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更新日:2022.06.10 / 掲載日:2022.06.10
【BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ】ホールインワンでBMWをゲット【九島辰也】

文●九島辰也 写真●BMW、九島辰也
「ホールインワンが出たー!」、と驚いたのは、先日行われた男子プロゴルファーの試合でのことです。第22回を数える日本ゴルフツアー選手権。国内屈指のメジャートーナメントで、茨城県の宍戸ヒルズカントリークラブで開催されました。
ホールインワンを出したのは、31歳の尾崎慶輔プロ。なんと2週連続ホールインワンという快挙です。いるんですね、こういう方。実力も相当なんでしょうが、運もかなり味方しているのではと思ってしまいます。
で、注目したいのはその賞品。なんとBMW M850i xDriveグランクーペを獲得したんです。金額にしておよそ1800万円相当。優勝賞金3000万円には届きませんが、価値は高いと思います。というか、クルマ好きにはたまりませんよね。8シリーズ、しかもグランクーペですから。文句の付け所はありません。今どきは優勝の副賞にEVも増えていますが、日本全国を転戦する移動距離の長いプロゴルファーにはまだまだ内燃機関の方が使い勝手はいいことでしょう。まぁ、4.4リッターV8は少々燃費が気になりますが。


今回BMWが賞品になったのには理由があります。今年からこの試合のスポンサーになったからです。正式な名称は「BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」となります。なので、会場のいたるところにBMWが飾られ、オーナーズラウンジやVIPラウンジが用意されました。立て看板もたくさん。BMWの文字が躍ります。
BMWがスポンサーになったことはとても自然なことです。クルマとゴルフの高い親和性は海の向こうでは定番になっていて、アメリカでもヨーロッパのツアーでも長年スポンサーをつとめています。有名なのは、PGAツアーのBMWチャンピオンシップ。今年は8月にデラウェア州のウィルミントンカントリークラブで行われる予定です。

ということで、BMW M850i xDriveグランクーペを再認識しようと、大会終了二日後に借り出してステアリングを握ることにしました。我々の仕事はモデルチェンジのタイミングでたくさん乗る機会はありますが、それを過ぎると疎遠になりがちです。特に、こうしたモデルサイクルの長いクルマはそうなります。意図的に機会をつくる必要があります。なんたって毎年のように電子プラットフォームは進化し、インターフェイスは使いやすくなっていますからね。それを知るのも大事な作業です。
事実ジェスチャーコントロールは精度が上がっている気がしました。3シリーズにも搭載されたことで経験値が積み上げられ、フィードバックされたのだと思われます。ルームミラーに搭載される3Dカメラが手の動きを読み取ってくれます。いろいろな意見はあるでしょうが、個人的には好きな機能です。
エクステリアは相変わらずかっこいい。今回のボディカラー、サンセットオレンジはとてもキレイでした。というか、こういった明るい色合いが合う4ドアは少ないと思います。それだけデザイン性が高いってことでしょう。白、黒、シルバーがカッコよく見えるデザインとは別次元かと思われます。
インテリアはかなりの高級感が漂います。インテリアカラーがアイボリーホワイトという設定だったこともあり、ヨーロッパのリゾートを感じさせます。こんなクルマで南ヨーロッパのゴルフリゾートに出かけたら最高でしょうね。セレブな香りプンプンです。もちろん、BMWラインナップのフラッグシップモデルですから、当然ではあります。プライスもV8エンジン搭載の上位グレードにオプションを選択したら2000万円の壁が見えてきますから。
ということで、BMWがプロゴルフツアートーナメントのスポンサーになったことで、またまたマーケットが広がる気がします。BMWにとって新たな時代の幕開けですね。ゴルフ場に充電施設が増えれば、EVも増えてくることでしょう。年間何十ラウンドもするアマチュアゴルファーにはありがたいに違いありません。浮いた燃料費でまたまたラウンドが増えることでしょうね。