車のエンタメ
更新日:2020.11.10 / 掲載日:2020.11.10

「はたらくくるま」図鑑 空港編 トーイング・トラクターとは?

空港を訪れた時、窓の外の旅客機を眺めることがあるだろう。その時は、ぜひとも旅客機だけではなく、そのまわりで動きまわる“はたらくくるま”にも目を向けてほしい。空港には、街中で見かけないような独特な“はたらくくるま”が数多く存在しているからだ。今回は、羽田空港にて日本航空(以下:JAL)の “はたらくくるま”を紹介する。

主役である旅客機を支える、独特なスタイルのくるまたち

 飛行機に乗って旅をする。その時、多くの乗客が最も強く印象づけられるのは、巨大で力強く、そして人間を空へといざなう旅客機という存在だ。
 しかし、実際のところ、そうした空の旅は旅客機だけで成り立っているのではない。それをサポートする数多くの“はたらくくるま”があってこそのもの。乗客の荷物を旅客機に搭載する。後退できない旅客機を誘導路まで移動させる。エンジンが停止した旅客機に給油・給電する。パッセンジャーボーディングブリッジ(以下:PBB)を接続できない駐機場に停まった旅客機までランプバスで乗客を連れてゆくこともある。
 そうした旅客機と乗客の世話をやく“はたらくくるま”が空港には数多く存在するのだ。
 また、その“はたらくくるま”の多くは、旅客機の下部に潜り込む車高が低いものや、作業台の昇降機能を伴ったものなど、作業特性に応じた独特のスタイルをしている。
 今回、取材したJALのグランドハンドリング業務を担うJALグランドサービス(以下:JGS)の場合、羽田空港だけでも数百台規模の“はたらくくるま”を運用しているという。
 今回、紹介する3台の空港の“はたらくくるま”は、3台の「トーイング・トラクター」だ。2台は旅客機を、1台は旅客機に積み込む手荷物・貨物の運搬が仕事だ。“トーイング”とは、牽引を意味するが、旅客機の移動は引っ張るだけでなく押すこともある。押す時は、旅客機をトーイング・トラクターで後退させるためプッシュバックと呼ぶ。
 そして、トーイング・トラクターが旅客機を押し引きする時のアプローチも2種類がある。ひとつがトーバーという鉄製の牽引棒の器材を使う方法。もうひとつが旅客機の前輪を抱え込むというもの。抱え込む手法は比較的に新しいため、従来のトーバーを使わないという意味で、トーバーレス・トーイング・トラクターと呼ばれる。
 ちなみに3種類のトーイング・トラクターを役割に応じた呼称にするため、作業の現場では、旅客機を牽引するトラクターのことを「トーイングカー」、そして手荷物・貨物を運搬するトラクターを「トーイング・トラクター」と呼んでいるという。

提供元:オートメカニック

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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