車のエンタメ
更新日:2018.05.30 / 掲載日:2018.05.30
エジソンも所有していた! 1914年のEVが快走する!

今回ご覧いただくのは、レストアが完了したクルマが、ふたたび元気に走る映像です。しかし、非常に珍しいのが、車両が「1914年に作られたEV(電気自動車)」ということです。クラシックカーをEVにしたのではなく、なんと、元からEV。エコなクラシックカーの晴れ姿をどうぞご覧ください。

電気工学で知られるチャールズ・プロテウス・スタインメッツ氏が所有していたといわれるこの車両は、1914年式のデトロイト・エレクトロニック社の「48 Duplex-Drive」です。デトロイト・エレクトリックは、1907年から1939年の間に、実に1万3000台のEVを生産し、かの発明王トーマス・エジソンもこれとほぼ同型を持っていました。1907年にはすでに、充電式の鉛蓄電池を使用したEVの生産が始まっていました。

この車両は現在、ニューヨーク州にある電力と工学を中心テーマとするインタラクティブな学習センター「エジソンテックセンター」に展示されていますが、このほど大規模なレストアが施され、再び走行できるようになりました。そして、今日はいよいよ、その試運転です。
100年以上も前に、こんなに立派なEVが誕生していたことに改めて感銘を受けます。振り返ればEVは、1899年にガソリン車よりも早く、時速100kmを突破しています。どこか新しいクルマという認識がありますが、じつは長い歴史があるのですね。