車のエンタメ
更新日:2018.09.05 / 掲載日:2017.07.24
ジョン・レノンの愛車だったロールス・ロイスがイギリスに里帰り!

この超ド派手なロールス・ロイスをご存じでしょうか? ジョン・レノンの愛車だった「ファントムV(ファイブ)」です。鮮やかなイエローをベースにサイケデリックなペイントを全面に施し、オリジナルデザインのホイールを装着しています。
現在は、カナダの「ロイヤル・ブリティッシュ・コロンビア博物館」に収蔵され、展示されているんですが、1967年にリリースされたビートルズのアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の発売50周年を記念して、母国イギリスに里帰り。7月29日から8月2日までロンドンのニュー・ボンド・ストリートに面したオークションハウス「ボナムズ」で開催されるロールス・ロイスの展覧会『ザ・グレート・エイト・ファントム』に出展される予定です。

ジョン・レノンに納車されたのは1965年6月3日。このエクステリアからは想像もつきませんが、もともとのボディカラーはバレンタインブラックだったのだとか。購入後、リヤシートをはずしてダブルベッドにして、テレビや電話、冷蔵庫を設置、フローティングのレコードプレーヤーや8トラック・カセットのサウンドシステムも導入。もう、完全に「部屋」ですね。トイレがないことを除けば快適にゴロゴロできそうです。

で、1967年に、ボディを『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のジャケットと連動したかのようなデザインにオールペイントしています。


れっきとしたロールス・ロイス。フロントグリルには、翼を広げた女性をモチーフにしたマスコット「スピリット・オブ・エクスタシー」が燦然と輝いています。

ヘッドライトまわりの縁取りは赤とオレンジの2色使い。

メーターまわりはシンプル。当時の雰囲気がそのまま残っています。
1970年、ジョン・レノンがアメリカに移住した際に一緒にアメリカ大陸に渡ってからは、ザ・ローリング・ストーンズやボブ・ディラン、ムーディ・ブルースなどのロックスターの送迎車として貸し出されたこともあったとか。今回の展示では、ジョン・レノンが英国に住んでいたときに実際によくドライブしたエリアで、このモデルを見ることができるとあって、心待ちにしているファンも多そうです。