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更新日:2018.11.26 / 掲載日:2017.12.08

ワークスドライバーが直接指導! NISMOロードカーのためのドライビングスクール

文と写真●ユニット・コンパス

 これぞ本物のブランド体験だ! NISMOが主催するスポーツドライビングレッスンである「NISMOドライビングアカデミー」を体験して、心の底から感動し、思ったことだ。今回の体験取材では、内容を若干プレス向けにアレンジしたというものの、基本的なプログラムは同一。それならばこのアカデミーは破格の内容だと言わざるを得ない。なぜなら、日本最高レベルのレーサーたちが、講師となって自分の運転をチェックし、確実にレベルアップへと導いてくれるからだ。

 NISMOことニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社は、その名の示すとおり日産のモータースポーツにおけるワークスチームとして活動している会社。2017年3月には組織変更を行い、日産自動車で30年にわたりキャリアを積み重ねた片桐CEOのもとで、ニスモカーズ事業部を新設、NISMOの名前を冠した市販車「NISMOロードカー」の企画、開発に注力している。これは、日産車をベースにNISMOの技術によって走りを磨き上げ、スポーティなルックスを与えたもの。GT-RやZなどのスポーツカーはもちろんのこと、マーチやノート、ジューク、そして先般発表されたセレナとそのラインアップを拡大している。すでに日産ファンにはおなじみの存在だが、NISMOのことを知らない一般ユーザーにも、スタイリッシュなデザインなどで好評を集めているという。

  • GT-R NISMO

  • フェアレディZ NISMO

  • セレナ NISMO

  • ノートeパワー NISMO

  • マーチ NISMO S

  • ジューク NISMO

「校長」のミハエル クルム

 アカデミーの「校長先生」を務めるのは、NISMOアンバサダーであるミハエル クルム。2度のJGTCチャンピオンなどレーシングドライバーとして華々しい戦績を納めただけでなく、2013年9月には、GT-Rでドイツ・ニュルブルクリンクの量産市販車世界最速記録(当時)を達成するなど、日産そしてNISMOファンにとってのまさにレジェンドである。そのほかの講師にも、松田次生、柳田真孝、藤井誠暢、星野一樹、千代勝正、佐々木大樹とそうそうたる超豪華メンバーが名を連ねる。こんなドライビングレッスン聞いたことない!
 レースファンならずとも興味深々だろうこのアカデミーには参加資格が設けられている。それは、NISMOロードカーおよびフェアレディZ(ロードスターを除く)とGT-Rのオーナーであるということ。参加者各自が自分の車両を持ち込んで受講するというスタイルで、自身のスキルアップとともに、NISMOロードカーが備えるポテンシャルを安全に体験できるというのも、このアカデミーの目的になっているからだ。
 そのため、スポーツ走行のレッスンではあるものの、ライセンスは不要。これまでサーキット走行会に参加したことのない初心者でも気軽に参加できるようコース設定されているので安心だ。もちろん、本格的にモータースポーツに取り組みたいと思っているひとも大歓迎で、S-GTが開催される国内の主要サーキットのライセンス取得プランも用意されている。受講料は15000円からで、ニスモパフォーマンスセンター店舗を通じて申し込むとさらに割引が適用されお得になるということだから、申し込みと同時に車両の点検をお願いするのがいいだろう。

 今回の取材で体験できたのは、3段階あるコースのうちの「ステージ1」および「ステージ2」にあたる内容。
 サーキット走行に関する基礎的な座学やドライビングポジションの確認から始まる「ステージ1」。そのハイライトは、全開加速からの全制動、つまりフルブレーキ。クルマの限界性能やABSの作動などを体験するという内容だ。ところが、自分ではできているつもりでも、講師であるレーサーの目はごまかせない。口調はやさしく、丁寧でわかりやすいのだが、どこがどのレベルでなぜ出来ていないかを明確に指摘された。そして、ここが嬉しかったのだが、質問を投げかけると一般論ではなく、具体的かつ明快な答えが返ってくるのだ。さすがはプロ中のプロ。その後、定常円旋回、Jターンとプログラムをこなしていくうちに、どんどん自分の運転精度が高められていく実感があった。
 なによりの成果は、課題ができるようになるにつれて気持ちに余裕が生まれ、運転するのがもっと楽しくなったことだ。そして、その喜びを講師たちと一緒に分かち合うことができたのもかけがえのない経験だった。サーキットの走り方を練習する「ステージ2」の終盤では実際にショートサーキットを走行したが、いつも以上にクルマの動きがよくわかったし、1日愛車の代わりを務めてくれたノートeパワーNISMOがとてもよくできた楽しいクルマであることも理解できた。
 スポーツドライビングとは、ハイスピード走行ではあるが、それ以上に自分の身体とクルマがどこまで一体になれるかが大切で、そこにハート、精神面も大きく影響する。それはまさしくスポーツの醍醐味そのものであり、誰にでも夢中になって取り組めるものだ。サーキット走行というと特別な趣味のように感じるかもしれないが、そんなひとにこそNISMOドライビングアカデミーを受講してもらいたい。

ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル 片桐隆夫CEO

 今回の体験取材に帯同してくれたNISMOの片桐CEOは、このドライビングアカデミーを実現するにあたってNISMO側がミハエル クルムたちドライバーにコンセプトを伝えた際に、シーズンの忙しい合間を縫うスケジュールであり、講師の負担が大きいのを承知で、ドライバーたちから積極的にアイデアがでたことに感激し、ぜひとも実現させたいと想いを強くしたという。そして、実際に体験させてもらった立場からすると、このプログラムのためにNISMOロードカーを購入するというひとがいても、まったく驚かない。それだけの魅力を、アカデミーとNISMOロードカーは備えているからだ。

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グーネットマガジン編集部

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