅1810mm、全高1445mmのボディサイズ(セダン発売時)は、先代と比べてひとまわり大きい。ただし、当時のBMW 3シリーズなどの競合車種と同程度で、一般的なミドルクラスセダンの大きさと言えよう。パワートレインは1.8L 直4ターボに代わり、当初は1.6L 直4ターボ、2.0L 直4ターボでの展開となった。その後、PHEVや2.2L 直4ディーゼルターボが追加されたことも先代との違い。
改良遍歴は?
2014年発売時、セダンのみだった4代目Cクラスは、同年10月にステーションワゴンが追加された。2015年9月には、2.2L 直4ディーゼル+9速ATを搭載した「C 220 d」が登場。最高出力/最大トルクは170馬力/40.8kgmを発揮し、JC08モード燃費は20.3km/Lを実現する。同年12月には、2.0L 直4ターボにモーターを組み合わせたPHEV「C 350 e」が登場。モーターのみでの走行距離は28.6kmに達する。
2017年2月、一部改良を受け、「C 350 e」を除く全グレードに9速ATが組み合わされた。また、一部グレードに4WDモデルも追加された。同年7月には、緊急時にコールセンターと連絡が取れるなどさまざまなサービスが受けられる「Mercedes me connect」を導入。
2018年7月、Cクラスがマイナーチェンジを受けた。C 200系のパワートレインが1.5L 直4ターボに置き換えられ、これにモーターと48V電気システムを組み合わせることで高効率と高出力を両立。エクステリアは、前後バンパー、ヘッドライト、フロントグリルのデザインを一新。インテリアは、フル液晶メーターのコックピットディスプレイが設定された。
2019年9月の改良では、「AMGスタイリングパッケージ」など人気の装備を充実させた特別仕様車「ローレウスエディション」が登場。また、C 180系のパワートレインも1.5L 直4ターボに変更されている。
2020年2月、一部グレードを除き「レーダーセーフティパッケージ」が標準装備となった。
メルセデス・ベンツ Cクラス(4代目/W205)の主要グレード

グレード構成は、パワートレイン別に「C 180」系、「C 200 アバンギャルド」、「C 250 スポーツ」、「C 220 d アバンギャルド」、「C 350 e アバンギャルド」で構成される(AMG系を除く)。ここではパワートレイン別のグレードを紹介したい。
エントリーモデル「C 180」系
Cクラスのエントリーモデルで、当初は156馬力の1.6L 直4ターボを搭載。2019年9月には、同じく156馬力の1.5L 直4ターボに変更された。安全面では、緊急ブレーキ機能(CPAプラス)、パーキングアシストリアビューカメラなどは標準装備。インテリアは、本革巻きステアリング、ファブリックシート、4ウェイパワーシートを採用。ただし「アバンギャルド」では、レザーツインシート、メモリー付きパワーシート、アジリティコントロールサスペンションなど、装備はワンランク上のものになる。タイヤサイズは225/55R16(アバンギャルドは225/50R17)。
より高出力な「C 200」系
パワフルなエンジンを搭載した中核モデルが「C 200 アバンギャルド」で、AMGデザインを備えた「AMGライン」も選べる。当初は184馬力の2.0L 直4ターボを搭載したが、2018年のマイナーチェンジで1.5L 直4ターボに置き換えられた。安全面では、レーダーセーフティパッケージが発売当初より標準装備されている。インテリアは、ブラウンライムウッド(AMGラインはブラックアッシュウッド)仕立て。タイヤサイズは225/50R17(AMGラインは前225/45R18・後245/40R18)。
ガソリンの最上級グレード「C 250 スポーツ」
211馬力の2.0L 直4ターボを搭載した「C 250 スポーツ」は、ガソリンモデルのトップグレードで、2018年のマイナーチェンジまで設定されていた。AMGデザインのエクステリア、レーダーセーフティパッケージ、前225/40R19・後255/35R19サイズのタイヤを採用。また、「AIRMATICアジリティパッケージ」も標準装備される。
クリーンディーゼルの「C 220 d アバンギャルド」
170馬力の2.2L 直4ターボを搭載する「C 220 d アバンギャルド」は、Cクラス唯一のディーゼルエンジン搭載車である。タイヤサイズは225/50R17(AMGラインは225/45R18)。装備内容やインテリアは「C 200 アバンギャルド」とほぼ同等で、レーダーセーフティパッケージを標準装備。
プラグインハイブリッドの「C 350 e アバンギャルド」
211馬力の2.0L 直4ターボにモーターを組み合わせたPHEV。リチウムイオン電池を搭載し、モーターのみでの走行も可能。タイヤサイズは前225/45R18・後245/40R18。装備内容やインテリアは「C 200 アバンギャルド」とほぼ同等で、レーダーセーフティパッケージを標準装備。
まとめ

ガソリンはもちろん、ディーゼルやPHEVなど幅広いパワートレインが設定される4代目Cクラス。多くのモデルでレーダーセーフティパッケージが標準となるため、安全面でもぬかりない。人気モデルゆえ中古車も豊富なので、探しやすいのも大きなポイントだろう。好みや予算に応じてベストな1台を探そう。

ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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