インタビュー
更新日:2021.10.26 / 掲載日:2020.04.10

クルマ好きな芸能人、著名人インタビュー[マンガ家、コメンテーター・やくみつる]

各界の著名人から好きなクルマの話を聞き出す当コーナー。今回のゲストは、マンガ家でありながら、昆虫マニア、好角家、お宝コレクターとしても知られているやくみつるさん。お話を伺うと、どうやらクルマに対してはコレクター魂がそれほど沸かない? かと思いきや、過去の愛車がすべてMTというマニアックなクルマ選びをしていることが判明!?
(掲載されている内容はグー本誌2020年5月号の内容です)やくみつるさんの画像

撮影/木村博道(イーグル)

マンガ家、コメンテーター・やくみつる
1959年生まれ。『パロ野球ニュース』など野球をネタにした4コママンガのほか、風刺ネタ、時事ネタを得意とし、TV番組ではコメンテーターとして鋭い弁舌を披露している。

最後に小さいクルマってのもオシャレだなって思ってます

グー まず現在の愛車、カイエンを選んだ理由から教えてください。
やくみつる(以下、やく) 近所を散歩していた時に、たまたまディーラーの前で「あれ、なんだろこれ?」と思ったんです。それまでポルシェに“ヨンク(SUV)”があることを知らなかったんですよ。
グー では、ひと目ぼれした、と?
やく いや、そうじゃなくて。そのときたしか、短パンにサンダル履きくらいの冷やかし感満載の格好だったんですが(笑)、どうやらディーラーの方に面がわれてて、ひっこみつかなくなったんですよ。成り行き上、買わざるを得なかったんです。
グー え、やむを得なく買ったんですか?(笑)
やく ええ、「また(以前も乗っていた)ヨンクに乗りたい」という気持ちもすこしありましたけど、ポルシェに対する思いみたいなのは、特になかったですね。
グー スタイリングはどうですか?
やく 形も決してカッコいいとも言えないかなぁ。あとで自動車雑誌とか読んだら、(ポルシェの)クーペモデルに乗ってる人たちからは侮蔑されていましたね(笑)。ある自動車評論家の方が「地方の工務店の社長が乗るクルマ」という言い方をしていて、「わかるなぁ、そのニュアンス」と思った記憶があります。
グー でも、結構、運転はされるのでしょう?
やく いや、しないですね(笑)。もう買って16年ほど経ちますけど、走行距離は2万kmちょっとです。
グー えー!(笑)
やく けど、このクルマからですよ。こんなに乗らなくなったのは。
グー どうして乗らなくなったんですか?
やく 基本的にテレビの仕事のときは送迎のクルマを出してもらえるし、目が悪くなってきて、自分で運転して何かやらかしたらとか考えると、運転する機会が限定されてきました。それと、山へ出かけなくなったってのもあります。
グー そういえば、やくさんは昆虫愛好家でしたね。
やく 前まで私にとってクルマは、虫取りの道具でしたから。山梨や栃木あたりの山へよく行っていました。
グー では、山を意識したクルマにも乗られていたんですね?
やく 20代前半の頃に買ったのが、初代スプリンターカリブのMTですね。デザインが斬新で気にいっていました。で、そのあとは初代パジェロのMTです。あの頃から乗用車登録されたんですよ。5ナンバーがついて、それなりに快適だったし、一番山へ連れて行きましたね。
グー クロカンSUVなら山にぴったりですね!
やく で、次もクロカンのゲレンデヴァーゲンです。まだ正規輸入される前でしたね。これもMTだったんですけど、諸元を調べるとかでしばらく港に留め置かれて、納車に時間がかかった思い出があります。
グー あれ、もしかしてこれまでの愛車はすべてMTですか!?
やく そうです。AT車も借りて乗りましたけど、ぬるぬると勝手に動き出すのが逆に怖いっていうイメージで。それを何回か経験して、やっぱりMTがいいやって。
グー カーマニアでも実現するのが難しい、素敵なこだわりですね。
やく ゲレンデの次に乗ったPTクルーザーもMTでした。
グー また珍しい車種ですね!
やく たまたまTV局の駐車場で見かけて、レトロな感じで可愛かったんですよ。その頃から山へ行かなくなって街乗りに特化していたので、これでいいかなって。
グー その次が現在のカイエンですね。次のクルマは考えていますか?
やく 森永卓郎さんが軽に乗ってるんですが、それが小洒落てて、こういうのもいいなって。それと、大きな輸入車にずっと乗ってきた往年の銀幕スター宝田明さんが、今はごく普通の国産ファミリーカーに乗ってると聞き、最後にそういうところに帰るのもオシャレだよなって思って、小さいクルマにしようかと思い始めてますね。問題は、はたしてMTの設定があるのかってところです。やくみつるさんの画像

「最初に導入するMT車が4台だけ」と言われて、急ぎカイエン購入を決めたやくさん。若い整備士からは「(フットブレーキ含め)ペダルが4本あるクルマを初めて見ました」と驚かれるそう。

最近話題になっている 安全運転支援技術 についても聞いてみました。
センサーカメラのイメージ

クルマがヒューマンエラーを抑えてくれる
次に乗り換えるなら小型車にしようかと考えている、一番の理由がこれ(安全運転支援技術)ですね。私、しょっちゅう右前の角を擦るんです。もうあれ勘弁してほしいんですけど、最近のクルマって、センサーとかカメラとかいろいろ付いてるじゃないですか。今の愛車はなにもついてないですからね。だから次のクルマは、ヒューマンエラーを抑えてくれる安全技術が搭載されていて、取り回しのいいクルマを選びたいと思っています。60歳過ぎてカッコつけてる場合じゃないですからね。

やくみつるさんの 思い出に残る愛車たち……
  • ポルシェ カイエンの画像 ポルシェ カイエン(先々代型)
    中古車中心価格帯:70万から220万円2002年にスポーツカーメーカー・ポルシェが初めて市場投入したSUV。やくさんの愛車は、初代モデルの初期型で、MTという超希少な物件。
  • クライスラー PTクルーザーの画像 クライスラー PTクルーザー
    中古車中心価格帯:10万から50万円2000年から約10年間販売されたアメリカンコンパクト。クラシカルなデザインは、やくさんも「ひと目惚れした」ほどお気に入りとのこと。
  • 三菱 パジェロの画像 三菱 パジェロ(初代モデル)
    中古車中心価格帯:60万から110万円日本を代表するクロカンSUV。やくさんが所有していた初代型は1982年から1991年まで販売され、3ドアと5ドアがラインナップされていた。

※中古車価格はグーネット 2020年3月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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