中古車購入ガイド
更新日:2025.09.27 / 掲載日:2025.09.27
相場が下降傾向で買い時!ミドルSUV エクストレイル(3代目)中古車バイヤーズガイド

いま、中古車市場でも人気なのが日産 エクストレイル(3代目)。発売は10年以上前になるが、洗練されたスタイルと高い走破性能は今なお人気。新型の発売以降も中古車市場では存在感を放っている。そこで今回は、エクストレイル(3代目)の中古車市場動向をお届けしよう。
エクストレイル(3代目)ってどんなクルマ?

エクストレイルは、2000年11月に発売された日産のミドルクラスSUV。初代はオールモード4×4を採用し、アウトドアにぴったりのモデルとして高い人気を獲得した。今回紹介する3代目は、2013年12月に登場。従来までと同じく、アウトドアスポーツを楽しむ若いドライバーをターゲットにしつつ、洗練された内外装や進化走りを身につけた。

特に注目すべきは、定評ある4WDシステムのオールモード4×4-i。ヒルスタートアシスト、アドバンストヒルディセントコントロール、ヨーモーメントコントロールなどの機能を充実させつつ、世界初となるアクティブライドコントロールなどの先進技術を盛り込んだことがトピックである。

また、これまで好評だった防水フロアシートを継承しつつ、さらに荷物のサイズに合わせて自由時自在に空間を仕切ることができる防水フレキシブルラゲッジを採用。このほか、ハンズフリー機能付きリモコンオートバックドアを設定するなど、アウトドア向けのSUVとして徹底的に使い勝手を高めている。
発売当初のパワートレインは、2.0L 直4エンジンのみだったが、後に2.0L 直4ハイブリッドも追加。トランスミッションはCVTを組み合わせている。特に後者はWLTCモードで15.0km/Lという燃費が自慢だ。
・全長:4640mm(2013年 2.0X)
・全幅:1820mm(2013年 2.0X)
・全高:1715mm(2013年 2.0X)
・燃費:最大15.0km/L(WLTCモード)
データで読み解くエクストレイル(3代目)の中古車相場

それでは、具体的に中古車の全体像を見ていこう。現在の中古車価格帯と中古車平均価格は次のとおり。
新車時価格帯:224万9100円~279万7200円(2013年12月発売時)
中古車価格帯:70万円~270万円
中古車平均価格:160万円
2022年に現行型が発売されていることもあり、先代エクストレイルの中古車相場は大きく下がっている。発売当初の新車価格帯は約220万円~280万円と、当時のミドルクラスSUVのなかでは標準的な価格帯。そして現在の中古車平均価格は160万円となっており、概ね100万円ほど相場が下がっている。物件数も豊富にあり、現在はまさに買い時といえる状況だ。
また、中古車平均価格の推移(過去2年間)は次のグラフのようになっている。

グレード別中古車物件比率

先代エクストレイルのグレードは、下から「20S」、「20X」、「20Xi」の3種類で構成されている。また、それぞれに2.0Lガソリンと2.0Lハイブリッドが設定されるほか、特別仕様車のオーテック系やモードプレミア系も設定され、多彩なバリエーションで展開された。
ハイブリッドはガソリンよりもワンクラス上の装備内容となっており、例えば「20S」でもガソリン車はマニュアルエアコンなのに対し、ハイブリッド車はオートエアコンを装備。また、ガソリン車はハロゲンヘッドライトが標準となるが、ハイブリッドはLEDヘッドランプが標準となっている(2019年の改良以降は全車標準)。さらに「20X」系にはオートライトシステムも装備されている。
中古車市場では、「20S」系は全体のわずか5%と非常に少ない。大半は「20X」と「20Xi」で占められている。また、ハイブリッドはガソリンの1/3程度となっており、ボリュームはやや少なめ。「20X」のガソリン車が買いやすい状況だ。
走行距離別中古車物件比率

発売から10年以上が経過しているため、走行距離が伸びている物件が目立つ。特に7万km以上は36%と最も多いのに対し、3万km以下は全体の1割強。さらに1万km以下となると、ほんのわずかしか流通していない。購入の目安は、後期型(2017年式~)であれば5万km、前期型(2013年式~2017年式)なら7万kmといったところだ。
年式別中古車物件比率

2013年に発売された先代エクストレイルの改良遍歴を簡単に振り返ってみたい。
2013年12月:エクストレイルをフルモデルチェンジ(3代目へ)
2015年4月:ハイブリッド車を追加
2015年7月:「モードプレミア」を追加
2015年12月:一部改良/自動ブレーキを全車標準化
2017年6月:マイナーチェンジ/プロパイロットを設定
2019年1月:一部改良/全車LEDヘッドライトを標準装備
2020年1月:一部改良/ミリ波レーダーを新採用
2020年10月:一部改良/内外装の質感をアップ
年式別の物件比率を見ると、2020年式以前は満遍な存在しているのがわかる。相場は2017年のマイナーチェンジを境に差があるので、予算に応じたクルマ選びができる。ちなみに中古車平均価格は、前期型は126万円、後期型は186万円と60万円ほど異なる。
まとめ:ねらい目のグレードや年式は?

おすすめ年式👉2017年式
おすすめグレード👉20X ハイブリッド
物件数が多くて買いやすいグレードは「20X」だが、ここではワンランク上の装備内容を持つ「20X ハイブリッド」がおすすめ。後に追加された「20Xi ハイブリッド」も含めて探したい。そのほか、専用内外装の「オーテック」や「モードプレミア」なども検討してもいいだろう。年式は、予算重視なら2014年~2016年式、コンディション重視なら2017年式以降を。いずれにしても物件豊富で探しやすいモデルなのは間違いない。