中古車購入ガイド
更新日:2022.11.25 / 掲載日:2022.11.25
【ハイブリッドカー特集】選ぶべきはアクア?それともフィット?人気車の中古車相場をチェック!

ここ最近はPHEVやピュアEVが注目されているが、従来のハイブリッドカーもまだまだ人気のジャンル。充電という煩わしさがなく、従来の内燃機関と同じような感覚で使えるハイブリッドカーは、今でも万人にオススメできる。今回は人気のハイブリッドカーに注目し、中古車相場を見ていこう。
ハイブリッドカーってどんなクルマ?
一般的に、エンジンとモーター、2つの動力を持つ自動車をハイブリッドカーと呼ぶ。航続距離に優れた内燃機関と、発進時に高いトルクを発するモーター両方の長所を備えることで、優れた燃費性能が特徴。その先駆けとなったのが、1997年に登場したトヨタ プリウス。その後はホンダ、日産などがハイブリッドカーの開発に注力した。2000年代に入り海外メーカーも積極的にハイブリッドカーをリリースしていたが、将来的には完全電動化への移行を目指し、ここ最近は減少傾向にある。とはいえ、国土が狭く渋滞しがちな日本においてハイブリッドカーのメリットはまだまだ大きく、現在でも主力のパワートレインと言っていいだろう。
トヨタ アクア(先代)

2011年12月に登場したトヨタのコンパクトカーがアクア。プリウスよりもひと回り小型で、同じトヨタのヴィッツよりやや大きいサイズ。5ナンバーサイズゆえ取りまわし性も良好で、運転初心者にもぴったりのモデルといえよう。パワートレインは、1.5L 直4にモーターを組み合わせ、JC08モード燃費は35.4km/L(2011年12月発売時)を実現。これは当時のプリウスよりも優れた燃費である。
定期的に改良が行われてきたが、最初の大幅改良となったのが2014年12月のこと。内外装のデザイン変更でよりスタイリッシュになり、クロスオーバーテイストの「Xアーバン」も追加されている。2017年6月には2度目の大幅改良が行われ、再びデザインをリニューアル。室内には、センターメーターにTFTマルチインフォメーションディスプレイを標準装備とした。また、パワートレインの制御を見直すことで、JC08モード燃費は38.0km/Lを達成。
大ヒットモデルゆえ、中古車市場には極めて多くの物件が流通している。価格帯の幅が広く、下は30万円、上は240万円となっている。しかし平均価格は100万円と手頃で、少し年式が古いものは50万円程度の予算でも十分探すことができる。低予算のハイブリッドを探しているなら、まずはアクアから探すとよいだろう。
ホンダ フィットハイブリッド(先代)

2001年6月に登場したホンダのコンパクトカー、フィット。センタータンクレイアウトによる広大な室内が売りで、大ヒットを記録した。ハイブリッドが初めて設定されたのは2代目で、それ以降はフィットの看板モデルとなっている。今回紹介するのは、2013年に登場した3代目。シャープなヘッドライトを採用するなど、クールな佇まいが見どころである。全パワートレインも一新され、ハイブリッドには1.5L i-VTECに7速DCTを組み合わせている。リチウムイオン電池を内蔵したIPU(インテリジェントパワーユニット)を搭載し、JC08モード燃費は最大で36.4km/Lを実現している。
中古車市場を見ると、ライバルのアクアよりも物件は控えめ。それでも絶対数は非常に多く、ボディカラーやグレードなどを自由に選ぶ余地がある。グレードは基本装備が揃った「Fパッケージ」が最も多く、リアスポイラー、アルミホイール、16インチアルミホイールなどを装備する「Sパッケージ」は少なめ。全体の中古車平均価格は102万円と、先代アクアとほぼ同じ価格帯となっている。
トヨタ プリウスα

3代目プリウスをベースに、より広い室内空間を与えたモデルがプリウスα。2列シート仕様と3列シート仕様が存在し、後者はミニバンとしても使えるのがトピックだ。パワートレインは3代目プリウスと同じく、リダクション機構付きTHS IIを搭載。排気量は1.8Lで、JC08モード燃費は26.2km/Lを実現している。プリウスだとやや狭い、多人数乗車の機会がある……そんなニーズにしっかりと応えてくれる。
販売期間が2011年~2021年と長いため、派生モデルとしては物件数が豊富。グレードはスタンダードな「S」系、上級装備を盛り込んだ「G」系に分けられ、それぞれにスポーティな内外装の「ツーリングセレクション」が選べる。物件は「G」系が中心となっているが、どちらも相場に差はない。全体の中古車平均価格は125万円だが、100万円以下の物件も多く買いやすい。
スバル XV ハイブリッド(GP7型)

スバル XVハイブリッドは、当時のインプレッサをベースにクロスオーバースタイルに仕立てたモデル。当初はガソリンモデルのみだったが、2013年6月には待望のハイブリッドが設定された。2.0L 水平対向4気筒+AWDシステムにより、高い安定性と悪路走破性を兼ね備えているのがアピールポイント。JC08モード燃費は20.0km/Lと、アクアやフィットに比べれば劣るが、それでもこのクラスでは十分な性能である。全長4450mmのボディサイズは、クロスオーバーとしてはジャストサイズ。全幅こそ1780mmとワイドな3ナンバーだが、混雑した都市部でも使いやすい。また全高は1550mmに抑えられ、立体駐車場にも入庫できるのも嬉しい。
販売台数が多いモデルゆえ、中古車物件は豊富に流通する。100万円以下の物件もあるが、その多くは多走行となっている。コンディションも考慮するなら120万円程度は用意しておきたい。中古車平均価格は128万円。ねらい目グレードは安全装備が備わる上級モデル「2.0i-L アイサイト」。
まとめ

ハイブリッドカーとひと口に言っても、コンパクトカー、ミニバン、SUVなどさまざまなジャンルで展開されている。以前に比べて選択肢が増え、どのモデルを選ぶかで悩むことも多いだろう。今回紹介したのは手頃な価格で買える先代モデルをピックアップしたが、予算にゆとりがあれば現行型を選んでもよいだろう。

ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。
また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。
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