車のエンタメ
更新日:2018.11.11 / 掲載日:2017.02.06
メルセデス・ベンツが交差点に描き出したアート

交差点は、交通事故が発生しやすい場所です。出会いがしらの接触事故や左折時の巻き込み事故などを起こさないためには、前方、側方、後方と全方位に注意を払わなければなりません。
ドイツのフランクフルトのある交差点をキャンバスに、メルセデス・ベンツがアートを制作したんですが、シンプルで、わかりやすくて、知的なんです。

イギリス中部のサウサンプトン港からニューヨークを目指して大西洋を横断中だった豪華客船タイタニック号が、氷山にぶつかって沈んだ悲劇の事故を、文字だけで表現したインスタレーションだったんですね。左右から接近してくるクルマなどにも対応するメルセデス・ベンツの安全運転支援システム「BASプラス」のプロモーションだった、というわけ。
タイタニック号の端っこが氷山にぶつかっているし、氷山は水面より下のほうが大きいものだし、交差点という場所に描くことによって衝突事故の危険性の高さを端的に表現しているし、デザイン的にも美しいし。ほんとうによく考えられたプロモーションだなぁ、と感心してしまいました。