風速400km／hのジェット機噴射 vs ハリケーン追跡車両

　実際のハリケーンに遭遇することが難しいので、ジャンボジェット機（ボーイング747）の強烈なジェット噴射に挑んでもらいます。強力なハリケーンは風速300km／hを超えますが、このジェット噴射は風速400km／hに達するといいます。

　まずは軽いテストとして、一般のクルマをエンジンの後方に置いてみます。

　操縦士がエンジンの出力をアップしていきます。

　すると突如として、強烈な風がクルマを襲います。

　まず、ボンネットが剥がれてしまいます。ジェットエンジンの威力をまざまざと見せつけられます。

　そして車体が宙に浮き、吹き飛ばされてしまいます。

　さて、いよいよ次はハリケーン追跡車両です。「TIV（トルネード・インターセプター・ビークル）」と名付けられたこちらは、軍用車両を思わせるいかつい装甲が、凄みを効かせています。

　ジェット噴射に挑戦するのはもう1台。「ドミネーター」と呼ばれています。こちらは若干カジュアルな印象です。

　さぁいよいよスタートです。ジェット機はエンジン出力を上げて、2台の車両に容赦なく強烈なジェット噴射を浴びせます。時速数百kmの勢いで、チリや小石などがボディに叩きつけられます。

　さすがはハリケーン専用車です。車両の下に風が入らないように設計されているため、びくともしません。

　しかし、ジェットエンジンは容赦なく噴射し続け、ついに最大出力に達したようです。するとドミネーターが後方に押し流されてしまいます。

　しかし、横転することはありません。

　ここで終了です！　テストを終えて2台の車両のオーナーさんは大満足のようです。ドミネーターは動かされてしまったものの、クルマにダメージはなく、両者共に高いポテンシャルを見せつけてくれました。

　TIVは停車時にバーが地面に刺さり、車両をさらに安定させていました。

　今回の検証を終えたオーナーさんは、「安全性が確かめられてうれしい」と語っています。

　それにしてもハリケーンは危険です。これからも慎重に活動していただきたいものです。