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更新日:2018.10.30 / 掲載日:2015.10.27
ダイハツの「TEMPO」「D-base」を徹底解剖!≪東京モーターショー2015特集≫

森野恭行
「音節」などの意味を持つテンポと、店舗をひっかけたネーミングを持つ「TEMPO」は、たんなる移動販売車ではなく、お店の看板にもなるおしゃれな軽商用車の提案だ。
FF車のメリットを最大活用することで、使い勝手のいい室内レイアウトを実現し、さまざまなアレンジ例も示している。かつての「ミラ・ウォークスルーバン」や「ミラ・ミチート」のDNAを継承するモデルと位置づけることができる。また、「ハイゼット・バン」の未来を示唆するモデルという可能性もある。商用車としてだけでなく、レジャーユース、ホビーユースのポテンシャルも高そうだから、大いに注目したい。
かわいいルックスだけでなく、ハイレベルな機能性も秘めるTEMPO。
D-base

超低燃費モデルとしての市販化も期待できそうなD-baseのフォルム。
「ベーシックスモールカーの提案」というのが「D-base」。これまた、たんなるショーカーではなく、ブーン(トヨタ版はパッソ)に代わる1L級コンパクトカーの「ひな形」という可能性がある。スタイリッシュかつ未来的にまとめたフォルムは、ダイハツ・コンパクトとしては新しい方向性だ。
また、「e:s(イース)テクノロジーを進化させた内燃機関の追求」という説明文も気になるところ。アッと驚くような低燃費と、リーズナブルな価格を実現できれば、日本市場だけでなくアジア市場でも人気者になるかもしれない。昔を振り返れば、初代シャレードでリッターカー革命をもたらしたのがダイハツ。その伝統を引き継ぐ、エポックメーキングなモデルにつながることを期待する。
まとまり感があるリヤスタイル。コンパクトモデルながらスポーティでアクティブな雰囲気も漂わす。
シンプルでクリーンなインテリアデザインが、近未来のコンパクトを想像させる。