エルヴィスの愛車、伝説のモデルBMW 507が、時を超えて蘇る！

　そのクルマはBMW 507。1956年から1959年まで製造された2シーターオープンモデルで、価格が高すぎたゆえに販売も伸びず、総生産台数はわずか252台という希少車です。
　この車両は2014年にとあるカーコレクターの納屋の中で発見されたそうですが、車体番号からエルヴィス・プレスリーの愛車だったことが判明しました。

　やはり朽ちています。しかし、それを復活させていきますよ。レストアを担当するのは、なんとBMW社内のクラシックカーチームです。そのため、車両はドイツに送られたそうです。

　まずは徹底的に分解。エンジンなども取り外し、車体も丸裸にします。発見時の車体は赤色でしたが、本来は白でした。新車時から発見されるまでに8度（！）も塗りなおされたそうです。

　砂を混ぜた水を高圧で当てて車体のサビも落とします。

　車体を作りこんでいきますよ。

　かなり大変な作業だったようですが、車体が出来上がりました。

　インテリアも徹底的にきれいに仕上げて再利用します。もしくは新しい部品を使って車両に組み込んでいきます。

　エンジンも搭載。発見時にはシボレーのエンジンが積まれていたようですが、レストア後はもちろん、本来のBMW製のV8エンジンです。

　2017年の夏、アメリカ西海岸の「ペプルビーチ」でおこなわれた、世界的に有名なクラシックカーのイベントで公開されました。ただでさえ希少なモデルなのに、オーナーはあの世界的スター。とても価値のある1台だからこそ、大切に残しておきたいですね。