車のエンタメ
更新日:2018.10.09 / 掲載日:2018.02.02
GT-Rのエンジン製造現場に潜入! ひとりの匠が手作業で組み立てる逸品の凄さ

日産のトップスポーツモデル「GT-R」は、日本のみならず世界のクルマ好きからも熱く注目される存在です。
YouTubeの動画をはじめ多くの動画サイトで登場し、広く知られるスーパースポーツ「GT-R」ですが、そのエンジンは選ばれた「匠」たちによる手作業で組み上げられるというのをご存知でしょうか。現在5人いるといわれるGT-Rのエンジンの組み立て作業を任された匠たちは、あらゆる工程がオートメーション化される今日において、極めて珍しい存在といえます。今回はエンジン製造現場に潜入し、その様子をご覧いただきます!

通常のエンジンは、生産ラインに乗せられて工程ごとに複数の担当者が少しずつ部品を付けて行き、段階的に組み上げられて行きます。ところがGT-Rのエンジンは、エンジニアがベースのブロックを台車に置き、部品付けなどすべてをひとりで行っていきます。「ひとりのエンジニアが一基のエンジンと向かい合い」卓越した技と豊富な経験を注ぎ込んで組み上げられのです。

タイミングチェーンも手作業で取り付けられます。作業現場は音もなく静寂な空間で、この動画も、BGMなどが入らず作業音のみが聞こえるようになっています。凛とした空気感が伝わってきます。
機械で組み上げられた方が人間よりも正確ではないか? と思えたりもするのですが、熟練のエンジニアが組み上げたエンジンの滑らかさは、ひとたび経験してしまうと、普通のエンジンががさつにそして騒々しく感じられてしまうほど違う、と言われます。
時速300kmという世界をだれもが、安全に安心して、簡単に体験できるというのは、GT-Rの特徴のひとつでもあります。そして、それを支えているのはフレキシブルで滑らかに回るエンジンです。たったひとりで全ての組み立て工程を手作業で行う。ユーザーにとっては、そんなロマンあふれる光景が、またGT-R神話をいっそう輝かせているのかもしれませんね!