車のエンタメ
更新日:2018.11.11 / 掲載日:2017.02.22

北欧ならではのラグジュアリーを提案する S90/V90/V90クロスカントリー登場

文●ユニット・コンパス 写真●川崎泰輝

ボルボは2017年2月22日、新世代プラットフォーム「SPA」を採用し全面改良された新型S90/V90/V90クロスカントリーを発表、同日発売開始した。
今回発表された90シリーズの3モデルは、XC90に続く新世代商品群にあたり、ボルボのラインアップにおける頂点を形成。レベル2に該当する自動運転機能(運転支援機能)を全車に標準装備するなど充実した内容に加え、人間を中心に据えたデザインなど、北欧ブランドのボルボならではのラグジュアリーを提案する。
価格は644万円から899万円

スウェーデンのブランドとして高級車市場に挑む90シリーズ

新型S90/V90/V90クロスカントリーに採用された「SPA(SCALABLE PRODUCT ARCHITECTURE)」は、生産設備や搭載するパワートレーンと合わせて110億US(約1兆2400億円)もの巨額を投資して開発したまったく新しいプラットフォームで、全体の90%の部品が新規開発されたもの。
このSPAの採用によって、デザインの自由度が大幅に向上しただけでなく、軽量化と前後重量バランスの改善によって走行性能についても大幅に向上。電動化にも対応するDrive-E新世代パワートレーンの搭載によって、パフォーマンスと低燃費を両立した。また、ボルボがこだわり続ける安全性能についても、最新のセンサーテクノロジーを使用した先進安全機能を採用することによって、さらに進化したという。これらの進化を受けて、モデル名についても従来のS80/V80という呼称から変更し、上級移行を果たしている。

六本木のグランドハイアット東京にて行われた発表会でボルボ・カー・ジャパン株式会社 代表取締役社長 木村隆之は新型車導入にあたり次のように挨拶した。
「ボルボは、新しいボルボ車における死傷者数をゼロにするという「セーフティビジョン2020」を2008年に発表しました。今日発表する90シリーズによって2020でも販売され続ける予定です。90シリーズはいわば未来を先取りしたクルマです。ユーロNCAPでは最高評価の5つ星を、歩行者用緊急ブレーキテストでは、初となる6点満点を獲得しました。さらに、テストだけでなく、実際の路上で起きた事故についてもボルボは調査し、対策しています。そして、これまで有効な対策が取られてこなかった、道路の逸脱事故や大型動物との衝突に対して、二つの世界初の先進技術で対応することを実現しました。『ランオフロードミティゲーション』は、道路逸脱事故そのものを防ごうを開発された技術です。もうひとつの『大型動物検知機能』は、大型動物を検知しドライバーに知らせ、接触事故を未然に防ぎます。日本でも北海道で年間2000件近い交通事故が発生しています。ボルボ・カー・ジャパンでは、日本に生息するエゾジカの剥製を使ってテストを行い、効果を確認しております。この機能が日本においてもユーザーの安心感に寄与すると考えております。90シリーズは、プレムアム性を備えながら日本市場にも対応するボディサイズとなっています。また、今後も日本市場に魅力的なモデルを投入していきます。これからのボルボにどうぞご期待ください。」

新しいコンセプトを採用したスタイリングも90シリーズの特徴。エクステリアを手がけたのは、2001年にボルボ・カーに入社して以来デザイン部門に16年在籍するジョナサン・ディズリー。2013年から連続して発表された「コンセプト・クーペ」、「コンセプト・エステート」、「コンセプトXC」の開発すべてに携わった人物で、これらはそれぞれ発表されたモーターショーにて優れたデザインに与えられる賞を受賞。今回発表された新型S90/V90/V90クロスカントリーは、まさにこれらのエッセンスを色濃く受け継いでいる。
今回の発表会には90シリーズのデザインを手がけたジョナサン・ディズリーも登壇。
「私どものお客様はアートを愛し、オペラを楽しみ、人生そのものを楽しんでいる人々です。私たちはスカンジナビアンデザインを取り込むべく、過去の歴史から取り組み、そして3つのコンセプトカーを作りました。そして、90シリーズでは、SPAを採用することで、コンセプトカーのエッセンスを正確に取り込むことが可能になりました。例えばS90のサイドビューはヨットからインスピレーションを得ていますが、ヨットというのはシンプルなデザインであるほど高級です。S90はシンプルでエレガンなクルマであり、特別なもになりました。」

  • 90シリーズのデザインを手がけたジョナサン・ディズリーがプレゼンテーションを行った。

新型プラットフォームの採用によってフロントホイールの位置を前進させたことも、後輪駆動の伝統的な高級車のような、伸びやかなシルエットを実現した秘密だという。さらにルーフやウインドウ、テールライトといった各要素には黄金比を用いることで、美しい調和をもたらしたという。また、北欧神話に登場する雷神「トール」の持つハンマーを形どったヘッドライトに加え、テールランプにはコンセプトカーに採用されていた印象的なデザインを採用。ひと目で新しいボルボとわかるスタイリングを実現している。
インテリアについても最新の技術とデザインが採用されており、メーターパネルは12.3インチの液晶モニター、センターディスプレイは9インチのタッチパネル式を採用することで、スイッチボタンの数を8個まで削減。ヘッドアップディスプレイやETC2.0も搭載する。

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  • ボルボは新プラットフォームやエンジンなどに約1兆2400億円もの投資を行った。

  • 新型90シリーズを紹介するボルボ・カー・ジャパン株式会社の木村社長。

  • 新型90シリーズのプロモーション映像が上映された。

  • ステーションワゴンの新型V90。

  • プレミアムセダンの新型S90。

  • 製品説明を行ったマーケティング部プロダクト・マネージャーの青山氏。

  • ボルボ・カー・ジャパンが日本でテストをするために用意したエゾジカの剥製。

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グーネットマガジン編集部

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