車のエンタメ
更新日:2018.05.23 / 掲載日:2018.05.23
5番目のタイヤ!? 最強のパーキングアシストが1950年代に存在していた!

クルマを運転している方ならばご存知だと思いますが、狭い場所での駐車は面倒です。とくに縦列駐車は前後左右と神経を使い、苦手だとする人が多いのも頷けます。最近では、そんなドライバーのために、パーキングアシスト機能を装備したクルマが増えています。これはクルマ自身が、そのスペースに駐車することができるかどうかの判断をし、ステアリング操作やときにはアクセルブレーキ操作までを自動で行ってくれるものです。
しかし、遡ること1950年代のアメリカで、すでに画期的なパーキングアシスト機能が発明されていたということは、今日あまり知られていません。ここではある発明家が生み出した「5番目のタイヤ」をご覧いただきます。

なんと驚きです! リヤバンパーの下からタイヤがもう一つ出てきました! そしてクルマは、フロントを軸にした時計針のように、そのままリヤ部分が横に移動を開始します!

「5番目のタイヤ」ともいえる機能ですが、これは「パークカー」と命名されました。発明したのは、ブルックス・ウォルカーさん。コクピットにある小さなクランクハンドルを回すことで、車輪を出し入れできます。

ウォルカーさんはこのシステムを1930年代に発明しましたが、特許を取得したのは1950年代になって。発想は革新的で、設計上も無理のないものでしたが、残念なことに当時、関心を示すメーカーはなかったといいます。

ちなみに現在もこの機能が付いたプロトタイプを運転しているというユーザは、時が経ってもしっかりと機能している、としてシステムの優秀さに感心しているようです。
見た目にもわかりやすい機能ですが、広いアメリカだからでしょうか、クルマが多くない時代だからでしょうか。陽の目を見なかったのは残念ですね。