モータースポーツ
更新日:2021.04.26 / 掲載日:2021.04.26
WRC 第3戦 クロアチア・ラリー デイ3 オジエが大接戦制し優勝、ドライバー選手権首位へ

大接戦を制したセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(写真中央)
4月25日(日)、2021年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦クロアチア・ラリーの最終日デイ3が、首都ザグレブのサービスパークを基点に行なわれ、セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team、ヤリスWRC 1号車)が優勝。エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合2位でフィニッシュし、トヨタ勢が1・2フィニッシュを決めた。
WRC史上3番目の僅差となる0.6秒差を制したオジエ

セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組のヤリスWRC 1号車
クロアチア・ラリーの最終日は、サービスパークの北側で2本のターマック(舗装路)ステージを各2回走行、その合計距離は78.58kmだった。
最初の2本のステージはエバンスが連続でベストタイムを記録し首位に立ったが、最終ステージでオジエが渾身のアタックを見せたのに対し、エバンスはフィニッシュ付近のコーナーでラインが膨らみ痛恨のタイムロス。その結果、エバンスは僅か0.6秒差で総合2位となり、オジエが逆転で開幕戦モンテカルロ以来となる今季2勝目を獲得した。
オジエは当レースで獲得したポイントにより、ドライバー選手権で首位に返り咲き。エバンスはドライバー選手権で単独3位となった。また、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamはオジエとエバンスが1-2フィニッシュを飾ったことにより、チームはマニュファクチャラー選手権トップの座を堅守。2位との差を27ポイントに拡大した。
なお、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムにより、ヤリスWRCで出場の勝田貴元は、安定した走りで最終日の4ステージを走行。前日よりもひとつ順位を上げ、開幕から3戦連続となる総合6位でフィニッシュした。
エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(左写真)とヤリスWRC 33号車