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更新日:2018.11.07 / 掲載日:2015.10.27
初公開!三菱MITSUBISHI eX Concept!≪東京モーターショー2015特集≫

森野恭行
アウトランダーPHEVが好調の三菱が、今回のショーで掲げるテーマは「Driving Beyond SUVと電気の力で、一歩先へ」。世界初公開のモデルとして、「MITSUBISHI eX Concept」を登場させる。
パジェロ級の「コンセプトGC-PHEV」、RVR級の「コンセプトXR-PHEV」に加えて、6人乗りコンパクトMPVの提案である「コンセプトAR」も並べた前回と比べると、陣容としては物足りない感もある。だが、開発のエネルギーを1台に集約した、と考えればいい。さっそく、三菱の未来を指し示す新しいコンセプトカーの内容をお伝えする。
「MITSUBISHI eX Concept(ミツビシイーエックスコンセプト)」
まずはルックスに注目。「XR―PHEV」の流れを汲むが、デザインはかなりこなれた印象がある。センターピラーレスの「イージーアクセスドア」はショーカーとしての演出ながら、「現実味を高めた」と表現してもいいだろう。「シューティングブレークの持つ上質さと、クーペスタイルを融合させることで、スポーツクロスオーバーの姿を提案した」ということだ。フロントは、新型アウトランダーでおなじみの「ダイナミックシールド」の発展型デザインとなる。
そしてパワートレーンは、次世代EVシステムとツインモーター4WDで構成される。バッテリーパックの容量は、アウトランダーPHEVの3倍を超える45kWh。EVのネックは航続距離だが、「400kmを実現」というから大きなブレークスルーを期待できる。
前後に搭載するモーターは、どちらも強力と表現できる70kW。ランエボ、アウトランダーPHEVと継承してきたS-AWCの技術を使い、オンロードでも、オフロードでも頼もしい走りを披露するという。コストをはじめとして、量産化スポーツクロスオーバーにはいくつものハードルがありそうだが、三菱が輝く道はやっぱり「EV+4WD」。明るい未来を見せてくれる1台だと言っていい。
スポーツクロスオーバーと呼べるデザインのeX Concept。オン、オフともに高い走りの能力を備えている。
スポーティな外観と比べると、落ち着いた雰囲気が印象的なインテリアデザイン。プレミアム感も兼ね備えている。