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更新日:2018.10.23 / 掲載日:2015.10.27
スバル、VIZIV FUTURE CONCEPT解説!≪東京モーターショー2015特集≫

森野恭行
ブースのテーマは「New SUBARU Story」。5つの大型スクリーンを活用した劇場型ブースで、スバル車がもたらすアクティブで、楽しいカーライフの世界観を表現するというから楽しみだ。もちろん、アイサイトの先にあるセーフティの技術、自動運転の技術なども紹介する。
モデルとしては、マイナーチェンジを施した「新型フォレスター」や「新型XV&XVハイブリッド」も目を引くが、より注目度が高いのは……現行WRX STI(VAB型)をベースとする初のSTIコンプリートカーである「S207」のはず。また、大人のための上質なスポーツセダンをねらいとする、「WRX S4スポルヴィータ」(10月28日発売)も、デビューほやほやだけに人気を集めるに違いない。
そして主役級の2台は、いずれも世界初公開となる「VIZIV FUTURE CONCEPT(ヴィジヴフューチャーコンセプト)」と「IMPREZA 5-DOOR CONCEPT(インプレッサファイブドアコンセプト」。後者については情報が少ないが、次世代インプレッサの登場が迫っていることの証し。デザインについては、かなり確度が高い方向性が示されるとこだろう。前者については、個別に詳しく説明をする。
発売されたばかりのWRX S4スポルヴィータ。
XVのマイナーチェンジモデルも注目したい。
VIZIV FUTURE CONCEPT

2年前に紹介された「ヴィジヴエボリューションコンセプト」を覚えている人も多いことと思う。「ヴィジヴ」のシリーズは、スバルの未来技術&未来デザイン展示場のような位置づけで、登場するたびに話題を集めている。「フューチャー」と題した今回の作品は、スバルSUVの未来を示唆するモデルだ。
サイドからリヤピラーへと駆け上がる力強いモチーフや、たくましく張り出すフェンダーアーチが象徴するように、ダイナミックかつ塊感のあるデザインを特徴とする。次世代のフォレスターはこんなスタイルになるのでは……という想像を掻き立てる。テールゲートおよびリヤバンパーに固定するカタチで、2台の自転車をカッコよく積載するアイデアもおもしろい。
メカニズムについては、「ヴィジヴ」の流れを継承し、発展させたパワー&ドライブトレーンの搭載を前提とする。エンジンは次世代型のダウンサイジング直噴ターボで、現行のFB16“DIT”よりも小型・軽量化を加速させる。これに、全面進化を謳うハイブリッドシステムを組み合わせるというのだから、いやがおうにも期待が膨らむ。
スバルだから、駆動方式はもちろんAWDだ。だが、「ヴィジヴ」が提唱するのは従来型ではなく、後輪をモーターで駆動する「シンメトリカルモーターAWD」。1つのモーターをリアアクスルの同軸上に配置する、コンパクトな設計がウリだ。低くフラットなキャビンフロアは、プロペラシャフトを廃止したからこそ実現できた技。走り、環境性能、そしてパッケージと、いろいろな可能性を秘めた「技術展示場」であることがわかる。
インテリアは未来的でマッシブなデザインとなっている。
コンパクトクロスオーバーながら、後席スライドドアとピラーレスが生み出す、乗り降りの開放感が目を引く。