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更新日:2020.05.22 / 掲載日:2020.05.22
SSTって何でしょう?-ディスクブレーキピストンツール編-
SST ディスクブレーキピストンツールについて
ブレーキキャリパーのピストンをまっすぐ確実に押し戻す
ディスクブレーキピストンツール
ブレーキキャリパーのピストンはパッドの磨耗量に応じて飛び出すため、新品パッドに交換する時は押し戻す必要がある。
クリアランスが少なくては、はめ込むことができないからだ。
その飛び出したピストンを押し戻すことを目的としたSSTが「ディスクブレーキピストンツール」。
ウォーターポンププライヤーで挟むようにして戻すことも可能だが、これだとピストンが斜めになったり傷を付ける危険があるので要注意!
ピストンを傾けることなくまっすぐ確実に押し戻すことができる「ディスクブレーキピストンツール」を用いるのが確実だ。
ピストンはパッドの磨耗量に応じて飛び出すため、そのままでは新品パッドは組み込めない。
ディスクブレーキピストンツールのハンドルを締め込んでプレートの間隔を狭める。
ピストン間にはめ込み、プレートがピストン頭部に接するように位置合わせをしつつ広げる。
さらに、ピストンがシリンダーに収まりきるまでハンドルを緩め方向に回して押し広げる。
これでパッド間のクリアランスが広がり、ブレーキディスクにすんなりはまる状態となる。
ワンポイントアドバイス!
ここで取り上げたディスクブレーキピストンツールはシングルピストン/対向2ピストン用で、並列2ピストン/対向4ピストンの場合、1つのピストン側しか押すことができない。
この手のキャリパーには、2個のピストンを同時に押し戻せるワイドプレートタイプが必要となる。