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更新日:2026.09.15 / 掲載日:2026.09.15
時代を超えて名車たちが芝生に並ぶ【軽井沢モーターギャザリング2026】【九島辰也】

秋になると増えるのがいろんなジャンルのカーショーやカーミーティング。同じ趣味を持ったカーガイの集りです。かつては夏にも行われていましたが、昨今の酷暑でほとんどのイベントは春秋に振り分けられました。と言っても、気候が不安定ですから、正解はないかと。かつて晴天の日が多いことが制定された10月10日の「体育の日」も現在は「スポーツの日」と改名され、実施も10月の第2月曜日に移行しています。今年は10月12日だそうです。はたして晴れるのか?
それはともかく、先日「軽井沢モーターギャザリング2026」に参加してきました。9月5日(土)と翌6日(日)に軽井沢・プリンスショッピングプラザで行われるクルマの祭典です。特徴は芝生の上にクルマを並べられること。海外ではペブルビーチで行われる「モントレー・カー・ウィーク」に代表される多くのイベントがクルマを並べるのにふさわしい環境で開催されていますが、日本はそうではありません。多くの場合大きな施設の駐車場を使います。まぁ、それはそれで悪くないですが、やはり芝生の上の方がオーナーとしては嬉しい。かくいう私もその一人です。

今年のテーマは“Heritage to Future”で、戦前のモデルから最新型までが時代を超えて集まりました。象徴的だったのは、戦前のベントレーやアストンマーティンとBEVのレクサスやランボルギーニの最新モデルが一堂に会した光景。知っていますか? ランボルギーニのレヴエルト、テメラリオ、ウルスSEは皆プラグインハイブリッドであることを。電動化の波はスーパーカーブランドにまで及んでいます。
このイベントの良さは、ショッピングをしながらこうしたクルマに触れられることもそうでしょう。通常のカーショーはクルマしか見られないので付き添いが飽きてしまう。よって、参加は一人かクルマ好きの仲間同士。ですが、ここはショッピング天国だから家族同伴で終日楽しめる。その意味でも数少ないカーショー&カーミーティングと言えます。

で、そこで毎年コンクールを行っています。正式名称は「CONCOURS OF ELEGANCE」。今年はその2026年版となりました。毎年テーマを決めてそこにエントリーしたクルマが並べられます。今年のテーマは“オープンカー”。戦前から直近までのオープントップモデルが顔を連ねました。
昨年からそこで審査員をしています。昨年はドイツ車がテーマで、オリジナルのアルピナ最後の年にひっかけ、アルピナに急遽審査員特別賞を設け渡したのを覚えています。よくヴィラ・デステやグッドウッドなど海外のショーを取材しに行きますが、あちらではそうした賞をその年限定で追加したりしているのを目撃します。そんな経験から提案した賞でした。

それはさておき、今年は一般投票によるピープルズチョイスにロータス7 シリーズ1、ショッピングプラザ賞に逆輸入車のスバル ブラット、そして大賞にジャガー Eタイプ シリーズ1が選定されました。甲乙つけ難い中での審査によるものです。印象的なのはやはり大賞を獲得したジャガー。なんと新車から日本で登録されたディーラー車で、親から受け継いだという話です。ラジオバンドは日本の放送局にちゃんと合わせているし、メッキのスイッチはキラキラしています。それもそのはず、これまで雨天での走行経験はゼロというめちゃめちゃ大切に乗られているクルマでした。日曜日が生憎の雨だったので、それがこのクルマにとっての最初の経験になったそうです。
審査はクルマの純然たる価値も大事ですが、こうしたストーリーも大切にしようという考えでまとまっています。それと場所が場所だけに、軽井沢に合ったクルマであることも。その意味でもジャガーEタイプのエレガントさはピッタリ。同じジャガー乗りとしても誇らしく思います。

審査対象ではない一般展示には愛車のアルファロメオ2000スパイダーヴェローチェを置きました。せっかく芝生の上に置ける機会なので、昨年からそうしています。他にもシトロエンやランチアなどが並んで、こちらも見応えある展示になったと思います。それと専門ショップの展示は見逃せません。友人が営むガレージ伊太利屋やビスポークストーキョーもブースを構えました。ちなみに、ビスポークスに置かれたアストンマーティンDB9はボクがプロデュースしたもの。ボディカラーをあえてベントレーグリーンに塗り替え、シートも取り替えました。外がグリーン、内がキャメルの大人仕様です。興味のある方は問い合わせてみてください。かなりかっこいい一台に仕上がっています。
というのが今年の軽井沢モーターギャザリングです。まだお越しでない方は一度足を運んでみてはどうでしょう? 家族にも喜ばれる数少ないカーミーティングであることは間違いありません。
文●九島辰也 写真●軽井沢モーターギャザリング